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第5回プレ短コン③坂本栄治郎さん作

▲42角△32玉▲33角成△同桂▲52飛△43玉

▲34角成△同玉▲54飛成△44合▲35銀打まで11手。

解答者31名(無解2名、誤解1名、評点なし1名)

評点3.17(5-1、4-5、3-19、2-4) 13位

冬「いつも解答をいただいている坂本さんは今回初出品。将棋センターで解いている、というだけあって、なかなか実戦的な骨太の作品です」

市「実は最初見たとき、"え、これは詰まないでしょ?"と思った。42角に22玉がいかにも詰まない形だよね」

冬「22玉でも33角成とするのが好手。同桂、23飛以下で早く詰みます」

市「ちょっと収束が残念だったなあ、って思うんだけど、調べてみると結構ギリギリで、手数伸ばしても良い収束にするのは大変そう。最後まで実戦風味っていう本図の案も悪くないような気がする」

冬「初参加(初創作?)で3点超えは立派な数字だと思います」

** 短  評 **

詰将棋1級さん「いかにも簡単そうだけど意外とてこずった。ただ考えやすい形なのでこういうのは問題に向きますね。最初は中合の筋と思ったが予想が外れた。2手目22玉の変化もよいし角打ち飛打ちも限定打で解後感よし」

☆簡単そうに見える人もいるのか。やっぱり人それぞれですねえ。

隅の老人Aさん「33角成の一手だけでは寂しい」

ssさん「初形は未整理で、作意も変化手順のようだが、解きにくい味はある」

☆ちょっと新鮮ですよね。

中村雅哉さん「力でねじ伏せた感じ」

竹中健一さん「飛角が乱舞するがちょっと大味ですかね。。。」

さわやか風太郎さん「余詰防止の駒が辛い」

☆55銀と15銀がやはり目立ちますよねえ。どっちかだけでも減らせれば、だいぶ印象変わるのですが…。

今井亜美さん「初手限定がいい感じなので3手目もより映える」

不透明人間さん「5三角打をさそう配置がにくいなあ。最終2手はすっきりしない」

たくぼんさん「53角、22玉、52飛、42桂の筋で散々悩んだ。見事な紛れだ」

☆実は52飛に32歩、31角成、12玉で詰まないのですが、確かに一見筋ですね。この紛れがあるので、初手53角の余地を残した55銀配置もなんとなく頷けます。

風みどりさん「作意はすぐに見えたが、2手目22玉の変化に悩まされた」

ほいさん「2手目△2二王に、▲3三角成が見えずに大苦戦。第5回難解賞をゲットです」

利波偉さん「34角成同玉54飛成までの収束で纏まらなかったのは痛い」

☆そっちもちょっと追ってみましたが、やはり紛れがキツイ。

羅刹さん「これは意地悪w 意外性を買う?どうする?」

☆どうしましょう。

山田淳さん「25歩の配置が大きなヒント」

☆なるほど、確かに。着眼した人も結構いるのかな?

佐藤和義さん「角の短打と成り捨ては良いが、とにかく配置が重い」

変寝夢さん「34角成は駒取りにしたくない。どうせなら25歩なんかとっぱらって上部(盤の右下を経由し左下で詰み)で追っかけたい」

☆またワガママな(笑)。

谷口翔太さん「34銀を取るのが意外。俗すぎて詰棋らしくないね」

増田智彬さん「こちらも大駒限定打が2回。でも詰上りが重く感じてしまいます。2番の影響もあるのかな?」

☆確かに、味わいとしては2番と3番は対照的な感じですね。

しろねこさん「3四角成が逃げ道封鎖です。分かりずらい配置で初手に悩みました」

オタマジャクシさん「難しかった!3手目の発見にかなり時間がかかった」

☆悩んだ方多数。

占魚亭さん「3手目の感触が良い」

凡骨生さん「34角成が駒取りでなければ…」

☆ですねえ。でもこういった俗な収束もたまにはいいかな、ってちょっと思ってます。

馬屋原剛さん「2手目22玉の変化が見えなかった。収束の緩みが痛い」

かまいたちさん「収束が惜しい」

☆逆に言うと、収束が緩んでいてもこれだけの評価が得られた、ということはいかに前半の主題部分の手順が新鮮だったかがわかるなあ、と。次回もまたよろしくお願いします。

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