プレ短コン⑤馬屋原剛さん作 解答
▲56銀△同と▲67桂△同と▲56銀△同飛
▲45金△同玉▲54角△同飛▲46金迄11手。
評点3.86(5-4,4-4,3-6) 2位
☆馬屋原さんの「ゴ」という珍しい字のあぶり出し。②とセットで馬屋原さんの名前になっています。ワタシはずっと「ツヨシ」さんだと思ってました。失礼しました。
☆作意を見たときは「おぉ~、駒取りを入れるとは大胆な」と思いましたが、初手の準備工作の一手が入るのが、なんとも味が良いです。ちなみにこの初手を抜きで67桂から入ると45玉、56金、36玉、46金、27玉で逃れます。(よく27玉の形で詰まないですよねえ)
金を取った後は捨駒を連発して華麗に詰みます。ちょっと悩ませて後は気持ちよく、という短編の王道ともいえる構成で準優勝は流石です。
○○ 短 評 ○○
しろねこさん『詰め上がりは何と読むのでしょうか。うまくできています。』
☆普通に「ゴ」と読めると思ったのですが…。
今井亜美さん『いきなり金を取って詰みだと思ってた。並べてみたら銀が余ってる。危ない。』
波崎黒生さん『初手が入って次の駒取りが嫌みでなくなった。』
☆後から気付いても最初に気付いても好評の初手でした。
凡骨生さん『剥がしから4「ゴ」金捨てが鋭い。』
☆64とが浮いた状態で成立しているので緊張感があります。
北北東さん『詰上りは見えているのに、5連続捨駒の手順がなかなか見えませんでした。』
葉井来人さん『濁点は苦しいが、手馴れた感じがする作品。』
☆でも馬屋原さんのあぶり出しはあまり見ないなあ。もしかして初めてかもです。
隅の老人Aさん『詰上がりから考えると連作のストックかな?極上の手順で極上の評価。』
☆さすが、鋭いですね。
谷口翔太さん『短手数で駒取り、やっぱり、嫌だな。』
☆そうですねえ、11手だと少し目立つかな~とは思います。
けんちゃんさん『手馴れた作り方。詰上がりは「ゴ」か?』
☆作者曰く、『とりあえず「捨て駒を入れておけば何とかなる」という信念(謎)に基づいて創作してみました』。そういえば馬屋原さんの短編は結構正統派ですよね。
たくぼんさん『怒涛の捨駒が魅せてくれる。解「ゴ」感ヨシ!』
☆確かに怒涛、という感じですよね。一手一手力感があふれます。
利波偉さん『56銀と捨ててからではないと、67の質が取れない不思議。再度56銀が入るのも良いです。
ところで、詰上がり「ゴ」のつもりだと思うのですが、濁点が右下がりというのは無いと思います。正しくは23・32ではなく、22・33配置で、さもなくば23・33か32・33配置ぐらいなら許容範囲でしょうけど、右下がりの濁点が間違いなのは、小学生でも知っていると思う。(冗談ですよ、怒らないでね)字で無いとすると、、、3点ですかね。』
☆なるほど、確かにね~。冬眠蛙の汚い字だと32・12かなあ。まあでもこの作品は気合で読める範疇かと思いますけどね。
DISABLEDさん『配置が「ゴ」ツいが、捨駒の乱舞は見事だ。』
☆なかなか見ない字のせいか、短評に入れてくる方が多かったです。法則化できるかも(笑)。
安武利太さん『畳み込む収束のキレは今回の№1。』
☆正統派の作品でしたが、ユーモア派の⑬に半歩及びませんでした。
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