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第7回プレ短コン⑭奥鳥羽生さん作

▲33角成 △同玉 ▲77角 △42玉 ▲32龍 △51玉
▲95角 △同飛 ▲52金 迄9手。

正解者数24名 (無解2名)
評点4.23 (5-9、4.5-1、4-11、3-2、2-1) 2位

☆前作の柳原さんが技術の高さと美しさを思わず感じる作品でしたが、本作はこれと好対照。一手にみなぎる力強さが全面に押し出されています。77角!

☆ちなみに、この作品に技術がない、と言っているわけではありません。現に作者からは作図過程?も送っていただいていますが、数多の案の中から、最も77角を効果的に魅せる図を選択しているのです。もっと駒数少なく実現できる手順を、あえてテーマに合わせた表現にしているわけで、作家としての矜持を感じます。

☆というわけで、ちょっと冒険的要素も含んだ作品でしたが、多くの解答者に評価されて、見事2位入賞を果たしました。作者実力発揮の一局と思います。

** 短 評 **

蛇塚の坂本さん『7七角が意表そして9五角の連続が面白い』
EOGさん『なるほどね』
太刀岡甫さん『衝撃の限定打』

☆66・55の余地が残る中での77角ですからね。

ぬさん『遠くからの角の限定打がすごい!』
金子義隆さん『一番手間取ったが、出来は微妙。22歩がホント邪魔(笑)』
中村雅哉さん『雄大な手順。好みです』

☆うん、いかにも中村さん好みですね(笑)。

占魚亭さん『角を打ち換え、その角を消す折り目正さに好感が持てる』
☆きっちり耳をそろえて返します、みたいな。

u-makuさん『限定の角打ち最高』
ほいさん『打換えの匂いがする構図と思いました。狙いくっきりですね』
さくかさん『どんっだけ狙い浮き彫りやねん!だがそこがいい!初形も、むしろよくこの形で収まったと思う。好みで言えば一番かも』

☆えぇ~、私は全然見えなかったですが。

夏風さん『角限定打が痛快。3段玉に1段龍の形をうまく使っています』
ikz26さん『33角成~77角~95角はインパクト大。変化の俗な31龍が見えず難儀した』

☆私も同じ。32龍は見えるのに、31龍はまったく見えませんでした(笑)。変化にこういうボンヤリした手が入ると奥行が出ますね。

名無し名人さん『17題中一番難しかった。77角の限定打を中心に緩みのない手順は見事。ただ、詰上りで働かない攻め駒が多いのが難点ではあります。有吉さんか奥鳥羽生さんか冬眠蛙さんの内の誰かだと思うのですが、分か らないですね』
ほっとさん『77角が見えず、最後まで残った。これが冬眠蛙さん?』

☆打ち換え大好きなので、冬眠蛙作予想もチラホラ。確かにこれが自作だったら、できた瞬間に小躍りして喜んだと思います。

河童Bさん『3手目の77角打が難手。それで初手も難しい。77角打に合駒が出来ないとはね』
三輪勝昭さん『初手どうしても32龍と指したくなってしまう。直ぐダメだと分かるのだけど。
優勝予想。作者は有吉さんを予想しました。外れの場合はこの1行はカットでお願いします(笑)』

☆しません(意地悪)。

利波偉さん『77に中途半端に打つ所が面白い。紛れも楽しめる好作』
柳原裕司さん『77角から95角捨ては初めて見る展開。新鮮味あり』

☆下の可成地点からではない、というのがポイント高。

後藤進さん『何故か気付きにくい角の打換え』
有吉弘敏さん『4手目の66合の変化処理が絶妙。一つ一つの駒の配置が絶対なのがよくわかりますので、高度な作図力を感じます。ダイナミックな角の動きも大好きです』

☆ちゃんと伝わってますね。

秀和歌さん『戦慄が走った。優勝予想』
☆あと一歩届きませんでしたが、この高得点ですから。あ、ちなみに秀和歌さんも本作に5.1点計上されてましたが、ルール上小数点以下カットしました。ご了承ください。

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