冬眠蛙好みの超短編 小泉潔氏作
小泉潔氏作 パラ81.7
▲56金△同と▲55角△同と▲49香△同馬▲36金迄7手。
初手47香と打ちたくなりますが55玉と逃げられると54と65の逃走経路をいっぺんに防ぐことができそうにない形。はて…というところですが、56金~55角とするのが絶妙の手順です。変化は難しくないのですが、この形で初手金を手ばなすのはなかなか出来ないのではないでしょうか。
更に5手目49香がまた味わい深い捨駒。単純ながら48では47では詰まず、あえて馬の効きでないと駄目、というのがなんともいえない妙味をかもし出します。この駒数でよくここまでムシのいい手順に出来るな~ととにかく感心するのみです。同氏のこの年の看寿賞作品の別アレンジといった感じの作品なのですが、単品で見ると十分にこれも受賞級と思います。
(参考 小泉潔氏作 パラ81.5 看寿賞)
最近は少し活動をお休みしているのでしょうか?ストックいっぱい持ってそうですけど、出し惜しみしないようにして欲しいですね(笑)。
| 固定リンク
「詰将棋」カテゴリの記事
- プレ短コン⑥ 馬屋原剛さん作(2009.12.03)
- 冬眠蛙好みの短編 番外編 斉田喜道氏作(2009.04.13)
- 冬眠蛙好みの超短編 西沢重男氏作(2009.02.05)
- 冬眠蛙好みの超短編 まいなすぜろ氏作(2009.02.03)
- 冬眠蛙好みの超短編 小泉潔氏作(2008.12.27)
コメント