プレ短コン⑭躑躅さん作
▲32銀△22玉▲13金△同歩▲12金△同香
▲11銀△同金▲23銀成△同玉▲32龍まで11手。
正解者27名 無解1名
評点4.15(5-10、4-11、3-6) 1位
冬「今回の優勝作です。唯一4点台を叩き出しました」
市「個人的にもど真ん中ストライクで好みの作品。1筋3連捨ては目を見張るよね」
冬「金をタダで取れる形なので、下手に作ると余詰防止駒が多くなりそうなところ、43歩1枚であっさり処理できているのが凄い」
市「あと、何といっても初手に打った銀を最後に捨てて詰みあがる様式美。構成としてもベストだ」
冬「解答者からも絶賛の嵐でした。では短評をどうぞ!」
** 短 評 **
馬屋原剛さん「端に3連続捨ては驚愕」
波崎竹生さん「こういう催しにピッタリの傑作。作者は何者?」
☆最近パラで活躍の新人さんです。この筋の良さは本当に期待できますね。ちなみにペンネームは「つつじ」さんと読むそうです。冬眠蛙は恥ずかしながら読めませんでした(笑)。
中村雅哉さん「これは巧い。好みです。今回の一押し作品」
増田智彬さん「初手と10手目を比較して・・・なるほどなるほど」
☆イリュージョンとかではなくて、小粋なテーブルマジック、という感じでしょうか。
真Tさん「1筋の3連撃。気持ちいい~」
坂本栄治郎さん「パズルをときほごす感じ」
隅の老人Bさん「巧みな捨駒が続きます。作者はベテラン?、評価は辛いよ」
☆えぇぇぇ。あまりに巧すぎて損しちゃったかな?
隅の老人Aさん「タイムマシンで大昔に踏み込んだ気分」
☆確かに少し古典的な香りもしますね。
詰将棋1級さん「短編のお手本のような作」
ほいさん「連続捨駒が華麗すぎる」
でんでんさん「いやよくこんなに筋のよい手が次々と決まるものだ。技巧の極み」
☆同感です。
たけとひでさん「最優秀賞に推薦します」
たくぼんさん「これは楽しいですねえ。これしか詰まないのが不思議な感じ」
さわやか風太郎さん「2一金の守備を無力化して最後に邪魔駒となった銀を捌く手順が美しい」
☆絶賛評続々。うらやましいなあ。
こんさん「手が限られてはいるが、小気味よい」
ごぶりんさん「端から端から焦点に捨てて戻す、見事な手順」
けんちゃんさん「これは素晴らしい!これこそ短編のあるべき姿だろう」
☆けんちゃんさんの5点はプレ短コン史上初ですね。
カルルクさん「マシンガンのような捨て駒から初手に打った銀を成り捨てて詰ます手順が華麗で爽快。捨て駒がすべて相手の守備駒の利きの上であること、そこに必ず変化があることにこの上なく高い完成度を感じた」
☆捨駒が全部ヒモなしなので、必ず同玉の変化があります。これもポイント高い。
ssさん「駒取り無しで守備駒を弄ぶ見事な手順」
利波偉さん「13~11に順次捨て、最後は最初に打った銀を捨てる構成は完璧で、星新一のショトーショートを読むが如し」
☆読後感と解後感は人間の感覚としては近いものと思います。
不透明人間さん「実戦で生じそうな局面。初手が絶対なので考えやすい」
風みどりさん「打ち捨てだけれど,金を先に手離したりつぼを押さえた手慣れた創り方。ベテランですねぇ」
☆いえ、ですから…。でも、そういえば冬眠蛙もデビュー2年目にして「老獪」とか書かれたことあったなあ。もうずいぶん昔になってしまいました。
羅刹國さん「1筋の駒を掘り下げる感じが爽快」
凡骨生さん「開けた処、開けたへの捨て駒が気持ちよい」
☆当たり前ですが、総じて好評。優勝おめでとうございました!
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