プレ短コン⑱波崎竹生さん作
▲37飛△29玉▲18銀△同銀成▲19金△同成銀
▲28金△同玉▲27飛△39玉▲28角成まで11手。
正解者27名 無解1名
評点3.22(5-3、4-3、3-18、2-3)11位
冬「今回のプレ短コンの事実上のプロデューサー、波崎さんの作です」
市「ほんと、この賞品(図面作成ソフト)が無かったら絶対こんなに解答来なかったよねえ」
冬「作品はおなじみの『波崎の銀』の超ミニチュア版です」
市「3手目28金だと同銀生で詰まない。18銀とすると、同銀生は28金、19玉、39飛以下で詰み」
冬「同銀成の一手ですが、今度は19金~28金が成立する仕掛けです」
市「収束飛が消せたら凄かったけど、11手ではこんなところかな」
冬「ちなみに作者名は『ハサキ・チクヴゥ』さんとお読みします」
市「また無理筋なペンネームを…」
** 短 評 **
増田智彬さん「18銀~19金の好手がいいですね」
☆ちょっとぎこちない感じがする捨駒ですね。
坂本栄治郎さん「狭いところでのアヤが面白い」
真Tさん「3手目28金は同銀生で逃れ。それに対して作為は成限定。巧いです」
☆みなさんお目が高い。
隅の老人Bさん「同銀生と思ったら、成りでしたね。大駒の1枚は消したいな」
隅の老人Aさん「両王手には勝てません」
詰将棋1級さん「邪魔駒の29桂と19銀を捌いて?の連続金捨ては気持ちいい。 と金3枚をなくして48銀、49角の配置も一考か」
☆なるほど、一枚減りそう。ただ、28金の紛れが成でも詰まなくなるのはちょっと面白くないかも。
ほいさん「18銀~19金は気持ちいいね」
でんでんさん「これもよく見る筋、そこに至るまでの緩みない手順がすばらしい」
たけとひでさん「意外に手は限られている」
☆初手28金とか結構綱渡りで逃れる紛れですけど、短コンだと読まないですかねえ。
たくぼんさん「37飛~28金~39飛の筋かと思いきや・・・最近はよく外れます」
☆一粒で二度オイシイとも言います(笑)。ちなみに16とを詰方27歩に変える案もあるそうです。どうぞこちらも味わってみてください。
しろねこさん「鮮やかです。このように長手数11手の作品を作られた方は立派」
さわやか風太郎さん「1八銀捨てから1九金とは鮮やかです。4手目銀不成にも素晴らしい手順で割り切れていますね」
☆この変化はポイント高いですね。
ごぶりんさん「18銀が意表の一手」
けんちゃんさん「飛か角か、どちらかは捨てないと」
☆…という観点では、さっきの27歩案の方が若干上かも。ただ、そのままでは13手ですが。
カルルクさん「両王手をうまく利用しながら玉を追い詰めるのがうまい。なれない形のせいか、▲18銀を△同銀不成とされた場合に11手以内に詰まない気がしてひどく困った。入玉状態の玉を捕まえられたのは気分がよかった」
ssさん「3手目が好手だが新味は薄い」
利波偉さん「29桂と18銀の両方が邪魔駒だったのは意外」
☆入玉形だとなかなかうまく消えてくれないんですよね。だからこそ面白いんですけど。
羅刹國さん「銀を捨てるとは思わなかった」
凡骨生さん「18銀は想定外だった」
風みどりさん「3手目28金の紛れは良いが,だんだん盛り下がる手順構成は残念」
☆18銀がうまい手だけになお惜しく感じられるのかも。
馬屋原剛さん「桂も銀も邪魔駒」
不透明人間さん「と金が3枚とも動かないのがすこし不満」
☆う~ん、さすがに仕方ないかと思うのですが。
中村雅哉さん「18銀~19金で巧みに手を繋ぐが、紛れが殆ど無いので何となく詰んでしまう感じなのが惜しい」
☆実に3分の2の解答者が3点。超短編はやはり着地がうまく決まらないと、なかなか評点が伸びないなあ、と思いました。
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