第6回プレ短コン③秀和歌さん作
▲38香 △37銀合▲13角 △25玉 ▲26銀 △同銀生
▲35角成 △同銀 ▲15馬迄9手。
解答者数30名(無解1名)
評点3.91(5-6、4-16、3-7、1-1) 5位
☆前2問と違って、玉の可動範囲が広く、捕まえにくそう。特に46~57のラインが目立つので初手13角としたくなりますが、45玉、54銀、36玉でダメ。そこで3筋をふさぐべく38香打ちに気づきます。さあ合駒選択。
☆普通に36歩とかでは先ほどの筋で簡単。36桂と移動合するのが良さそうですが、24角、44玉には26馬があります。ということで37に捨合。
☆合駒の種類を保留して読み進めると、13角、25玉、26銀、同玉、37馬、25玉、15馬で取った合駒が余り。ということで26銀を取れる銀合に限定。同銀生と35に利かすのが最強ですが、それでも35角成と捨てるのが決め手になります。
☆こういう風に書くと、作るのも簡単そうに思われるかもしれませんが、この手順の実現は結構難易度が高いと思います。変化・紛れが綺麗に割り切られていて、かつ初形10枚で押さえているのはポイント高いと思います。それでも、作者曰く「43歩・47桂が不満」とのことで、その強欲ぶりも含めて(笑)、将来有望ですね。
** 短 評 **
しまぎろうさん「角・桂の利きがややこしく苦戦しました」
☆特に22・44の桂が良く働いてますね。
ほいさん「中合を二回動かしてきれいな収束!」
奥鳥羽生さん「金なしで生駒多く、馬と持角のみが成駒(候補)で捉えにくい味。9手で中合駒を生込みで2回も動かすのは立派も、全体手順はやや定型的な感もあり」
夏風さん「貧乏図式で、中合の駒をこれだけ動かされては脱帽の一手」
☆そうそう、盤面金気なし、というのは確かにいい感じです。
幻想咲花さん「よくあるっちゃよくあるけど、構成の巧さを感じた」
黒猫さん「9手で中合の移動2回はおみごと」
三輪勝昭さん「見え見えの中合だけど、生で動かし打った角を捨てる収束と完璧な構成」
山田淳さん「中合の銀を不成で動かすところが良い」
占魚亭さん「合で発生させた銀のいなし方が良いですね」
☆テーマが明確なので、ストレートに味が伝えられるのはこのテの作品の醍醐味です。
蛇塚の坂本さん「最終手1五馬銀の翻弄馬が綺麗に飛び跳ねる」
鈴川優希さん「力強さと華麗さの融合」
水野修さん「スピード感あふれる好作です」
☆最短を突き進む、という感じで迫力あります。
不透明人間さん「初形がどうも…」
伏窩さん「既視感のある手順」
u-makuさん「この銀合いは珍しいのだろうか?なんかチョクチョク見るような気がするのだが微妙に違うのかな?」
☆銀生の限定の仕方がちょっと一般的なのかな?
名無し名人さん「中合キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!! 不動駒が気になるが中合を2回動かしてまずまず」
☆なんか興奮した割に、後半妙に落ち着いているんですが…(笑)
中村雅哉さん「手順は出来ているが何となく物足りない印象」
羅刹國さん「銀中合はよいが、まとまっていない」
☆ちょっと厳しめの評。収束にもうちょっと意外性があると良かったかな。
オタマジャクシさん「持駒オーバーになるので中合を取る手がないとわかってしまうのが短編の宿命」
☆まあ確かにそうですが、この作品の場合、3手目同香はどうやっても無理筋ですから。
嵐田保夫さん「解いてみれば何の事はないが、手こずった」
流さん「中合を2回動かすのは意欲的。TTT?」
☆どうなんでしょう?投稿文からすると違う感じですけど。
EOGさん「初手から香は打ちたくなかったが打ってからは分かり易かった」
ぬさん「いかにも中合が出そうな形」
利波偉さん「そうなるのは想像出来るが、本当にそうなってしまうのは凄い」
☆期待に沿う手順だと嬉しいですよね。
marsallさん「こういう展開にならないかな、と思った通りになったけど、好きな展開なので高評価」
☆あざーっす。
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