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第5回プレ短コン⑨今井亜美さん作

▲22銀成△42玉▲32成銀△43玉▲42成銀△同角

▲53飛△同角▲32銀△42玉▲54桂まで11手。

解答者数30名(無解3名、誤解1名、評点なし2名)

評点3.82(5-6、4-9、3-12) 6位

冬「正直申しますと、この作品が冬眠蛙は今回一番お気に入りでした」

市「ちょっと実戦形っぽい初形から銀の趣向的な動きが出てくるのは意表だよね」

冬「最後その成銀を捨てる手が焦点捨てになってるし、その後で決め手の53飛、という構成も完璧と思いました」

市「22成銀が邪魔になる、という仕組みがうまいね。手順で欲張った分、紛れが若干少ないかなあ、というとこかな。でも充分高評価だし、これは完成品と思う」

冬「こういう、一見実戦に役立ちそうな感じで、実はいかにも作り物の手順、というのはアチラの世界の方を引きこむ切っ掛けにできそうで、そういった意味でも貴重と思います」

** 短  評 **

ssさん「三度動いて消える銀が印象的」

☆最後消えるのがポイント高いですよね。

さわやか風太郎さん「焦点打はいつも気持ちが良い」

たくぼんさん「これは凄い!序の5手で受賞級だ。中村氏かな?」

☆今回中村さんは欠席でしたが、その中村さんは、と言いますと。

中村雅哉さん「53飛は目が覚める妙手だが、それ以外が平凡で印象が薄い」

☆あらら。趣向的、と見ないと必然の手順に近いですかね。

竹中健一さん「あの銀は何となく捨ててしまうので意外性が全くない。。。」

風みどりさん「3手目32ととかを考えてみたりしました。期待の53飛も登場して満足」

☆確かに32とはちょっと創ってみたくなる手触りですね。

羅刹さん「成銀の動きの妙。セコい小金持ちは長続きしないか?」

利波偉さん「初形13銀配置も初手22との紛れが増えるので在りそうなところ。滑るような銀の動きは好み」

☆あぁ、ほんとだ、13銀でもいいですね。冬眠蛙だったらそちらにしたかも。12金だと…21金で駄目か。残念。

坂本栄治郎さん「パズルみたいで面白い」

変寝夢さん「42全のところで41飛ばかり考えてた。適度に紛れがあるので解けたときに心地がよい」

☆確かにありますね。勢いで42成銀ってのは見てる人だけか(笑)。

佐藤和義さん「1一銀が主役とは! この手順は初めて。最高の感動です」

谷口翔太さん「持駒の出番は遅い。成銀の追撃が面白い」

☆確かに11手詰持駒3枚で、持駒使うのが収束5手だけ、というのは珍しいですね。

増田智彬さん「2手目の局面で初手に指した成銀が邪魔駒になっているのですね。指した駒が直後に邪魔駒になるという珍しいテーマですねぇ」

☆さすが。作者の一番の狙いもそこだそうです。

オタマジャクシさん「銀の動きが,けっこう面白い」

凡骨生さん「成銀のすり寄りは面白い」

馬屋原剛さん「11銀の配置の仕方がなんとも言えない(笑)」

☆クラウチングスタートの姿勢かな?

しろねこさん「見事です。市販されている詰将棋本にあってもいい作品です」

☆ほんとですね。ぜひあって欲しい。

占魚亭さん「実戦の終盤を取り出してきた感じ」

嵐田保夫さん「連続の焦点への捨駒が光を放つ」

☆ユビシナです。

きたさん「だんだんと盛り上がってくる手順はいい」

けんちゃん「平凡な序が見えずに、結構苦労した」

☆飲みす(…以下略)

ほいさん「銀の押し売りからフィニッシュもお行儀がいい。まとまり良し」

かまいたちさん「切れ味鋭し」

詰将棋1級さん「持駒3枚ある11手で初手からの展開は意表を突かれた。また手がある中で銀を操る技はうますぎ。しかも形も良い。収束は大体予想通りだが解後感よし。優勝か」

☆いや~、予想って当たらないものですねえ。

隅の老人Aさん「持駒を直ぐに打ちたがる悪い癖、上手い邪魔駒隠し、41飛打の紛れで、難航しました」

☆随所に技巧が光る、短編の名手の実力発揮の一局でした。

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