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第7回プレ短コン⑧ぬさん作

▲48馬 △44歩 ▲同飛  △35玉 ▲26馬 △同歩
▲36歩 △25玉 ▲16銀迄9手。

正解者26名 (誤無解なし)
評点2.93 (4.1-1、4-6、3-12、2-5、1-2) 8位

☆初手は馬を開くしかなさそうですが、最も有力そうな51馬は35玉で、香を守る57馬や53馬は15玉で不詰。15脱出を防ぎつつ35玉には57馬を見せる48馬が一人時間差のような好手です。

☆玉方も44歩合で35玉のときの57馬をけん制しつつ打歩詰に誘致するのですが、26馬がそれに対する返し技。打歩詰を打開して詰みあがります。

☆最後緩むのは打歩利用の宿命ですが、メリハリのある構成で、見事去年ブービーメーカーの汚名を返上しました。

** 短 評 **

u-makuさん『なるほど48馬から57馬には46歩があるんですねえ、うまいこと作りますね』
ほいさん『変化の犠打のための4四歩。少ない駒で狙いくっきりな作品ですね』

☆歩の出し方がうまい。単純な打歩誘致ではないので、普通の打歩モノとは違うテイストになっています。

後藤進さん『初手が決まれば一直線』
中村雅哉さん『構図に比べて地味な作意』

☆手順的には派手と思うのですが、意外性という点では地味かも。または中村さんが重度の詰棋病。(笑)

太刀岡甫さん『限定移動の馬を捨てて打歩打開』
名無し名人さん『捨合で逃れるための中合はちょっと珍しい?しかし9手で打歩が入るのは緩い印象です。秀和歌さんか』

☆これもハズレ。懲りないなあ(笑)。

柳原裕司さん『一番なさそうな48馬が作意だった』
利波偉さん『初手の引き場所がもっと意外なら加点していたが、、、』

☆人それぞれ、といった感じですが、48馬もそう意外な感じでもない?第一感は外していると思います。

EOGさん『飛車にもう一働きしてほしかった』
さくかさん『作りが安易な印象』
斎藤吉雄さん『収束に短編の切れ味が欲しいなぁ』

☆後半がちょっと紛れが薄い感じはあるかも。

不透明人間さん『持駒なしはありがたい。ムダなくできている感じ』
秀和歌さん『まさか打ち歩の展開のなるとは』
占魚亭さん『打歩を絡ませ、馬捨ても入りまずまず』

☆展開としては意外性ありますよね。

金子義隆さん『一桁短篇の打歩物は難しい。これが中篇の収束なら上出来だと思うが』
☆金子さんの名前を見て思ったのですが、39馬だと17馬に26歩で詰まない、みたいな仕組みにできればベストでしたね。構図的には厳しいと思いますけど。

三輪勝昭さん『初手の意味は作意で分かる。僕は性格がねじまがっているのでストレートなのは反って新鮮な感じ。妙手はないけど変にこねてないのは好感が持てるかな』
奥鳥羽生さん『香の利きが44合の有効性をカモフラージュ。紛れにも44合が出現』

☆初手51馬、35玉、62馬ですね。以下44歩合、同馬、24玉で逃れます。

蛇塚の坂本さん『馬の活躍面白い』
ほっとさん『一見無駄合に見える44歩合。しかしすんなり作意に入ってしまったので、印象が薄い』
夏風さん『2手目だけちょっと考えたくらいで、残り8手は平凡』

☆初手すぐ見えちゃうと、どうしても辛くなるかなあ。

ikz26さん『馬の大転回が気持ちよい。44中合を暫く見落としていた』
河童Bさん『初手、51馬は落とし穴に嵌る。48馬から26馬、巧みな攻めですね』
有吉弘敏さん『様々な詰め上がりパターンを想像しながら解図しました。楽しい時間帯を過ごせました。作意も中合がさりげなく入り、感心した作品です』
☆ちょっと意表の詰上りですよね。馬の転回を含め、2時間サスペンス的な軽いミステリ、といった感じ。個人的には結構好みです。

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