第5回プレ短コン⑦風みどりさん作
▲73角△62香合▲同角右成△42玉▲64角成△53歩
▲32金△43玉▲54馬△同歩▲44香まで11手。
解答者数32名(無解1名、誤解6名、評点なし3名)
評点3.76(5-3、4-6、3-12、2-2) 7位
冬「2手目41玉の変化が31角成、同玉、64角成、22玉、31馬、同玉、32金まで綺麗に詰むこともあって、誤解が最も多かったです」
市「その手順だと63歩配置の意味がないので、よく見れば気付く……ってのは結果論だね。ぱっと2枚角捨てが見えちゃうから、まあ誤解しちゃうのも無理ない」
冬「一方で、6手目の合駒は実は香合・銀合でも同じで、ここで若干評判を落としました」
市「作者もこれを気にしてずっとお蔵入りにしていたとか。捨合部分がうまく出来てる分、確かに惜しい」
冬「なんとかならないもんですかねえ。14歩とか」
市「いや、でもよく馬捨てまで入れたなって思う。この手数に納めたのは評価したいな」
** 短 評 **
中村雅哉さん「危うく2手目や6手目を間違えそうになった」
ssさん「偽作意問題のようだが、作意がなんだかすっきりしない」
☆やはり合駒部分かな?
竹中健一さん「香合の延命策から繰り出される手順が見事!」
さわやか風太郎さん「2手目6二香合は意図したものなのかな。5三の角を馬にしたい」
☆作図の出発点は変化手順の方だったのでは、というのが冬眠蛙の予想ですが果たして。馬にするのはちょっと無理筋。
たくぼんさん「53歩とは普通っぽくて変わった感じの応手。それを動かす順はいいですね」
利波偉さん「6手目の合駒が非限定なのが気になりますが、63歩の配置でこの手順を成立させている点は評価出来る」
☆歩一枚で2手目香合限定というのはオイシイですよね。
坂本栄治郎さん「いろんな詰み筋があってよくわかりません」
☆見事正解。
山田淳さん「2手目の中合を右の角で取るところが良いだけに6手目の非限定が惜しまれる」
佐藤和義さん「右で成る角の味が非常に良く奥が深い。収束の感覚も最高」
☆普通このテの捨て合は王手をかけた駒で取りますからね。少し変わった感触だと思います。
変寝夢さん「53の合駒がわからなかった」
増田智彬さん「6手目の応手がわかりません。全て調べた限りは合駒で非限定っぽいのですが」
☆2手目限定だけに悩むのも無理ないと思います。
谷口翔太さん「簡単に詰むと思ったら、香合あり。駒を取ったり捨てたり忙しい」
☆寸劇のようなあわただしさ。
オタマジャクシさん「取れる馬を取らないで合駒するところが,良い」
馬屋原剛さん「危うく偽作為にだまされるところだった」
凡骨生さん「つい62角左成と指してしまいました」
☆「左右ひっくり返したら感触変わってたかなあ」と思いました。なんとなく本図の方が3手目の変わった感じが強いと思います。左利きの方は違うのかな?
しろねこさん「分岐が広く作品といえる。今までで最もいい問題です。いずれも早詰みします。3通りあり盤に並べました」
☆…分岐が広いばかりが作品とは思えないのですが…。ま、人それぞれですけど。
不透明人間さん「2枚も駒を取るのは気持ちよくない。6手目の非限定も気になる」
ほいさん「これは誤答で優勝しようという狙い?。怪しさは満点」
☆そこまでは行かないまでも、誤解者数は気にされてたみたいですね。
きたさん「これでよいのか不安、密度が高い手順とも言えるが、あまりさわやかな気分にならない手順ともいえる」
占魚亭さん「もっさりした感じ」
☆言われてみるとそんな気もしたりして。確かに変化と作意で切れ味が真逆ですね。
かまいたちさん「短篇では合駒(53歩合のところ香合も銀合も可)もすべて限定しないと」
詰将棋1級さん「2手目に香合を出してるのに6手目は非限定なのは痛いところ」
躑躅さん「6手目の歩・香・銀の合駒非限定が気になります。(どうしようもありませんが)」
☆ほんと惜しい。けど、もし限定されてたら本番の方に出されてたんだろうなあ。
隅の老人Aさん「64金の質金が目立つのは減点になりました」
☆あ~、金を誘導する伏線手を入れたくなってますね。わかります(笑)。
羅刹さん「なんかもう、疲れる」
☆疑心暗鬼の世界。怪作でした。
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