第6回プレ短コン⑬奥鳥羽生さん作
▲37角 △同と ▲48飛 △同と寄 ▲36金打 △同と
▲47銀 △同と上 ▲36金迄9手。
解答者数 30名 (無解1名 誤解1名)
評点4.11(5-9、4-14、3-5、1-1) 3位
☆今回随一の力作。見た目からして難しそうで、身構えた人も多かったのではないでしょうか。
☆どこから手を付ければいいのか困りますが、最終的には足場にできそうなのは36地点だけです。しかし、そこを使う前には48を塞がなくてはならないのがわかります。
☆しかし48飛と捨てても、36金打には47玉でダメ。そこで37にと金を誘導しておく必要に気づくのですが、48飛の後ではなく、初手に捨てないといけない、というのが巧い。かくして、焦点を作っておいて焦点捨て、という手筋物の王道が現れます。
☆かくして36金打が実現。同とと取らせておいて47銀がニクイ決め手です。気づけば玉方の応手はすべて同と。作者の技量の高さが感じられる重厚な作品で、見事3位入賞を果たしました。
☆なお、最終手36龍までとしたウッカリさん1名。ゴール直前で陸上競技場の入り口を通り過ぎてしまいました。
** 短 評 **
不透明人間さん「むずかしかった」
嵐田保夫さん「思いっきり引きつけてから4七銀が巧み」
☆効果音入れたくなりますね。
marsallさん「初代宗看流?力強くて好きだ」
中村雅哉さん「表記を間違いそう。2手目47玉に38金も味の良い変化」
☆作者的には「いただき!」といいたくなります。なお、表記は若干甘めに採点してます。
伏窩さん「不動玉がよい」
利波偉さん「初手37角か48飛の2択ですが、37角とと金を呼び寄せてからの48飛が正解でした。もう一つと金を呼び寄せてからの47銀も入り決まった」
EOGさん「と金の翻弄。初手48か37かで迷う」
☆オイシイ方が作意で評価アップでしょうか。
ぬさん「一桁手数と知らなければ解きたくない形」
名無し名人さん「打捨ての妙味抜群。これはガチで好作」
羅刹國さん「初手のにらみが良い」
☆2手目の変化では59の効きも活かしてます。
しまぎろうさん「飛捨てや金捨てなど個々の手は見えますが、結びつけるのが大変でした」
ほいさん「パズルチックで楽しめました。限定打が効いてます」
夏風さん「他の16問に費やした時間よりも、本作1問のほうが長い時間を消費。捨駒に組合せに非常に悩まされました。解けた!という満足感の半面、機械的な手順に若干の味気なさも感じてしまいました」
☆あまり悩まされると、解後感より疲労が勝ってしまうときがありますよね。そんな感じでしょうか。
幻想咲花さん「純粋に巧い。角先角銀がちょっとしたアクセント」
山田淳さん「初手銀ではなく角を打つのがポイント」
オタマジャクシさん「初手に銀を打ってずいぶん悩んだ」
☆初手銀では47玉でも同とでも詰まないのですが、角を短く使うのはやはり抵抗があるようで、結構な方がはまったようです。
黒猫さん「密度の濃い捨て駒の連発」
三輪勝昭さん「組手順の捨駒なのが良い。打ち捨てばかりなのが若干単調かな」
☆3手一組のリズムの繰り返しなので、個人的には気持ちいいです。
鈴川優希さん「今回の最難解作。それらしい紛れがたくさんあって、非常に苦労しました」
蛇塚の坂本さん「これが1番悩まされた」
u-makuさん「初手の角が意外だったけど冷静にみると配置の割には意外と地味。三輪さんと予想」
☆ちなみに今回作者予想にチャレンジされた方が何名かいらっしゃったのですが、大半がハズレまくり。さすがに17作では無理筋でしょうか。
秀和歌さん「変化紛れ、構成力、解後感どれをとっても見事。若干既視感があるというのがネット発表を選んだ理由ですか?中学校でも躊躇無く Aをつけます」
☆どうなんでしょう?いずれ冬眠蛙的にはありがたくいただく一手です(笑)
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