第6回プレ短コン⑩名無し名人さん作
▲56角 △35桂打 ▲28銀 △49玉 ▲47龍 △同桂生
▲38龍 △同玉 ▲39金迄9手。
解答者総数 29名 (無解2名)
評点4.26 (5-10、4-17、3-1、1-1) 2位
☆本名ではパラで大活躍されている名無し名人さん。本作も鮮やかな手順を見せてくれています。
☆一見して角を動かして開き王手するしかない初形ですが、移動場所に少し迷います。43角成とパクつくのは詰キスト的には論外っちゃーそれまでなんですが、38歩で詰みそうで詰まないのを確認するのがエチケットというものです(ウソ)。
☆56が正解で、この位置自体は自然といえば自然ですが、28銀とするため、というのがカッコいい。35の合駒は最初は不明なのですが、49玉の局面で「あ、これは桂合だな」→「お、しかも不成だ」→「あ、そこで38飛成と不成を逆用できるのか」と芋づる式に筋が見える感じ。しかもツボを巧妙に刺激されながら。
☆守備駒が少し強すぎる気もしますが、66とは1枚で多くの余詰筋をクリアしており、推敲の跡もうかがえます。
☆演出のうまさが光る作品で、見事2位となりました。
** 短 評 **
u-makuさん「合駒で出した桂馬の不成がかっこいい」
オタマジャクシさん「導入は易しいが3手目と7手目に良い手が入る」
しまぎろうさん「大技・小技を交えて華やかな印象」
☆目いっぱい詰め込みました、という感じですね。
流さん「筋が見えづらかった。ダイナミック」
嵐田保夫さん「混乱して何故か2八銀が見えなくなっていた」
EOGさん「28銀が見えにくい」
☆この手が見えないと56角より16の方が有力に見えるかも。
鈴川優希さん「素晴らしぃ。よくこんな都合の良い手順が成立しますね。優勝予想」
marsallさん「③と同じく、こうだったらいいな、という手順が実現」
☆作り物の世界、という感じですよね。
利波偉さん「47龍を質駒取りではなく実現させるあたりが巧みです」
ほいさん「紛れが多くていいですね。合駒を生で動かす」
ぬさん「初手と2手目の受けが広くて迷います」
☆変化・紛れを広めに取っており、作品に深みを生み出してますね。
伏窩「習いある手順」
羅刹國さん「金子氏の七手を思い出した。文句なし。時間止めるメイドと予想←宮原のことね」
☆あぁ、あれってそういうキャラなんだ(謎)。
奥鳥羽生さん「合駒を生で動かし、大きな動きで豪快に二枚龍を捨てた詰上りはお見事。繋ぎ(28銀)にも気が使われている」
中村雅哉さん「狙いはすぐ見えるが作るのは大変と思う。巧作」
☆さすが皆さんわかってらっしゃる。
占魚亭さん「合で発生させた桂馬を2段跳ねさせられたら――というのは贅沢な注文か」
幻想咲花さん「贅沢言えば中合で出したかったけど、非常によく出来ている」
☆あまり贅沢言うと、この作者なら本当に実現しそうでこわい。
夏風さん「合駒の桂が生で跳ねて、活き造りのような詰上り。最後までピンと筋が通っています」
水野修さん「2手目桂打か桂合かどちらが正解か読み切れませんでした」
☆桂跳は同飛成、同銀、37龍で早いですね。ちなみに水野さんは正解でした。ラッキー。
黒猫さん「意欲作だが、この配置では感動は薄い」
三輪勝昭さん「③と首位争い。2手目が中合ならダントツ」
秀和歌さん「収束からの逆算と思いますが、巧いですね。誰かは判りませんが、面目躍如の作」
☆なんか矛盾してるような…。
山田淳さん「28銀で一気に捕まえた感じ」
蛇塚の坂本さん「盤を大きく飛角が大きく暴れて面白かった」
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