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第6回プレ短コン⑭利波偉さん作

▲12角 △同香 ▲36飛 △同飛 ▲23角 △同玉
▲24歩 △13玉 ▲25桂迄9手。

解答者数31名(無解1名)

評点3.36(5-3、4-9、3-12、2-6) 10位

☆見た感じ城壁に王様が立っているような初形。城の中に入られては詰みそうにないので12角はまず打ってみるところでしょう。

☆首尾よく退路封鎖して36飛が力強い一打。同飛で2筋から守備を逸らせて23角が決め手になります。角を惜しんで25角とすると23玉、24歩、13玉のとき桂が飛べず失敗です。

☆36飛~23角がセットで思いつかないと正解に辿り着けない構成がうまい。攻め方の駒が強く、どうしても守備駒をある程度置かないといけないのは仕方のないところでしょうか。

☆古典的な香りを楽しめる作品と思うのですが、詰パラ1950年(!)10月号の篠崎六段作(不完全)と同一手順なのだそうです(EOGさんのご指摘)。古典的といっても、江戸時代的なイメージだっただけに意外。残念でした。

** 短 評 **

marsallさん「36飛の感触がいい」

山田淳さん「3手目の感触が良い」

中村雅哉さん「36飛は面白い」

☆似た評3つ。3手目は37桂を置かなくても限定にできるので、ちょっと惜しい。のですが、17桂・18歩は形が崩れますし、さすがにやりすぎですか。

幻想咲花さん「初手が単純すぎるけど、36飛は見かけない手。結構面白い」

三輪勝昭さん「36飛が強手でちょっと苦戦しました。26飛が29なら逆に一目なのに」

☆確かに。

EOGさん「36飛が狙いだろうがちょっと弱い」

不透明人間さん「1七歩は余詰対策だったんですね」

☆二歩禁を使って14歩の筋を消しています。

ぬさん「手順を間違えると二歩」

u-makuさん「2枚の角捨ては一目だったけど飛車捨ての好手が入って引き締まった」

伏窩さん「初手佳」

☆大辞林によりますと『か(佳):[名・形動]よいこと。すぐれていること。美しいこと。また、そのさま』だそうです。でも口語では絶対通じないと思います(笑)。

名無し名人さん「なんかスッキリしない。初形の重さと3手収束が原因か」

しまぎろうさん「最後の確認作業で5手目25角ではダメなことに気づきました」

☆惰性で23角と打っちゃうのは詰キストの性でしょうか。

ほいさん「角のリフレイン狙いですか?棚に上げてますけど、単純に大駒捨てる作は評価されない世知辛い世の中になっている気がします」

流さん「36飛~23角のコンビネーションが強烈」

嵐田保夫さん「36飛~23角の連繋がお見事」

☆いただいた解答はテキストで保存しているのですが、「繋」の字が文字化けして最初意味不明でした(笑)。パラだともしかしたら使えない字かも。

羅刹國さん「三手目が見えにくいのがよい」

奥鳥羽生さん「36飛の一手に全力を込めて。23角がよくある打歩詰回避のものと半味(桂跳びの余地)違うよう」

☆あぁ、加藤一二三みたいな前傾姿勢で。あれ、盤に良くなさそう。

秀和歌さん「悩んだ作品の一つ。 36飛が見えなかった。それにしても 12,36,23のパンチの強烈なことよ」

蛇塚の坂本さん「解り易い」

夏風さん「歩の使いどころが限られていますね」

☆うわ、冷静だなあ。なるほど。

占魚亭さん「捨てる順番が大事」

黒猫さん「大駒打捨て3連発は気分よし」

水野修さん「大駒の連打で局面を制する手順が面白いです」

☆やはり捨駒は詰将棋の基本、ということで結構楽しんでもらえたように思います。

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