プレ短コン⑪安武利太さん作 解答
▲84飛成△55玉▲64馬△44玉▲42馬△55玉
▲44龍△同龍▲64馬△同龍▲45金迄11手。
評点3.63(5-5,4-3,3-3,2.5-1,2-3) 3位
☆安武さんの頭文字?でもある「ヤ」の字のあぶり出しです。飛の横利きが目につく初形ですが、正解は84飛成。55玉とさせて64馬から42馬が周到な準備工作。33に逃さないようにして44龍~64馬の大技が炸裂します。
☆龍・馬の連捨て自体は偶に見る手順ではありますが、あぶり出しにしたのは本作が初めてではないでしょうか。上々の手順で好評をかき集めました。
葉井来人さん『一瞬不詰かと思った。馬を近づけるところは巧みです。先に収束が見えてしまうところは弱いですが、今回の首位作。』
☆初形はちょっと右が空いていて不詰感が漂いますよね。構図のとり方はうまいと思います。
隅の老人Aさん『手順は4点でも詰上がりが2点、曲詰は詰上がりが命、短編のつらいところ。』
谷口翔太さん『大駒が飛び交う。手順はマズマズ。詰あがりは、頂けないね。』
☆「ヤ」の字だとこれが普通に見えますが…。もっと大きいフォントにしないと厳しいでしょうか。
けんちゃんさん『まとまってはいるが、これはやはり既成手順。』
☆う~ん、もう少し伸ばしたかったですかね。
たくぼんさん『ある筋と言えばある筋だが「気持ちよい」ことには変わりがない。』
☆見えた瞬間が快感ですよね。
利波偉さん『詰工房で作者に見せてもらい、えらく感心した作品。解いた時に、二手目63玉の変化が見え難かったです。普通作としてみても、馬のスイッチバックが巧妙な作品で、スイッチバックした馬を捨てる等、惚れ惚れとする出来なのに、字になるとは脱帽です。今回ダントツの首位と思います。流石、本職は違いますね。』
☆利波さんにここまで誉めてもらえるとは羨ましい。なお、『本職』と短評に書かれていますが、作者は『詰将棋五十音図』というあぶり出し曲詰専門のHPを開いておられ、数々の名作が鑑賞できます。興味をもたれた方、訪問してみましょう!
DISABLEDさん『ものすごい蛙さんぽい。しかし出来すぎだ、これは。』
☆ワタシがそんな器用なワケないじゃない(笑)。
☆ちなみに作者は、というと『不動駒が多過ぎる。』。超短編ですし十分と思うのですが…。
今井亜美さん『収束だけ見るとよくあるパターンですが、馬捨ての締めは位置換えというテーマと見事に調和、全体として佳作といえるでしょう。』
☆最終手以外大駒の乱舞で統一されているのもいいですよね。まあ小技も入れてみたい気はしますけど。
しろねこさん『何と読むのでしょう。実に鮮やかです。』
凡骨生さん『馬の位置を変えるのがうまい。形を判断するのが難しい。』
☆う~ん、言われないと「ヤ」とは気付きにくいですかね。でも、それでこの順位ですからスゴイ。
北北東さん『この字を詰上りに選んだことがすごいと思います。手順は良いのに、解後感が少しものたりないです。』
☆強欲でんなあ。
馬屋原剛さん『 文句なしにうまい。』
☆締めていただきました。
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コメント
利波さん、ありがとうございました。一生の記念になります(笑)。
冬眠蛙さん、サイトの宣伝までして頂くなんて…。感謝、感謝!
投稿: 安武利太 | 2008年12月13日 (土) 00時27分