第6回プレ短コン⑥藤井憲郎さん作
▲14銀 △同玉 ▲26桂 △23玉 ▲41角 △24玉
▲14角成△同馬 ▲34龍迄9手。
解答者数30名(無解1名・誤解2名)
評点3.31(5-3、4-4、3-14、2-7) 11位
☆ちょうど色紙に書いたりするのに良さそうな、いかにも実戦形的な実戦形です。
☆41角は24玉で続きそうに見えて続きません。角を温存して24銀がうまそうな手で、同馬なら41角、32歩、同龍、14玉、34龍でピッタリ。また、同玉なら42角、23玉、33龍、14玉、26桂で詰む(誤解者はこの手順)のですが、なんと24銀には14玉と交わす綱渡り的な芸当で逃れています。
☆正解は14銀で、これなら同玉に26桂で手がつながります。(同馬のときに24銀がいないので34龍とできる)また、14銀に同馬は45角、34歩、35桂で詰みます。
☆41角から14角成と収束も味良く、実戦形の収穫といえるのではないでしょうか。個人的に感心した作品の1つです。
** 短 評 **
鈴川優希さん「こんなに簡素なのに、ものすごく悩んだ。完成品」
利波偉さん「これはこれで一つの完成品」
不透明人間さん「変化がうまく割り切れている完成品」
☆”完成品”という表現が多いっていうのはスゴイことだと思います。
ぬさん「簡単に詰むと思ったけど、意外と考えさせられました」
嵐田保夫さん「2手目の変化手順の方がむしろ面白い順か」
☆35桂がしゃれた感じですよね。
羅刹國さん「初手41角ではないのが驚き。詰め上がりも意外」
伏窩さん「初手が好し」
中村雅哉さん「6手目中合しそう」
☆冬眠蛙も一瞬考えました。同角成で無駄合ですね。
占魚亭さん「角を打つ前にひと準備」
蛇塚の坂本さん「2六桂打ちが、見え易い」
水野修さん「31の龍が良く利いています」
☆龍を2筋に動かせない、という点では考えやすいですかね。
山田淳さん「9手の作意を探すのに意外と手間取った」
marsallさん「意外と玉がふわふわしていて詰ましづらかった」
三輪勝昭さん「単純な手順だけど意外に細かい変化紛れがある。僕なら1番に置きたいです」
☆確かに形的にはアリですね。でも、ちょっと難しいので、最初で躓く人も出ちゃうかも。
幻想咲花さん「手順と形とのバランスが取れている」
EOGさん「銀から行くのか。新発見だと嬉しい」
黒猫さん「一見ありそうな、しかし見たことないような…」
☆一応冬眠蛙のできる範囲で同一作チェックはしてます。…って佐原さんに頼んでるだけですけど(笑)。
奥鳥羽生さん「26桂を据えてから41角の手順に好感」
夏風さん「41角~14角成をひとしきり読まされました」
☆初手からですね。それで一局作れるかも。
ほいさん「シンプル系ですね」
u-makuさん「ちょっと軽いか。詰上がり何かの文字になってる?」
☆ハングルとかでありそうな感じ?
しまぎろうさん「紛れ豊富な簡素形。好みです」
秀和歌さん「一番簡素なことを評価したい。手順も上々」
名無し名人さん「少ない駒数で適度に好手順。シンプル・イズ・ベストですね」
☆手順のインパクト、という点でコンテスト上は不利な部分はありますが、評点以上に好評を集めました。
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