プレ短コン⑬たくぼんさん作
▲69角△89玉▲79金△同玉▲97角△68玉
▲86角△79玉▲96角△88玉▲77銀まで11手。
正解者27名 無解1名
評点3.37(5-4、4-8、3-11、2-2、1-2) 6位
冬「プレ短コンに皆勤いただいているたくぼんさん。今回はまた不思議なタッチです」
市「一見96角なところを69角~79金、というのが面白い手順だね」
冬「特に初手はかなり不利感あるでしょう。6手目銀合があると詰まないのですが、銀は売り切れになっています。」
市「飛合のときは角の移動位置が87に変わる。これも狙いかもね」
冬「収束がちょっとダレた気もしますが」
市「銀合の方で収束まとまったら凄かったけど、だいぶ無理しないといけない感じ。これくらいの簡素形でできるのならヨシ、という作者の選択は充分わかります」
** 短 評 **
たけとひでさん「これが古典になる現代」
☆世界は狭くなりました。
でんでんさん「入玉図の上、生角に銀では非常に詰めにくい印象だったが、詰上りの形が思い浮かぶと意外に変化が少なく早かった」
ほいさん「飛車合の変化も素敵ですね」
☆もしかしたら作図の出発点だったのかも。
詰将棋1級さん「面白い角の舞。44銀は飾り?」
隅の老人Aさん「詰まない訳だよ、44銀を見落とした」
☆で、44銀の意味づけは果たして何か、といいますと。
隅の老人Bさん「銀合は?、そうか、銀はありませんね」
☆…というわけで、44銀は銀を売り切れにするための配置で、積極的な意味付けはナシ。こういうのが作図的には意外と困る。44銀はまあ妥当な場所ですかねえ。冬眠蛙だったら46銀くらいにしたかも。
坂本栄治郎さん「少し手強い」
☆実戦だったら見逃しそうなタイプですね。
真Tさん「不思議な雰囲気の作品」
増田智彬さん「不思議な感覚をもたらす詰将棋だと感じました」
☆フェアリストたくぼんさんの面目躍如。
中村雅哉さん「つかみどころがなく難しかった」
馬屋原剛さん「角の運用がうまい」
不透明人間さん「初手96角と決めつけて苦戦しました。6手目飛合の変化が隠し味」
☆お、グルメですねえ。
凡骨生さん「入玉特有の詰め難い味あり」
風みどりさん「初手は96から打ちたくなる。あの銀さへいなければ形もコンパクトで悪くないのに」
羅刹國さん「利波さんのにおいがプンプンするのは俺だけ?」
☆ハズレ。残念でした。あ、ちなみにおもちゃ箱に作品出している詰ガエルさんは、間違いなくワタシとは別人です。あんなセンスの良い作品をワタシが創れるはずない。
利波偉さん「角の動きが楽しめる作品」
躑躅さん「44銀が合駒制限(6手目88銀合の阻止)の役割しかないのはちょっと・・・。
作意も冴えない」
☆悩まされる分、解けた瞬間ちょっとガッカリしちゃうタイプかもしれません。
ssさん「品切れの銀に思わずニヤリ」
☆明らかに作意だな、とわかりますからね。
カルルクさん「すべての斜め駒がすべて盤上に登場するという趣向に加え、入玉状態での詰将棋であることがとても面白い。筋違いに放たれた2枚の角と飛車の連携や金の捨て駒から相手玉を追い詰める過程はダイナミックであるのに、最後の△77銀がなんともつつましい感じがして粋である」
けんちゃんさん「これも狙いが不明」
ごぶりんさん「生駒の微妙な味わいが出ている。44銀は角銀の品切れ目的でしょうか?それ以外の意味付けの有無により評価が変わりそう」
☆無理に意味を持たすこともできます(たとえば詰方59飛→49飛にして玉方44銀を詰方47銀)が、綺麗な意味が持たせられるような案はなかったです。
さわやか風太郎さん「初手の角が打ち辛い。角の捌きがお見事」
しろねこさん「おもちゃ箱のような詰将棋です。角が活躍します」
☆「おもちゃ箱のような」というのはこの作品的には褒め言葉でしょうね。
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