第7回プレ短コン④斎藤吉雄さん作
▲54銀 △同飛 ▲55金 △同飛 ▲46香 △同玉
▲35角成△同飛 ▲56金迄9手。
解答者数26名(誤無解なし)
評点2.90(5-1、4-5、3-11、2.5-1、2-7、1-1) 10位
☆64への角の利きを活かして54銀からスタート。同飛に55金が気持ちの良い一手。55地点を埋めてしまえば46香から35角成の決め技が成立します。
☆初手の54銀が46玉の変化では65への利きを活かしており、また46香がただの捨駒というだけでなく43にまで利いて変化を処理。ウソみたいな効率の良さで、簡素な初形と相まって、美しい手筋物、という表現がピッタリ。ある意味作者らしい。
☆あまりに効率が良すぎて、謎解きとしては少し物足りない部分もあるのでしょうか、思ったより伸びませんでした。が、手順前後の割り切り方を含め、これから詰将棋を創ってみたい、という方にとって、お手本となるような好作と思います。
** 短 評 **
ほっとさん『既視感はあるが、何度見ても気持ちがいい。配置は全体に1路左にずらした方が良いような?』
不透明人間さん『きれいに作られている。平行移動して都詰にしては?』
☆できそうですね。あぶりだし臭をきらった?
EOGさん『見たことある詰上りだがオール捨駒でまずまず』
u-makuさん『綺麗な手順が故にほぼ似たようなのありそう。指摘は出来ないけど』
秀和歌さん『うまくできているが、如何せんデジャヴ・・・』
☆引っ張りあげて角成捨ては確かにある筋。
蛇塚の坂本さん『気持ち良い飛の翻弄』
名無し名人さん『序の4手の感触は好み。全く無駄なく出来ていて好作です』
☆同じ駒を動かすテーマはよくありますが、簡素形だと映えますね。翻弄に触れた評が多かったです。
利波偉さん『簡単ですが、飛の翻弄は面白い』
占魚亭さん『飛の翻弄が楽しい』
太刀岡甫さん『軽く翻弄して好作。最後に角が消えるのもいいですね』
☆この初形から、というささやかなサプライズ。
中村雅哉さん『基本的な手筋物』
奥鳥羽生さん『4手消費飛1マス移動を簡潔な配置で表現する技術力。定跡図ともいうべき作』
ikz26さん『主張には乏しいが、確かな技術を感じさせる』
☆さすが良く見ている。
ぬさん『良くある手筋物の印象』
有吉弘敏さん『簡潔な配置で捨駒で構成されており、きれいな作品です』
河童Bさん『最後は角成捨てで締めくくる。綺麗に決まった4連捨て、御見事』
☆いかにもBさん好みですね。なんか、Bさんがヤン詰首位が当てられないの、分かる気がします(笑)。
さくかさん『無駄はないけど、ありきたり』
三輪勝昭さん『僕は手筋の効率性に惚れて詰将棋が好きになりましたから、こう言う作品が最も好きです。しかし、仕上がりは多いに不満。56飛は66飛にして56角、同飛を入れたい。僕の感覚では56飛・57歩の関係は気持ち悪くてたまらない。それと持駒銀は43に置きますね。僕ならとりあえず56飛→66飛、詰方43銀、玉方75歩加、持駒金金金香の11手詰にしてこれでもまだ推敲段階として、発表図ではまだ未完成と思います』
☆不評の部。好みの問題と思いますが、私見で感想を書くと、75歩置くようなら、確かに未完成でしょうね。
夏風さん『手筋を好形で表現』
ほいさん『綺麗な作品。作品集があったら載せたくなる完成度だと思いました』
☆そろそろ斎藤さんも作品集?いや、まだきっと一杯ストック持ってるな(笑)。
後藤進さん『初形及び詰上のスッキリ感に加え、飛を無力化する手順も好印象』
☆どこかほっとするタイプ。本番向けだったかもしれませんね。作者は今回、途中まで出品不足だったのを心配して出していただきました。ありがとうございました。
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