第5回プレ短コン①さわやか風太郎さん作
▲15金△17玉▲26銀△同香▲16金△同玉
▲15飛△同玉▲34馬△55馬▲16香迄11手。
解答者31名(無解2名、評点なし2名)
評点3.66(5-2、4-16、3-10、2-1) 余詰失格
冬「初手15飛とすると、同玉、34馬のときに26玉と逃げられてしまいます」
市「で、15金~26銀がそれを防ぐ事前工作になっている、という仕掛けか」
冬「短編のお手本のような手順構成を端正な初形で表現した佳作なのですが」
市「初手からツブレていました。▲26金△同玉▲56飛以下。あと初手▲56飛△26桂▲19香以下(手順前後して19香からでも詰み)も成立しています」
冬「調べた範囲では△47とを追加すると完全の模様」
市「なぜそれを出題前に調べない…」
冬「すみません、完全に油断していました。作者・解答者の皆様に深くお詫び申し上げます」
市「好みだっただけに本当に惜しい。評点的には3.66で8位でした、参考値ということで」
** 短 評 **
かまいたちさん「本番の短コンでも高位にランクされそうな好作」
詰将棋1級さん「難易度が高くても解後感がよければこの詰将棋を解いてよかったと思いますが、まさにこれはそのタイプですね。初手に打った金を時間差で捨てる展開は好みです。客寄せには難しすぎて向かなかったことが痛い」
☆好評が胸に突き刺さる…。ごめんなさい。
隅の老人Aさん「初手15金は打ち難い、17香が常識だよね」
たくぼんさん「香は最後に使うとは予想外だ。手の流れはきれい」
☆香があると、最初の方に使いたくなるもの。この持駒でトドメが香というのは意外性充分で、ポイント高いと思います。
ssさん「一度打ってから捨てる金の味がよい」
竹中健一さん「初手の15金がちょっと打ちにくいですよね!」
中村雅哉さん「26金が第1感。尻金は盲点」
☆序奏の巧さに触れた評が多いです。尻金か、秋元さんなら第一感だったかな(笑)
今井亜美さん「全駒躍動はポイント高い」
風みどりさん「最後に28馬が動いたのが、良かった」
☆予定調和的な感じ?
利波偉さん「15飛の前に一工夫」
坂本栄治郎さん「頭脳的問題」
☆積み崩しはやはり共感を呼びやすいですね。冬眠蛙はサッカーのワンツーをちょっとイメージしちゃいます。
山田淳さん「打った金を捨てる感触が良い」
変寝夢さん「14金、25玉、35飛、16玉の出だしにならないのかな?」
☆趣向的な感じになりますね。検討の余地はあるかも。
佐藤和義さん「金を打って捨てる味と後の捌きは爽やかで見事」
谷口翔太さん「55飛を素抜かれてアッ! まさか?作戦通りです」
☆なんて小生意気な(笑)。
増田智彬さん「15飛~33馬の筋が見えているだけに、初手15金は盲点になりましたねぇ」
しろねこさん「飛車の開き王手が素晴らしい。実戦向けです」
☆実戦でやれたら気分最高なんですけどね。
オタマジャクシさん「金銀を捨てて退路封鎖が,良い感じ」
馬屋原剛さん「初手26金だと思い悩んだ」
☆そっちでも詰む位だから、それは有力に見えますよね(涙)。
凡骨生さん「26銀の一手だが巧く感じる」
不透明人間さん「この金の使い方は好きだ」
☆同感です。
けんちゃん「初手に少考したが、玉方の絡みが薄い」
きたさん「詰め難い感はあるが飛躍した手がない」
☆核となる手があるともっと良い、というとこでしょうか。
占魚亭さん「飛車2枚が捌けてまずまず」
嵐田保夫さん「俗筋からの故塚田九段流のスッキリとした詰め上がりに好感」
☆実は余詰指摘は作者のみ。それだけ作意がキレイだったわけで、なおのこと申し訳ありませんでした。
☆追記:すみません、コメントが2通漏れておりました。
羅刹さん「重い尻金から鳴くようにポン、ポン捨てる。キレイな対々和のできあがり」
☆最後はロンですか。
ほいさん「尻金から仕事して捨て、フィニッシュも決まっている。清涼感150%の清々しい作。余詰が残念」
☆あ、指摘1名おられました。昔の詰研会報なら指摘点もらえてましたね(笑)。
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