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第7回プレ短コン⑤つつじさん作

▲35銀 △同龍 ▲14金 △同銀 ▲15角 △同龍
▲34金 △25玉 ▲35金 迄9手。

正解者24名(誤解1名、無解1名)
評点 2.86(5-1、4-3、3-11、2.5-1、2-6、1-2) 11位

☆33飛がブラになっているのですが、守備駒が強く、紐付けが難しい。筋の良さそうな15角はあっさり同玉でダメ。

☆初手35銀が伏線手なのですが、その意味がすぐにわからない仕掛けになっているのが作者の工夫。14金、同銀、15角のときの同玉を詰ますようにしているわけですが、14金自体もちょっと打ちにくいので、なかなか想到しないのではないでしょうか。

☆15角に同玉は35飛成なので、同龍から両王手の収束。謎解きの要素も持った重量級短編でしたが、詰上りの感触も少し重くなってしまったのは、(構図上仕方ないかと思うのですが、)少し残念でした。

** 短 評 **

河童Bさん『変化読みで難しい。最後の両王手が面白い好手』
夏風さん『23金から考えました。この収束につながったのは意外』

奥鳥羽生さん『連続捨駒から一変する最終3手、リズムの変調が一興』
☆ちょっと意外性ありますよね。

三輪勝昭さん『これ手筋物ですよね。僕は手筋物のファンだけど、こう言う重苦しい感じは好きになれない。手筋物は所詮直ぐ見えちゃう。効率性を極限まで求めキレを良くする事を望む』
蛇塚の坂本さん『気持ち良い龍の翻弄』

☆個人的には翻弄、という感じはしませんが、そこは人それぞれ。

ほっとさん『初手と3手目のどちらが先か、見極めが難しい。4手目33玉の変化で、金打→金引による両王手が出てくるのが隠し味』
☆ここの手順前後で誤解が1名。33玉は55角、44香、43金、34玉、44金で違う筋の両王手が出てきます。ここも狙いかな?

ほいさん『序盤の味付けからあまり見ない収束で好感』
ぬさん『なぜか14金が見えませんでした』

☆いや、これは見えないのが普通と思います。

後藤進さん『満を持しての15角が好手』
☆まさに。

u-makuさん『うまく出来てると思うけどなんとなくもの足りない感がある。33飛がなくなって欲しいと思うからかな』
名無し名人さん『手順前後に 悩まされました。全体的にゴツい感触の作品です』
中村雅哉さん『全体に重い』

☆桂香歩の手がないんですよね。

太刀岡甫さん『取られずに残る屈強な飛車』
☆胸に飛び込もうとしてラリアットくらうような感じ?

EOGさん『最後が残念』
利波偉さん『変化は難しいけど、作意は今一つか』

☆一手一手は悪くないと思うんですけど。バランスかなあ。

不透明人間さん『形がもうすこし良ければ』
さくかさん『うーん、尻すぼみ。形も整理したい』

☆けっこうギリギリなんですよね。やはり攻駒が強いと大変。

秀和歌さん『手順の組み合わせに苦労』
ikz26さん『序は緊張感があるが、最後は息切れ気味。後一手あれば、です』
占魚亭さん『34地点の制圧を目指す』
☆そうか、初形で4枚効いているんですね。工夫を重ねて無理を通す、といった感じでしょうか。

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