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2007年11月

総評コーナー

えぇと、今回は採点で不手際を連発し、大変申し訳ありませんでした。深くお詫び申し上げます。

今井亜美さん-10月初旬にやる本番並に豪華な前哨戦。競馬の毎日王冠みたいだと思いました。

☆ただいまG1真っ盛り。調子はいかがでしょう?

Urakabeさん-時間切れの為、短評が、、、

☆無理やり解答をお願いしました。ありがとうございました。

ssさん-後半のレベルの高さに参りました。

☆本番の短コンが楽しみになりますよね。ただし、出品者の中には「本番は諦めた」という方もちらほら…。

風みどりさん-うーむ。ぎりぎり間に合った!

☆最後の誤解はあわてたせい?自己申告、助かりました。

けんちゃんさん-良く考えてみたら、(10)は自作(作品集(弐)第三十二番)と手順構成という点では似ているかも。(90度回転させたら同じだよね)勿論、類作指摘などではありません。

☆ええっと、この作品です。中学校半期賞受賞作。

Sankou  

 

 

 

  

 

 

 

なるほど、構成が少し似てますね。

小峰耕希さん-結果稿はゆっくりで良いです。楽しみにしてます。

☆ゆっくりすぎでしたでしょうか?すみませんでした。

しろねこさん-特に第8問が難問でした。

☆橘さんのですね。本人きっと喜びます。

たくぼんさん-第1回より内容のある作品が集まったのではないでしょうか。とても楽しめました。しかし、満足のいかない自作の出展は、なんだか申しわけない気分です。次回は頑張ります。

☆おぉっと、たくぼんさんの本気作品が見れるとあれば、来年もやる一手ですかねえ。

橘圭吾さん-しかし、作者当てって無理でしょう、これ?ヒントが欲しい所。5人位は当てたい。

☆全員当てて、とは書いてないですって。ちなみに橘さんが当てたのは2人。現実は厳しい(笑)。

谷口翔太さん-私は易しい手筋物より構想作、難解作に高得点を与えてしまう。解答者には、ベテランもいれば、私のような初心者も多いと思う。その為には、易しい手筋物の出題も必要です。難しく創って、「解けるかな?」は、作者の独りよがりかもね。

☆「私のような」の修飾先が文法的に間違ってます(笑)。うーん、でも考えさせられるコメントですね。

利波偉さん-今回も良い作品が多くて満足した。自作はブービー賞かな?

☆またまた。

北北東さん-今年は気合いの入った作品が多かったです。きっと短コンはもっと気合いが入っているのでしょうね。楽しみです。

☆あまり気合入れられると解説がまた疲れそう…。いさぎよい誤解自己申告、ありがとうございました。

凡骨生さん-全て直感で盲評、盲評価しました。多謝多謝。もう少し早く見れば作品も投稿出来たと悔やんでいます。

☆すごい急な開催となってしまって本当にすみませんでした。次回は気をつけます。

…というわけで、もう次回の開催が既定路線となってしまっています(大丈夫か?)。いつ位がいいですかねえ。ほんとは夏休みのある8月位の方がいいんでしょうか。ご希望の時期があったらコメントください。

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⑭オタマジャクシさん作 解説

 

▲26金△同桂▲17歩△27玉▲77龍△17玉▲49角△77と▲27馬迄9手。

正解者18名 評点3.80(5-4,4-5,3-8,2-1,1-0) 3位

最後を飾るのはオタマジャクシさんの雄大な作品です。初手34角に少しひかれますが、27玉とされて駄目です。26金と捨てて開王手の形を準備して17歩で追い込み、そこで77龍と角の陰に移動するのが妙手。54合は45角の一発で詰ますことができます。17玉と踏ん張りますが、今度は49角と馬筋と重ならないように開王手し、27馬迄となります。変化と作意の開王手の対比が狙いでしょうか。少しパズル的な味もして楽しい作品となっています。

もう少しらしい紛れも欲しいところではありますが、楽しさを評価されて4位と健闘しました。

凡骨生さん-駒が派手に動く、攻め駒の陰に引く77竜がチョイ良し。

☆しゃれてますよね。

ssさん-一手指す度に攻方の駒が消えていく素晴らしい手順。解いてよかった。

☆作者にしてみるとこんな評に出会えるのなら出してよかった、というところかな。

波崎樽生さん-飛の利きを消してからの17歩にチョットだけ味が。

☆よくみると打歩でもなんでもないんですけどね。

今井亜美さん-意外と地味な印象。

Disabledさん-5手目がうまい。詰上がりが連係プレー。わざと開王手にするところが渋い。両王手とばかり思っていた。

☆6-4-3のダブルプレーといった味。

中村雅哉さん-派手な手順だが、一番当たり前の手で詰んでしまう感じがする。

橘圭吾さん-バッテリーの再構築が美しい。

☆開王手の、ですね。

谷口翔太さん-大きな配置、大蛇が出ても驚かない。出ました、77竜ですね。

北北東さん-紛れ順の中に結構いい感じの7手詰の手順がある。けど、誰も引っかからない。

☆うーん…、私も第一感で解けたクチなので…。

たくぼんさん-香でも良さそうだけどなあ。ズバッと両王手で決めたかった気もする。

隅の老人Aさん-何処から手を付けるか、捕え処がないややこしさ。

☆大駒の利きが暗算だとズレちゃいそう?

小峰耕希さん-頭3手をもう少し巧妙な伏線に出来ると良かったと思います。

☆なるほどね。ちょっと難しいかなあ。

馬屋原剛さん-両王手ではなかった。

☆少し拍子抜けする人もいたかも?

けんちゃんさん-とりあえず豪快な雰囲気はある。

利波偉さん-空き王手の種駒が変わるのは珍しいと思う。

☆"あき王手"って「開」と「空」と両方見ますよね。どっちが正しいんでしょう?

藤井孝太郎さん-角ではなく龍を捨てる展開が意外だった。

☆初形からは想像できないですよね。

さて、またまたお詫び。この問題でも誤解2名ありでした。本当に申し訳ありません。以後気をつけたいと思います。

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⑬波崎樽生さん作 解説

 

▲54金△同飛▲45香△同桂▲44香△同飛▲63飛成△同銀▲53金迄9手。

正解者20名 評点3.90(5-7,4-7,3-4,2-1,1-1) 2位

押しも押されぬ実力派作家、波崎さんの作品です。短編の発表はかなり久しぶりではないでしょうか。昔順位戦で皆をあっといわせる(プロ棋士も含めてだいぶ悩ませた)作品を発表したことを思い出します。

この作品は非常にストーリーが明快で私好みです。初手63飛成では53歩として逃れるのですが、45に桂を跳ねさせれば33金があるので詰む、という仕掛けですね。しかしそこは波崎さん、飛をどかせて桂を跳ねさせて飛を戻す、その一手一手が非常に切れ味のある手順になっています。特に初手はどれで取ってもあまり意味がないようで指しにくいのではないでしょうか。ちなみに銀は52飛成以下早詰、同玉は64金、同角(43玉は52飛成)、同飛成、43玉、34角以下同手数駒余りとなります。

もう少し駒を減らせれば言うことないのですが、作者をしてこの配置なのですからこれでベストなんでしょうね。見事2位でした。入賞と書けないんですよね。申し訳ないです。

利波偉さん-63飛成を実現させるために45桂の形にするトリックで、手は狭いのですが楽しめました。

☆利波さん好みっぽいですよね。

ssさん-ごちゃごちゃしていて難しい。手順はまずまずだが、やや無理作りの感がある。

北北東さん-この形で香2本だと作意は見え易いが、銀を取る絶妙な変化順に気がつかなくて,断念したくなった。

☆52飛成が見え難いので、手数を伏せられたら相当悩みそう。

しろねこさん-香車の2度打ちが素晴らしく、最後に銀を動かし最後は金打ちまで。

今井亜美さん-初形との微妙な違いを目指す。どうしても不動駒が多くなるので嫌う人もいそうですが、わたしは大好きです。

☆嬉しい評ですね。

隅の老人Aさん-飛を退かして香連打、良いね良いね。

☆ユビシナ連打!

中村雅哉さん-手筋物としてまずまずの仕上がり。

橘圭吾さん-やや一本道だが悪くない。

小峰耕希さん-作意は一目でしたが、本当に金をどれで取っても詰むの?と思ってしまいます。

☆皆つえぇ。

たくぼんさん-今回のNo.1。計算尽くされた手順は見事というほか無い。あの人の顔しか浮かんでこない。

けんちゃんさん-初手の変化処理の巧さ、そして理詰めの手順構成。これは中村さんでしょう。

☆…お二人揃ってハズレ。確かに中村さんっぽい感じもありますね。作風が少し似ているのかも。

Disabledさん-飛、角をうまくいなしながら桂をどかし金を打つスペースを作る。初手が気に入っている。

☆これぞ鬼手、という感じですよね。実戦で打ってみたい。

馬屋原剛さん-2手目同銀の時の、52飛成が全く見えなかった。残念ながら4手目44飛でどうしても11手かかってしまいます。

☆44飛には63飛成で早く詰みます。評点無効にしようかと思ったのですが、一応正解ですのでカウントしました。

凡骨生さん-原形から33桂を跳ねさせるのに手間の掛かる事。好みの作です。

谷口翔太さん-玉方の飛を巧みに操るね。2手目の変化が少し嫌、B、御免ね。

☆評価はひとそれぞれです。

風みどりさん-もう少し駒数が整理できれば…。

藤井孝太郎さん-変化を追えば追うほど、作意順に妙味を感じる。

☆総じて好評でした。次回(あるのか?)もぜひよろしくお願いします。

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⑫たくぼんさん作 解説

 

▲75銀△同飛▲84角成△65玉▲75龍△同桂▲67飛△同桂成▲74角迄9手。

正解者20名 評点3.60(5-1,4-10,3-9,2-0,1-0) 5位

最終3手からの逆算かな、と覗える図ですが、この初手はよく入ったなあと思います。同桂は85龍、65玉、67飛でぴったり詰み。作意も同飛に対して手順に飛車を奪って67飛の限定打が決め手となります。途中の4手が少し平凡な感じで惜しいですが、2点・1点評価が無かったことからも確かな作図技術がわかるところです。

解答にフェアリーに推理将棋にと充実した活動をされているたくぼんさんですが、かしこの方でも更なる活躍が期待されますね。

凡骨生さん-守備桂を二段に跳ねさせるは巧い。

橘圭吾さん-形から最終形は一つ。繋ぎも綺麗。

☆なるほど、48歩に着目すれば…というところですね。

谷口翔太さん-桂の2段跳びで入賞を狙う、少し甘いぞ、参加賞。

☆うはっ、厳しい。

けんちゃんさん-何故か初手85龍では詰まない。

馬屋原剛さん-8手目成生限定してほしかった。

☆一段下に下げればいけそう鱈。(←オヤジ)

北北東さん-手が難しかった。読んでない手はもうこれしかないと銀を打ったら・・詰んだ。

中村雅哉さん-狙いは明快に表現されている。しかし、8,9手目の非限定、駒取り、48歩 配置などもう一工夫欲しい。

☆ちょっと惜しい感じはしますね。

隅の老人Aさん-84角成は上に逃げられそうでヤダね、桂の2段跳ねで4点。

波崎樽生さん-筋良く75銀では同飛でダメと思ってしまい苦戦。それでも取ってしまうとはね。9手以内と分かっているのに初手85竜以下追いまわしたバカな私。

☆うんうん、私もよくあります。

Disabledさん-二段の桂跳ねが良い味。初手の銀捨てもインパクトがある。

☆ほんとこの初手はオイシイですよね。

風みどりさん-藤田作を思い出す。と、あちらはさらに角を捨てていたので比べられてしまう。

☆ぜひ今度ご紹介ください。

しろねこさん-67飛が凝った詰め方をしている。同桂成り、以下詰み。

ssさん-桂馬の二段跳ねが入って収束が締まる。なかなかの出来。

☆超短編では勇名をはせてますからね。

今井亜美さん-ちょっと強引だと思う。

利波偉さん-初手の付加価値がどれだけあるかという作品で、以下は今となっては既存手順だと思う。初手はいい手だと思います。

☆既成手順ですか。。。

小峰耕希さん-3~5手目の緩みが残念ですが、67飛に免じます。

☆そりゃまたどうも。

藤井孝太郎さん-変化にも妙手あり、綺麗に割り切れている。

☆変化の厚みがいかにもたくぼんさんらしいです。

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⑪ポアロさん作 解説

 

▲27銀△35玉▲69角△37金▲36飛△同金▲同香△46玉▲47金迄9手。

正解者19名 評点3.15(5-2,4-4,3-7,2-5,1-1) 9位

いかにも何かありそうな初形です。開王手にひかれますが素直に86飛成と取られてペケ。初手はじっと27銀が正解です。15玉は16銀として同玉は25角、26玉は63角成で詰みます。この変化の対比は面白いですね。

作意の35玉には69角が唯一絶対の開き場所。他への移動は37角成とされて「あっ!」という羽目に。69角であれば37角成は同香で無効。金合として粘りますが以降は単純に精算して詰みます。序がそこそこ楽しめる反面、後半はやや息切れしてしまったかなあ、という感じですね。もしかして他のバージョンも創っておられるのではと邪推しておりますが果たして。

谷口翔太さん-19玉を忘れてた、もう少しで騙される。

☆惜しい!…じゃなかった(笑)、よかったですね。

北北東さん-良し悪しは別にして、この初手を入れることができるのが7手詰と9手詰の差。

中村雅哉さん-69角と引いてくれと言わんばかりの配置。初手も無理に入れた感じ。

今井亜美さん-なんとなくしっくりこない。間違えてるかなあ。

☆収束が決まらないと少し不安になりますよね。

橘圭吾さん-魅力ある手順とは思えない。

馬屋原剛さん-意外と地味な手順だった。

☆並びで少し損したかもしれません。

たくぼんさん-おっと逆王手に引っかかるところでした。普通の初手が難しかった。

隅の老人Aさん-初手に迷う、27銀が好手。

☆変化が少し見え難いですかね。

けんちゃんさん-大模様なのに何を言いたいのか良く分からない作。逆王手もないし…。

風みどりさん-6九角の意味づけは面白いがまとめが辛い。

☆もう一手欲しいとこでしたか。

藤井孝太郎さん-69角は見えるけれど、37金が渋い対抗手段だった。

しろねこさん-69角がわからなかった。37金と後ろに下がれる駒を貼り、別に飛車でもいいと思う。

☆もう一枚あれば、ですね。

ssさん-双玉による曲芸。もう少し駒が捌けるとよいのだが。

凡骨生さん-逆王手を防御する69角は後で気がつく。

☆考えオチ的な世界。

利波偉さん-逆王手をさせない為の角の限定移動は巧いが、以下がベタベタ詰むのは感じが悪い。

Disabledさん-両王手を防ぐのは分かるが、金合とは意外。

波崎樽生さん-38銀を持駒にできたら2手目15玉の変化に味が出る?

☆26玉では駄目だが16玉なら、という感じでしょうか。55歩→銀位でできないかと思ったらこれまた綺麗に余詰んでしまいました。こうご研究。

さて、ここでひとつお詫び。お一方この問題誤解されていたことが今日判明しました。で、その影響で順位が微妙に変わってしまいました。関係箇所は全て修正しておきます。不手際深くお詫び申し上げます。

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⑩風みどりさん作 解説

 

今回ダントツの優勝を飾った風みどりさん作です。「⇒」ボタンを押す前に、どうぞ皆様もご一考されてはいかがでしょうか。

▲58飛△57飛!▲56角成△44玉▲17馬△同飛成▲45馬△同桂▲54飛迄9手。

正解者19名 評点4.53(5-11,4-5,3-2,2-0,1-0) 優勝

初手は当然の一手ですが2手目が強烈なインパクト。意味付けが4手目同飛とするためではなく、更にそのあと、17馬を取るためとは!ちなみに2手目57金は同飛で詰みますし、57歩は56角成、44玉、17馬迄です。また、3手目同飛は65玉で逃れます。収束も馬を捨てきって、文句の無いところでしょう。

ずっとお蔵にしていた作品とのことで、初手が必然なのがお気に召さなかったのでしょうか。看寿賞作家の豪腕と作品に対する眼の厳しさを見ました。5点満点で4.53というのはすごい記録ですよね。

それでは賞賛の数々をどうぞ。

ssさん-すげえ。本誌でもK点超え確実。半期賞級の傑作だと思う。

☆ほんと、ここで紹介するだけではもったいないくらいですよね。読者サロンにでも紹介してみようかな。

谷口翔太さん-一手の弛みも無し。捨合を取らずに動かした、上手いぞ。

馬屋原剛さん-中合の飛を取らないで56角成、さらに飛を動かすとは。優勝間違いなし。

☆ちなみに優勝予想でもやはり一番人気でした。

今井亜美さん-飛合いの意味付け、思ったよりスケールが大きかった。

北北東さん-真ん中ばっかり見ていたので,端っこに行く17馬がまったく見えなかった。

☆この展開はたまらない味ですよね。

小峰耕希さん-9手全部爽快! 優勝でしょう。

けんちゃんさん-やっと詰将棋らしい作品に会えた。藤井さんかな?3手目が捨駒なのがカッコイイ。

☆残念ハズレ。その藤井さんはというと、

藤井孝太郎さん-17馬が作意では捨駒になる展開が印象に残る。今回一番好きな作。

☆やっぱり。

橘圭吾さん-中合からの展開だが極めて綺麗に仕上がっている好作。

利波偉さん-矢張り中合で打った大駒を、取らないで動かす手順が入ると、自分の中では良い作品だと認識されるみたい。

☆妙に冷静な自己分析ですねえ(笑)。

隅の老人Aさん-最後は66馬迄と思っていた、意外な展開に驚いたよ。

☆その3手目同飛の変化で誤解約1名。あまりに綺麗なので安心しちゃいそうですよね。

しろねこさん-本格的な作品です。初手から難しい。56角成が気付かなかったです。

☆とりあえず取る手から考えますよね。

Disabledさん-飛の中合がなんとも大胆で迫力がある。大駒の使い方も美しい。

波崎樽生さん-大駒が全部動く。

☆しかも全編ダイナミックな感じがするのがまたもうたまりません。

凡骨生さん-飛中合を取らずに動かす、あの人の作でしょう。

☆当たってました?

中村雅哉さん-紛れ少なく易しいが、うまく出来ている。

作者-易しすぎますか。

☆ものすごく難しい、というわけではないですが、ダイナミックさを味わうのにちょうどいい位の難度だったかもしれませんね。「易しすぎ」はかなりオーバーな表現だと思います(笑)。何はともあれ、おめでとうございました!

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⑨利波偉さん作 解説

 

▲97馬△57玉▲47龍△同龍▲79馬△67玉▲68馬迄7手。

正解者20名 評点3.05(5-3,4-1,3-10,2-6,1-0) 10位

ぱっと見で馬の開王手が見えますが、右に開く手は55玉で逃れ。左に開く手を読むと、57玉に対する応手がなかなか詰みそうで詰まないことが判明します。正解は最も遠い97馬。47龍と捨てて79馬でおぉ!…という仕組みです。

2手目35玉は45龍、24玉、25龍、13玉、23龍迄変同です。どうみても作意でないことは明らかなので大きなキズではないですが、ちょっと惜しいなあ、というのが正直な感想です。2手目35玉を作意にして別の収束を捜したいような気もしますね。この辺は作図感覚の違いでしょうから、なんとも言えない部分ではあります。

しろねこさん-とくに本格的な詰将棋で難しい問題です。初手の97馬を読んでいないと後がつづかない。あとは簡単。

☆97馬が正解とわかった瞬間に全部見えていますからね。

凡骨生さん-最遠に馬を引く初手一発!三手目が紐つきでなければ最高だが。

☆う~む、確かに。

馬屋原剛さん-変同?

藤井孝太郎さん-気持ちいいが、いくら考えても変同になってしまう。

ssさん-馬の最遠移動を実現・・・と言いたいところだが、これ二手目△35玉で変同では?

☆う~ん、やはり気になりますかねえ。人それぞれではあるんでしょうけど。

風みどりさん-単純だが楽しめる。

谷口翔太さん-構想は良いが、技術が不足。努力すれば、先が楽しみ。

☆作者によりますと、冬眠前の作品だそうです。なんとなく当たっている?

けんちゃんさん-元気がいいのは買える。(2手目35玉は変同?)

☆けんちゃんさん好みの構想かな。

中村雅哉さん-内容の割に駒配置が大きすぎる。

橘圭吾さん-収束の甘さが…。

小峰耕希さん-遊び手が多いのが惜しまれる。

☆遠開きだけでは評価されない時代になってきましたかねえ。ほんと、短編は厳しくなりました。

北北東さん-こうやってほしいと思った初手が,おお・・当たっていた。

☆嬉しくなりますよね。

隅の老人Aさん-79馬を捨て駒にしたいですね。

たくぼんさん-5手で纏まれば言うことなしだけどね。

☆う~む、皆さんゼイタク。

Disabledさん-馬が大胆に舞う。竜捨てもアクセントに添えた。

今井亜美さん-わざとらしくない配置で遠開きを実現。

☆どの手もそれなりに有力そうに見えるあたりは流石ですよね。

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⑧橘圭吾さん作 解説

 

▲23角△同玉▲32飛成△同玉▲21角△23玉▲12角成△同玉▲22金迄9手。

正解者-20名 評点3.00(5-4,4-1,3-6,2-7,1-1) 11位

②のらいあんさんと同率で11位でした。本当は別の構想作で参加予定だったのですが、何度かメールやり取りしたものの結局完成せず、入替作として送られてきたのがこれ。玉を下にひっぱりこむ明快な手筋物ですが、作者名とだいぶ違和感があるのは私だけではないでしょう。

2手目35玉は24角以下、32飛成に24玉は25金以下で詰みます。

藤井孝太郎さん-大駒が玉の背後からちょっかいを出す。

ssさん-使い古された筋で新作とは言えない。本手順は変化に隠すような工夫がほしい。

☆序の4手はまだ工夫が感じられますけどね。でも確かにそれだけだとちょっと厳しいですか。

Disabledさん-玉が下段に落ちるさまが見事。捨駒の真骨頂。

☆Disabledさんらしいコメントですね。

隅の老人Aさん-そんなに下に引っ張られては敵いません、やや公式手順。

凡骨生さん-そこそこの手順なれど既視感がある。二手目35玉は変長?

☆24角以下44玉は45金からばらして42角成で同手数駒余り。一応割り切れてます。

利波偉さん-捨駒はありますが、見えた手をやれば詰む感じで不動駒も多い。

中村雅哉さん-作意順は見えており、変化を読むだけ。

☆実は私もそうでしたが、中には、

今井亜美さん-3手目が妙手。上に逃げられると思ってなかなか指せなかった。

☆という方も。いろいろですね。

風みどりさん-これはややデジャブが強い順。初手が新しいのかな?

北北東さん-2手目の変化が難しい。作意順は作ったことがある手順なので解き易かった。

☆ラッキー!

たくぼんさん-2手目の変化を読む方が3手目以降を考えるより時間がかかった。3手目以降は来本手筋ですね。

☆来本手筋??"くるぼん"ではないですよね…。

小峰耕希さん-豪勢な手順ではあるのですが、完成度が今一つかなぁ。

谷口翔太さん-以前、何処かでの見た手筋、新しいアレンジかな。

☆やや古典的なアレンジという感じですね。

しろねこさん-9手なので難しかった。初手の23角から時間をかけないと解けない問題。23角で詰みの手掛かりを作るところが上手でした。

けんちゃんさん-既成の収束を使うのなら、その前に何か一工夫欲しいのだが…。

☆変化だけでは足りませんでしたか。

馬屋原剛さん-飛車が邪魔駒だったとは。

☆よく見るとそうですね。

作者-因みに狙いは作者当てに正解者0。

☆いくぶん自嘲気味なコメント。まあ確かに、全然らしくない(笑)。

☆作者のことだけに結局完成しなかったほうがそのまま捨てられていそうな気がします。ちゃんと最後まで作るようにね(笑)。

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⑦馬屋原剛さん作 解説

 

▲73龍△63角▲同龍△44玉▲43龍△同玉▲61角△同龍▲53馬迄9手。

正解者20名 評点3.58(5-4,4-6,3-7,2-1,1-1) 6位

桂が3枚並んだユーモラスな初形。初手はほぼこの一手で、対して63角と捨て合するのも龍筋を通す手段としては常套。同龍と取ってから、43龍~61角と連続捨駒で仕留めます。見るだけでも十分楽しめる作品になっていますね。

危ない筋もいくつかありますが、少ない駒で処理できていて、うまいなあと感じたのは私だけでしょうか。もう少しそれらしい紛れも欲しい気もしますが、啓蒙作として上出来と思います。こういうのを新聞に載せたいと感じる作品でした。

谷口翔太さん-簡単に詰むよ?あ、そうか、移動捨合。さてと。

☆余裕が感じられますねえ(笑)。

小峰耕希さん-角合の移動距離が長ければ尚良かったですが、まあ及第点でしょう。

北北東さん-飛び道具が多くて効きがわかりづらい。61角が上手く〆くくっている。

☆冬眠蛙は桂が盤面に多く配置されてるのが同じ理由で解くのが苦手です。(そうでなくても苦手という説も)

しろねこさん-63角がわからなかった。同竜と取らせて、43竜で同玉と動かし、61角で王手し、竜筋をどかして解決。

☆しろねこさんの評は解く過程がそのまま書かれているので見ていて楽しくなります。

風みどりさん-観賞用。

☆みじかっ。でも評価は5でした。

今井亜美さん-痛快な手順。

橘圭吾さん-スマートでシンプルな作品。好感が持てる。

☆ほほぅ、橘さんの好みはこういうのでしたか。

藤井孝太郎さん-角は味方からも敵からも捨てられてしまった。

隅の老人Aさん-之しかないのですが、ポンと飛び出した63角に3点。

☆わかっていても嬉しくなりますよね。

波崎樽生さん-まとめ方が巧い。

けんちゃんさん-ミエミエの移動中合。一応大駒捨てでまとめてはいるが…。

☆もう一味欲しいところですかね。

中村雅哉さん-移動捨合の意味付けは単純だが、きれいに出来ている。

たくぼんさん-移動合はこれしかないけど、龍を捨てるのがいいですね。キビキビしている手順。

ssさん-緩みの無い好作。短編はかくありたい。

☆手ばなしのホメ評。作者が羨ましい。

利波偉さん-巧いとは思いますが、他に手が無いのが弱点ですね。

凡骨生さん-解くのは簡単だが作るのは大変そう。

☆技量が覗えますね。

Disabledさん-初形の面白さもあいまって、意表の移動合に収束の捨駒が圧巻。

☆Disabledさんは首位予想がこの作品でした。

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⑥芹田修さん作 解説

 

▲44飛△同飛▲23と△35玉▲24角成△同飛▲45金迄7手。

正解者20名 評点3.37(5-1,4-10,3-4,2-3,1-1) 7位

今年デビュー、パラの表紙も飾った(いいなぁ…)芹田さん作です。25金~23角成の筋が見えますが、初手25金は同と、23角成、35玉、45馬、26玉で逃れます。23とが35玉で同じく駄目、というところで44が塞がっていれば…ということに気付くのはそう難しくはないかと思います。それでも44飛限定打は気持ちよいですね。54飛では35玉でやはり駄目です。

ちょっと惜しいのは同歩の変化が作意とほぼ同じ順であることでしょうか。作意の収束を別にする手もあったかなあと思います。じゃあどうするんだ、といわれると簡単にはできないんですが。

波崎樽生さん-初手25金の紛れ、44飛の限定打。7手詰では充分。

☆深い紛れが一個あるとだいぶ印象が違いますよね。

藤井孝太郎さん-23金~34飛成の筋かと思い、一番時間がかかった。

☆なるほど、結構色々な筋が見えるものですね。

橘圭吾さん-既視感が少し強過ぎる。

けんちゃんさん-これも主張が感じられない。

☆うーむ、厳しい。

谷口翔太さん-私には最適の難しさ。でも、競争には勝てない、残念。

中村雅哉さん-紛れもあり面白い。5手目の成生非限定が惜しい。

たくぼんさん-初手が素晴らしい。かなり好きです。作者予想:芹田修さん(独特の感性が感じられる気がする)

☆おぉー。デビューしたてなのにもう感性がチェックされてますねえ。

Disabledさん-歩頭の飛。相手の飛が再利用されるところがいい。

北北東さん-23と,はそっぽに行く感じで指しづらい好手。34と,に嵌ってしまった。

☆詰棋好きな方ですと、どちらかというと重い25金より34と~33飛に誘われる人が多そうですね。

小峰耕希さん-初手から受方飛の転回は良いのですが、それを活かし切れていないのか、何故か解後感は今一でした。

馬屋原剛さん-みえみえだけど、44飛は嬉しい。

☆限定打の捨駒はヤミツキになりますよ。

しろねこさん-23とまでがわかりずらく、あとは解いたことのあるような詰め手筋です。

隅の老人Aさん-ぼんやりした23とを褒めるへそ曲がりです。

☆うーむ、確かに変わってますねえ(笑)。

今井亜美さん-46歩を取られたら終わりなので考えやすい。

凡骨生さん-飛捨てから24角捨てで気分爽快。

☆詰将棋は捨てることと覚えたり。王道には王道の良さがあります。

利波偉さん-初手の限定打が全て。

風みどりさん-初手がきっちり新作を主張している。

今後の活躍も期待しております。こちらにもまた遊びにきてくださいね。

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⑤中村雅哉さん作 解説

 

▲78金△同銀成▲79金△同玉▲89金△同成銀▲78金△同玉▲77龍迄9手。

正解者-19名 評点3.74 (5-4,4-6,3-6,2-2,1-0) 4位

79に誘って88龍が見えるのですが、初手79金は同とで駄目。78金で龍の横利きを通しての79金が好手順です。2手目はもちろん成限定。安易に67の駒をと金等にしないのが流石です。

ものすごい妙手があるわけではなく、中村さんにとっては不満も残るところかもしれませんが、いつものことながら完成度の高い手筋物で4位はお見事でした。

けんちゃんさん-銀生を期待したが…。金が4枚とも捨駒なのは悪くない。

波崎樽生さん-49歩は不要? 余詰防ぎでした。

☆初手77龍で詰みますね。一見詰ますために必要な駒に見えるあたりも流石?

小峰耕希さん-恒例の手順とも言えるのですが、一本筋が通っていて好感が持てる。2手目不成が効かないのも巧い。中村さん?

☆正解!ちなみに今回、首位作以外も作者当てに挑んだ方数名ですが、ちょっとこの数だと難しいですよねえ。

馬屋原剛さん-金4連捨ては爽快。銀が2度動くのもよい。

凡骨生さん-78へ呼び込んでからの79金が上手い。

利波偉さん-応手が銀成の方が新鮮な感じがするのは私だけ?銀を近づけてからの焦点の金打ちは巧いと思う。

☆ちょっとギクリ。(謎)

橘圭吾さん-類型的な手順。成限定が魅力か?

隅の老人Aさん-捨てたい所に捨てていく、気持ち良さと持ち駒趣向で。4点

☆基本的に解答者の皆さんの個々の点数は公開しませんが、意味が通らなくなる場合はつけることにします。

北北東さん-龍と角の配置から99龍が見えてやっと筋に入り,金の大奮発。

風みどりさん-全部連打で捨てきったのは見事。

谷口翔太さん-2手目を少し考えて、後は一気。でも、良く創られている。

☆作者的には理想的な仕上がりと言えますね。

Disabledさん-持駒金四枚の趣向。金の四連続捨てはまさに圧巻。

今井亜美さん-変化がきれいに割り切れるので解後感がよい。

☆一流作家の気配りといったところでしょうか。

ssさん-4連続の金捨てが気持ちよい。纏まりのよい好作。

しろねこさん-79金で玉を下段に落とし、89金で成銀を動かし、78金で玉を動かしとどめは77竜まで。

藤井孝太郎さん-目的のためには大金も惜しまない。

☆趣味の世界ですから、もう大盤振る舞いですよ(笑)。では最後に最高のホメ評を。

たくぼんさん-いや~これは上手い。7九金が素晴らしい。9手とすれば完璧な構成です。

☆でも作者当ては外してるんですけどね(笑)。

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④梵失公さん作 解説

 

▲34桂 △11玉 ▲12銀 △同玉 ▲32飛成 △同銀 ▲22金迄7手。

正解者20名 評点1.90(5-2,4-0,3-1,2-8,1-9) 13位

「希望限定ながら面白い詰上りの作品ができたので応募します。詰上りが何の形かは解答者のインスピレーションに任せます」とは作者の言。確か新田義貞の旗印がこんなんでなかったでしたっけか?

ただ、ちょっと実戦形的ではありますが、手順が平凡なのは否めず、またよく見ると11と・14歩・24銀は不要っぽいです。厳しい結果になりましたが、やむをえないところかなあ、と思います。残念でした。

実は冬眠蛙は作者の方とは全国大会でお会いしてお話しさせてもらってるのですが、前にいただいたコメントみるとスロット関係のお仕事されてるんでしょうか?今度ぜひ勝てる機種を教えてください(笑)。

Urakabeさん-11との意味を考えさせられる。

たくぼんさん-ふむ。"1一と”は無くてもよいみたい。余りにも純情ですね。この図が作図のスタートという感じがします。頑張ってください。

☆実は中編で結構活躍されてる方だったりします。

北北東さん-罠にはまったかと,おもわず不安になった。序に1つ好手を入れたい。

☆11と・14歩を省くと逆算できそうですね。

小峰耕希さん-作者の意図がよくわかりません。それと▲11と△14歩は不要な
ようにも見えますが…(未確認、間違ってたらすみません)。

馬屋原剛さん-11とは不要?

風みどりさん-1一とは???

☆う~む、やはり気になりますか。

利波偉さん-詰上がりは田舎の曲詰なのでしょうか?手順は絶連で面白くない。

隅の老人Aさん-詰め上がりの意味が分かりません。

☆詰上りに触れた評。まあ普通に上下対象の象形、ということで。

ssさん-綺麗な実戦形だが、一手でいいので好手がほしい。

今井亜美さん-11と、14歩、24銀は不要に見える。そのぶん割引かな。

藤井孝太郎さん-14歩、24銀、21桂は、もう少し簡略化できそうな気がする。

Disabledさん-とは必要なのか?紛れを増やす工夫?狙いが分からない。

☆もしかしたらそうなのかもしれませんね。ちなみに11とを置くと14歩は必要駒です。

凡骨生さん-手が狭いので考え易い。

けんちゃんさん-これも評する言葉に困る。

谷口翔太さん-掲載されて、ニコニコ顔?次回はパラ誌で逢いましょう。

☆多分すぐに逢える…かな?

中村雅哉さん-作品の狙いがわからない。

橘圭吾さん-絶連過ぎ。

☆う~ん、厳しい評が並んでしまいました。しろねこさんに締めてもらいます。

しろねこさん-32飛成りで相手の金をとり銀を移動させて効きをそらしてとどめの金。

☆作者におかれましては、これに懲りずまた頑張っていただければと。決して反動を難解中編で返さないよう(笑)。

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③今井亜美さん作(修正図) 解説

 

▲36金 △同角 ▲45金 △同角 ▲36金迄5手。

正解者:20名 評点2.80(5-2,4-0,3-12,2-4,1-2) 余詰

原図は1段下だったため、初手34金、24玉、33金以下余詰が発生しました。え、この図でも詰みそう?いえいえ、45金、25玉、34金には45桂と一発逆王手をかまして、同飛、34玉で危ないですけど逃れます。また、3手目56金としても詰みそうですが、今度は55角!同飛、44玉で逃れます。

気付かない人も多かったようですが、逆から手順を並べても同じ、回文詰が作者の狙いでした。回文詰って最長手数が私の記憶では確か9手。結構創るの難しいんですね。3桁でできたら看寿賞モノ?

なお、短評中の手順は意味が通るよう、修正図にあわせて直しています。あしからず。

たくぼんさん-回文詰将棋の中では素晴らしい手順ではなかろうか。

☆シンプルなのが良いですね。

風みどりさん-回文詰。でも作者名が見当たらない。

☆ありゃ。えっとですね、作者名をよく見てみると…。

けんちゃんさん-回文詰ということで、作者名が今井亜美であることは分かった。3手目56金の逃れ方が隠し味。

☆ほらね。しかし、さすがに見てますねえ。

しろねこさん-初手と3手目の金寄りが素晴らしい。気がつかない。いかにも詰将棋らしい手。54の金が邪魔駒になっているので金を2回捨ててとどめに金打ちまで。

凡骨生-巧い邪魔駒除去。

☆狙いに触れていないホメ評があるって、よく考えるとすごい。

Disabledさん-角のスイッチバックを逆王手で表現。飛筋を通してスッキリ。

谷口翔太さん-解けて、おもわず、「フフウ」と笑う。成る程なぁ。

☆中には厳しい評もちらほらと。

ssさん-紛れがないので見た瞬間詰んでしまう。

橘圭吾さん-特記出来る事がない作品。

☆狙いが見えづらいタイプの作品の性ですかねえ。

藤井孝太郎さん-個人的には27角か47角配置が好み。

☆あ、えーと、前の図だとそれでも良いのですが、修正図だと成立しないです。決して藤井さんが勘違いしているわけではありません。

隅の老人Aさん-ふすまの裏から香が飛び出す。注意注意。

☆雰囲気が出ていてニヤリとさせられます。

中村雅哉さん-56金に55角まで読んでもらわないと価値がわからない。

馬屋原剛さん-センスのよい作品(回文詰)。

☆私が作者だったらこういう評をもらえれば満足です。

利波偉さん-回文詰め。逆王手を避ける為の金捨てで面白いのですが、紛れ不足の感は否めない。
付記:ところで回文詰って何時誰が言い出したんですか?昔は無かったような気がするのですが、、、。

☆小湊奈美子さんあたりなのかな?冬眠蛙もよくわかりません。

小峰耕希さん-回文に溺れた感じ。

北北東さん-手順が回文になっているので,1ポイントアップ。

☆条件をどう取るかは人それぞれですね。

今井亜美さん-笑ってもらえれば充分です。

☆楽しい作品、ありがとうございました。

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②らいあんさん作 解説

 

▲16銀 △24玉 ▲33銀 △同桂 ▲21飛 △同角 ▲14馬迄7手。

正解20名 評点3.00(5-1,4-3,3-12,2-3,1-1) 11位

33銀と桂馬を吊り上げて21飛の限定打で決めるカッコイイ作品ですね。初手が捨駒ではありますが、ほぼ必然で詰上りでは不要駒なのがちょっと惜しい感じです。色々と改作してみたくなりますが、ちょっと事情があるようなので?ここでは深くは追いません。

ちなみに作者名は某実力作家のPNです。冬眠蛙は今回初めて知りました。

馬屋原剛さん-16銀が残ってしまったのが残念。

風みどりさん-1六銀が残るのが残念。

☆私と同じ感想がお二人。ちょっと目立つのかな?

利波偉さん-桂のある21にミニ遠打が発生する構成は見事です。

Disabledさん-桂の元居た場所に打ち込むついでに飛を捨てる。銀を活用する初手が渋い。

小峰耕希さん-初手16か24か決めれば、後はお馴染みの手順。

☆お馴染みですか…。厳しい。

けんちゃんさん-何かアピールするものが欲しい。

中村雅哉さん-手なりで詰んでしまう印象を受ける。

谷口翔太さん-空間を作っての捨駒、上手いものだな、これも感心。

しろねこさん-21飛が浮かびません。気がつかない詰将棋でよくできています。

☆解いて気分いいですよね。

今井亜美さん-初手24銀かと思った。

凡骨生さん-24銀から入ると思ったが……。

☆そっちだと理想なんですけどね。ちょっと主眼手との兼ね合いで難しいかな。

北北東さん-桂がいなくなったので飛を打ちたいが,まだ角が効きいていた。巧いです。でもやっぱり打つ。

藤井孝太郎さん-邪魔な角を僻地へ。馬でも成立していると思う。

☆うーん、細かいところですがどちらにするか、結構悩みますね。

隅の老人Aさん-初手24銀とカッコを付けて失敗しました。33銀から21飛、カッコが良い。

☆終わりよければ、でしょうか。

橘圭吾さん-コメントしにくいですが…

☆え、なんで?

ssさん-桂が動いた瞬間に放り込む21飛が好手。

波崎樽生さん-玉に取られないように飛を離して打つ。

☆あのぅ、昨日の①のコメントと一文字しか変わってないんですが…。

たくぼんさん-初手2四銀と捨てたくなるのは詰キストの性か・・・。跳ばせた桂の跡に打つ飛車は好感触。

☆すみません、最初掲載漏れでした。しかし、24銀と打ってしまいたくなる人、多いですねえ(笑)。

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①藤井孝太郎さん作 解説

 

▲61角 △44玉 ▲53飛成 △同玉 ▲54金迄5手。

正解者19名 評点3.30(5-3,4-4,3-7,2-4,1-1) 8位

2手目43合は同飛成で、45玉は53飛成、46玉、57龍迄でそれぞれ同手数駒余りです。53飛成に合駒をしても同じ手順が成立しているので無駄合です。

右側から打ちたくなる角を左から遠打で放つのが鋭い一手です。紛れを残す配置の工夫、馬を72に置くことで生じる初手に重複感を持たせるあたり、流石に超短編を作りなれているなあと感心する次第です。9手までの条件の中、5手詰で8位は大健闘ではないしょうか。

凡骨生さん-広がっているが61角から飛捨ては気持ちよい。

ssさん-52角だと詰まないことが主張か。だが、構図をここまで広げて実現するほどの手順ではない。

橘圭吾さん-此処迄纏まっていれば文句はない。

☆う~ん、やはり人それぞれですね。冬眠蛙はあまり広い構図に違和感を覚えない方なので、どちらかというと橘さんよりです。

波崎樽生さん-玉に取られないように角を離して打つ。

今井亜美さん-短手数なんですね。びっくり!

Disabledさん-角遠打の効果。広い構図で初手に紛れを増やしたか。

中村雅哉さん-大模様の5手詰で挑む心意気を買って+1点。

☆この1点で順位が変わったとかですと劇的ですが、ためしに計算してみたら変わりませんでした(笑)。

谷口翔太さん-配置が広くて、初手に迷う。感心、超短編の傑作

北北東さん-5手詰を2作解いた感じ。5手詰の好作でも9手詰にはあと4手の好手を入れることが可能なので,対抗するのは厳しいかも。

たくぼんさん-角打は56か?67か?まさかの89か?とか考えて一番時間がかかりました。さてさてどう評価したものか。

☆ひねすぎです(笑)。

隅の老人Aさん-創作では16角を選ぶか61角か。作者苦渋の選択。

小峰耕希さん-頑張ってはいるけど、重いのが難。

馬屋原剛さん-詰将棋解答選手権の初級問題なら凶悪な作品になりそう。

☆なるほど、確かにそんな感じですね。見てみたかった気もします。

けんちゃんさん-2手目45玉の変化が66飛成以下でも詰むのは味が悪い。

☆ちょっち潔癖症?

利波偉さん-全ての変化が5手以内で収まっているのは不思議です。作意は空き王手ではなくて、じっと飛捨てなのは渋いです。

風みどりさん-短手数ながら悩まされた。

☆近将解説者も悩んだとあれば十分ではないでしょうか。

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