第7回プレ短コン⑨u-makuさん作
▲24飛 △同銀 ▲26桂左 △17玉 ▲34桂 △35銀
▲26桂 △同玉 ▲16飛迄9手。
正解者数25名(誤解1名)
評点2.72(4-4、3.7-1、3-12、2-2、1-6) 12位
☆入玉形で歩なし、しかも守備駒は銀一枚。かなり独特な初形にまず驚きます。38桂を跳ねたくなるのですが、初手26桂では17玉で大駒4枚がまるで役に立たない形になります。実戦だったら発狂ですね(笑)
☆正解は初手24飛。この飛を消すことで、26桂、17玉に34桂と手がつながります。飛も角も唯一の守備駒である15銀に食べられてしまいますが、26桂から16飛であっさり詰みあがります。手順もなかなかユーモラスです。
☆初手24飛と捨てることで、26桂、36玉が一瞬詰まなそうに見えるのもうまい。45銀左、47玉、38金で実は簡単です。「56銀の配置は37歩でもいいですが詰上がりと変化の味を考えてこうなりました」と作者より。なかなかユニークな作品でした。
** 短 評 **
ほいさん『34を開けるための飛車捨てが狙いでしょうか』
後藤進さん『易しいが、閉塞感の解消は楽しめる』
☆閉塞感の解消。うん、うまい表現です。
中村雅哉さん『狙いは明快に表現されている』
太刀岡甫さん『カタカタと開き王手の歯車が動く』
☆15銀の動きもそんな感じですね。
夏風さん『掴みどころのない手順』
蛇塚の坂本さん『桂と飛の邪魔駒が逆に面白さユニークさを倍増しました』
☆坂本さんは点数も倍増でした。
三輪勝昭さん『結構面白い手順だけど、僕は詰方の駒が多いのは嫌いなもので1点です』
☆あらら。
有吉弘敏さん『ユーモラスな双方の応酬です』
奥鳥羽生さん『飛び交う忍者(桂)が撹乱し、止めを刺す頭領(飛)といった趣き』
☆アクションものというより、喜劇っぽい感じも。
河童Bさん『34飛が邪魔とはね! 桂跳ねで3度の開き王手、やるねぇ』
ikz26さん『此方は攻方桂の跳躍か。ちょっと配置が苦しめ』
金子義隆さん『今回、一番ヘンな作品。面白いようなそうでないような』
☆作者にとってはある意味褒め言葉かも(笑)。
占魚亭さん『派手な手順なのに、地味に見える不思議』
秀和歌さん『4 手目36 玉の変化に苦労』
☆ちょっと盲点になりやすいですかね。
さくかさん『伝わるものはあるけど、色々と中途半端な感じ』
不透明人間さん『合駒お化けが出なかった』
☆合駒が出てもっとワケのわからない手順だとさくかさんのニーズも満たせた?
斎藤吉雄さん『攻め駒が大渋滞で飛車を動かしたら流れ出した』
☆34飛が事故車両でしたか。
利波偉さん『24飛消去は旨い』
EOGさん『面白い』
☆EOGさん位詰将棋に詳しいと、逆に新鮮なんでしょうか。仙台的にはホヤみたいな感じ?
名無し名人さん『駒の利きを確認するのに頭がこんがらがってきました。この独特の感覚はオタマジャクシさんでしょうか』
☆……もはや何も言うまい。
ほっとさん『「桂跳のスペースを空けるための桂跳」のスペースを空けるための飛捨て。使用駒や飛で始まり飛で終わる所など、統一感がある』
☆センスを感じる一作でした。
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