第7回プレ短コン 総評

今回もたくさんのご参加、ありがとうございました。

有吉弘敏さん『よく練られた構図・構成の作品が多く好作そろいです。ネット発表でもパラと遜色ないのですね。あまりのレベルの高さに正直驚きました。大変楽しいひとときを過ごせました。冬眠蛙さんのご苦労や作者の方々に感謝いたします。
並び順ですが、初入選時期の早い順または年齢の若い順に並んでいる気がしますが、考えすぎでしょうか?。(自分が最後に近いところにいますので)』

☆並び順は①の結果稿で少し触れましたが、もう自分でも正確に思い出せないくらい適当です(笑)。なお、参加された方の年齢はほとんど存じ上げないのですが、有吉さんはまだ中堅かも?

三輪勝昭さん『厳しい評価をしてますが今年は駄作がない。バラエティーに富んでいて良い選題(笑) ですね。解くのに時間がかかった作品は⑩⑭⑰。順位予想3連複⑥⑬⑭・3連単⑭⑥⑬。作者予想は去年したけど一人も当たらず載せてもらえませんでした。
8人予想しましたので5人当たってたら載せて下さい。最後に一言。質の良い作品ばかりで大変楽しめました』

☆5人当たってました。最後にまとめて書かれるとツライんです。ご了承ください。

蛇塚の坂本さん『以上今回も素敵な作品を紹介していただいてありがとうございました。次回も素敵な作品をよろしくお願いいたします』
☆作品を出すのは冬眠蛙ではないので(笑)。皆さんよろしくお願いします。

夏風さん『遠慮なく盤を使ったので、合計で2時間弱。割と素直な作品が多かったです。
評価は2が入選級、3が詰パラ平均点2.5くらい、4が2.7くらい、5が受賞級と設定しました。
気になったのはと金使用率。17作中14作でと金が配置されていました(残り3作中1作は成桂配置あり)。と金は決して軽い駒ではないと考えている「反と金派」としては由々しき事態です(^^;楽しいひとときをありがとうございました!(^-^)』

☆反と金派!う~ん、なんか勢力的には○○党レベルのような…(自己規制)

ほっとさん『作者名で期待し過ぎた分、評価は辛めです。それにしても、作者がまったくわからない…』
☆結構今年は予想しやすいか、と思ってたんですが。柳原さんとか幻想咲花さんとか。知ってるから言えるセリフかな。

u-makuさん『ちょっとレベルが高くて自分のが恥ずかしくなりましたが参加できてよかったです。ありがとうございました』
☆またまたご謙遜。

中村雅哉さん『個性的な作品が多く楽しめました。個人的には⑬が1番好みで、次が⑭』
☆そのまま1位2位。中村さんも意外とフツーの感覚の人になっちゃいました?(笑)

名無し名人さん『トップ3は⑬⑭⑥と予想します』
☆作者名をあれだけ外しまくっているのに、3連単はズバリ!ん、名無し名人さんってまだ学生では…ダメじゃん。

オタマジャクシさん『どの作品も水準以上の作品ばかりなので、評価に苦労しました』
☆前回同様、解答者の皆さんの評価の平均点も算出してます。オタマジャクシさんは15位だったのでほぼ平均。苦労が実った?

柳原裕司さん『6と14が印象に残った』
☆…が3位と2位ですか。さすが見てますね。

利波偉さん『駒数制限が無いので当然ですが、本家の短コンより明らかにレベルが上。本家も駒数制限は昔のように無くすべきだと思う。全然条件がパラダイスじゃないよなあ』
☆…解答者にはパラダイスかな?

斎藤吉雄さん『濃い作品展でした。わたしのは「賑やかし」にもなりませんでしたね(笑)』
☆いえいえ、そんなことないです。コメント欄は一番賑やかでしたが(苦笑)。モー詰、楽しく解いています。朝の頭の体操にちょうどいいです。

秀和歌さん『昨年よりもレベルが上がっています。5.1 があるので全体もう1 点上げてもいいのですが、5 点なしとなりました。順位予想。競馬知らないのですが(健全な学生ですから!)14、13,12(次点16)か。初入選を目指しています。と、昨年も書いた気がしますが。1 年間何やってたんだっていう笑。ありがとうございました』
☆えーと、言っちゃっていいんでしょうか。おめでとうございます(謎)。あ、ちなみに斎藤さんと同じく、5点以上の小数点はカットさせていただいてます。

占魚亭さん『今回も楽しませてもらいました。評点は若干辛めかも』
☆占魚亭さんは27人中22位。まだ辛い人が5人おります(笑)。

金子義隆さん『首位は⑥か⑬でしょう。新味で⑥、うまさで⑬。好みで言えば⑦』
☆渋い好みですねえ。って書くと利波さんに怒られるかな。

ikz26さん『上位の作品にとって有利になるように評点をつけた(具体的には、1~3位の作品にそれぞれ5,4,3点をつけ、残りの作品を1,2点に分類)ので、結果的には全体として辛めの評点になってしまいましたが、本家短コンに匹敵する好作群だったと思います。評点をつけるのが一番難しい…。
馬券は13-6-14の3連単と、13-14-6の3連単を買っておきます。作者は13が柳原さん、6が咲花君、14が奥鳥さんでFA!』

☆すげえ。ギャンブラーの方が作家よりむいてるかも(笑)。

河童Bさん『作者当て⑬=蛙さん⑨=三輪さん。これが当たったら、この次は年末宝くじを買います』
☆絶対に買わないでください(笑)。

奥鳥羽生さん『それぞれの作者がそれぞれの想いを表現するのが詰将棋。そんなことを感じさせる色とりどりの作品群で、充分楽しめました。主催者に感謝・・・、こうなると一生やめられませんよ。w』
☆今回は特にマニアックな作品が並んだ感じですね。風味としてはプレ短コンじゃなくて裏短コンになってるように思ったのは冬眠蛙だけでしょうか。

☆というわけで、以上で終了!作品・解答でご参加された皆さん、大変ありがとうございました。

☆来年は実はちょっと厳しくて、やれるとすると夏位?時期がきたら検討したいと思います。もし開催することとなりましたら、またご協力をよろしくお願いいたします。

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第7回プレ短コン⑰不透明人間さん作

▲24角 △同飛 ▲63桂生 △同香 ▲61桂成 △同玉
▲94角 △同飛 ▲52香成迄9手。

正解者数 25名 (無解1名)
評点2.46 (4-2、3-13、2-4、1.5-1、1-5) 14位

☆命名「ストリップ」とありますが、仮に命名が無くても、59香の利きをいかに通すか、だな、と予想できる初形です。

☆4枚ある遮蔽駒をどう消すか、なのですが、前から順ではなく、先に24角と捨てるのが良い感じ。続いて63桂生と55桂を捨てて、53桂、58角の順に消すのが正解です。ちょっとしたランダム感が良いですね。ちなみに初手63桂生、同香、84角は62歩、61桂成、41玉、14角に32歩で逃れます。

☆4桂配置はちょっと苦しい感じではありますが、いかにも不透明人間さんらしいユーモア作品。「いつものようにブービー狙い」とのことでしたが、残念ながら連覇?はなりませんでした。

** 短 評 **

秀和歌さん『順番が大切』
さくかさん『そうか、32歩を消す必要があるのね。14角と94角の対比も面白い。単純に見えて意外と奥が深いですね』

☆そうそう、ショートショート的な味がある。

河童Bさん『一枚、一枚と衣装を脱いで、香筋を通す。表題は「ストリップ」、了解です』
占魚亭さん『脱がす順番が大事』

☆命名を見て加藤茶を思い出したらオッサン。

EOGさん『やや単純』
ikz26さん『左から角を捨てる紛れなどがあり、見た目ほど単純ではなかった。とはいえ一発ネタという感じ』

☆感じ、じゃなくて、多分一発ネタそのもの!?命名が先だったりして(笑)。

利波偉さん『変同防ぎの14歩はイヤな配置。手順は面白いけど』
☆私だったら置かないかも。でもそれはそれで評を落としそう。

太刀岡甫さん『ポンポン捨てて視界が晴れ上がる』
有吉弘敏さん『駒を捨てる順番を考えながら楽しく解図させていただきました』

☆楽しく解図できる、ってネット詰将棋特有な感じですよね。プレ短コンらしい作品なのかも。

三輪勝昭さん『頭が混乱。解くのに一番時間がかかりました。初手24角は14角に32歩突に備えた手になっている。とりあえずいらないから捨てたらその効果があったは不満だから、68角にしたい。13角成の余詰筋を消す11香くらいが必要ですが、成立してるようです。57角の方が解き難いし、作者の本意ではないでしょうが、僕は手の意味を重視しますから68角にします』
中村雅哉さん『5筋の駒が次々消える趣向は面白い』

☆そういう意味でも、やはり5筋に置きたい気はしますね。

奥鳥羽生さん『王手の、位置と順序のパズル。詰将棋は解けたようだが、圭配置と標題の意味が解けない・・・どちらも特に意味がなかったりして』
☆標題は5筋の駒の消去を端的に表しているんだと。。。また、桂を切らしておかないと、2手目33桂合が微妙に変同のようです。

蛇塚の坂本さん『筋が見え易く駒の捨て方の問題に終始している様に見える』
u-makuさん『この成桂も某テニスプレーヤが活躍したことにより気にならない?手順は割りと素直で考えやすくてよかった。タイトルはよくわかんないけど』

☆なるほど!流行配置になるかも。

後藤進さん『初形から詰上が想定されるが、流れるような捨駒は心地よい』
夏風さん『手順は見えているのにその組合せで少考。命名で損をするかも?』

☆ま、承知のうえでしょう。

ぬさん『香先の駒の捨てる順番に迷いました』
ほいさん『63生も詰みそうだけど32歩で逃れるですね。なるほど~』
ほっとさん『初手と3手目の順序限定の意味付けが割と深い。しかし、桂合防止の成桂配置のせいで桂捨てが後だとわかってしまう』

☆あ、ちょっとズルイ解き方(笑)。

名無し名人さん『お前もお前も邪魔なんだ!って感じですね(笑)今回もブービー賞狙いの不透明人間さんでしょうか。』
☆最後の最後で作者の狙いまで含めてズバリ正解!さすが締めますねえ。

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第7回プレ短コン⑯有吉弘敏さん作

▲93角 △65玉 ▲76角 △同桂 ▲64金 △同飛
▲66角成 △同玉 ▲67飛 迄9手。

解答者数26名 (誤無解なし)
評点2.97(4.1-1、4-5、3-13、2-7) 7位

☆有吉さんが力強い短編でプレ短コン初登場。饗宴メンバーの実力者の復活は喜ばしい限りです。

☆初手で舞台を整えて、3手目から重量級のパンチを3連発。特に64金が個人的になかなかの手触りでした。構図として金をトドメに残しておきたいところを、あえて先に捨てるところに工夫を感じます。

☆また、この金打の狙いが、66角成、54玉に44飛を打つためだけ、というのが良いです。こういった伏線手は手の意味を複数持たせると魅力が半減。作図を始めたばかりの方は参考にしていただければ、と思います。

☆最終手で、金ではなく飛を残す理由も明らかになり大団円。攻め駒が強く余詰防止の駒が必要になったのは残念ですが、少し構想風味のある手筋物で、好みの作品です。

** 短 評 **

三輪勝昭さん『基本手筋物のくせに配置効率が悪い。それと64金は一番の妙手としても僕は入れないです。理由は54玉、44飛で64に玉方の駒がいては飛の働きをしていないからです。手筋物は駒の働きを究極に求めないと生きて行けない』
☆相変わらずアツい。赤道直下並みです(笑)。

奥鳥羽生さん『角角金を献上し、原形から52桂を76に移動させた形で玉の退路を塞ぐ。という意味では、8手目は同玉』
蛇塚の坂本さん『筋が解り易い収束の模様面白い。』

☆ちょっと分離してるので少し模様っぽく見える?

夏風さん『素直すぎる導入。先に金を捨てる意外性でちょっと持ち直しました』
ほっとさん『配置はこれが最善なのかな…。こういうことが気になってしまうということは、
この図が最善の表現ではないのだろう』

☆この手順だとちょっと難しいかなあ。初手は入れたいですけどね。
後藤進さん『初めに打った駒を最後に捨てる構成は好み』
ほいさん『角角金を消費して52桂→76桂の初期図変換になっています。こういう作品は好きですね』

☆ということもありますし。

ぬさん『素直な手順』
u-makuさん『うまそうな手をやったら解けました。つまりは76が埋まってればいいんですね』
中村雅哉さん『どうせなら78銀も「と」にしたい(笑)』

☆あ~、確かにこの図ならアリですね。

EOGさん『標準的』
名無し名人さん『初形から76の地点が埋まれば1手詰というわけですね。54に逃さないことを考えれば簡単ですが、捨駒の気持ち良さはあります』
占魚亭さん『76地点が埋まっていれば――ですね』

☆ポイントがしぼりやすい感じはあるかな。

斎藤吉雄さん『初手に打った角を66に空捨てして玉を元に戻す。いい感じです』
利波偉さん『52桂を跳ねさせる努力は面白い』

☆この初形からだと52桂が跳ねるのは少し意外な展開ですね。

不透明人間さん『形がいまひとつ』
金子義隆さん『手順の組合せが自然すぎて、今一つ飛躍がない』
さくかさん『軽い積み崩し風で悪くはないけど、ちょっと物足りないかな』

☆強欲!いや、作家には必要不可欠。

ikz26さん『理知的に組み立てられた手順。余詰消しにはちょっと苦心?』
秀和歌さん『手順といい構図といい冬眠蛙さんと思う。いつもさすがです』

☆あ~、確かに私好みです。が、ハズレ(笑)。

河童Bさん『最初に打った角が最後に消える。起承転結、成る程、成る程』
太刀岡甫さん『最後にドカンと成り捨てが入ったのが良い』

☆最終手も大砲っぽいですね。

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第7回プレ短コン⑮オタマジャクシさん作

▲66と寄 △同金上 ▲48桂 △同香生 ▲47銀 △同桂成
▲52龍 迄7手。

正解者数23名 (誤解1名、無解2名)
評点2.50(5-1、4-2、3-7、2-8、1-5)13位

☆プレ短コンは駒数制限なしを特色としているのですが、こういうタイプの作品は初めてでした(たまに小学校では見ますよね)。要は玉方の持駒を制限しているわけですが、こういうのもあって良いと思います。

☆で、本作の狙いは、というと…すぐ見てもわからない(笑)。実は37玉とする手がポイントです。これを初手に結構すると36歩の逆王手で詰まない仕掛け。そこで66と~48桂としますと、同香成には今度こそ37玉で詰みます。え、関係なさそう?違います、36歩が打歩詰となるのです!

☆玉方はこれを回避するため、48桂を同香生とするのですが、47銀として桂を跳ねさせれば、玉の尻が空くので、52龍で詰みます。

☆自玉の打歩詰を使った詰将棋は何度か見たことがありますが、更にそれを回避するための生まで出した作品は初めてでした。捻りが深すぎて、もう何がなんだかわからない世界。作者らしい冒険作でした。

** 短 評 **

EOGさん『自玉打歩詰誘致だが無理無理な作り』
ikz26さん『この手の不成はもう食傷気味だが、48桂と逆王手を食らって36に玉方の利きを作りにいくのは工夫されている。ただ初手はなぜ付け足したのか謎だし、6手目成生非限定もどうかというところ』

☆初手はちょっと評判悪かったですね。確かに5手にした方がわかりやすかったかも。

u-makuさん『37銀を取ったらどうするのかと思ったら閃いた』
☆u-makuさんは作風的に似てるかも?

さくかさん『3~5手目は少し面白いと思ったけど、なぜ駒取りを入れる??成生非限定もあるし、いくらなんでも粗雑過ぎる』
中村雅哉さん『4手目不成がテーマなので、6手目の成生非限定は味が悪い』

☆冬眠蛙も少し気になりました。心象的な問題なんですけどね。

ぬさん『双玉で玉方が歩しか持っていないということは……』
ほいさん『狙いがマニアック!』

☆前夜祭はこれくらい騒がしい方が盛り上がりますよね。

奥鳥羽生さん『双玉物では定番になった感もある逆打歩詰手筋だが、それなりに変化もある。作意に無関係の部分の配置には個性がでるところ』
河童Bさん『38香生で打歩詰を回避だが、花駒の多さで嫌になります』
ほっとさん『狙いは3~4手目として、頭2手は必要なのだろうか。ひょっとして誤記による誤解狙い? 邪道ですね』

☆誤解狙いではないと思うのですが、あまり狙いが見えやすいのを嫌ったんですかね。ちなみに配置はすべて積極的な意味づけがあり(飾り駒ではない)、その辺も作者の配慮なのかも。

夏風さん『今回もっとも時間を使いました。というのも馬を取って38角限定打の幻が見えたため。駒を2枚取ると9手に収まりにくいのに気付いてようやく詰みました。高めの評価にできなかったのは6手目非限定と最終手余詰が理由です。理論的な作品だからこそ前者は痛いと思います』
☆そうか、58香から74角がありますね。

後藤進さん『逆王手をめぐる双玉特有の駆引きが面白い』
金子義隆さん『この筋は見たことがあるし、成生非限定はなくしたい』

☆私は玉方の打歩回避の生は初めてだったんですが、やはり前例あるんですかね。

斎藤吉雄さん『攻め方の玉の打歩詰が絡んだ4手目と6手目が狙いでしょうか』
三輪勝昭さん『初手が何故必要か分からない。1点。僕はこの手の作品は好きになれない。因みに8月号小学校の三輪と言う人の作品も解答を出したとしたらCです。評価は作品の出来以外にも好みが反映されています。1点とかCとかは作品を否定しているつもりではないです』
蛇塚の坂本さん『一見3六歩が絶妙の詰めろ逃れと思い気やそれ以上の打歩対応とはこのアイデアこの発想が凄い感覚が破壊される7手詰みと物足りないかそれ以上に余りある』

☆やはり感じ方は人それぞれですね。このタイプは顕著に出る。

秀和歌さん『これにはやられた、が、初手は必要なんですか?』
占魚亭さん『55桂を跳ねさせる工夫』

太刀岡甫さん『玉方打歩をめぐる攻防』
☆これも「玉方」なんですかね(笑)。

利波偉さん『初手が厭味だし、この筋も飽きた』
名無し名人さん『意欲は買いますが、個人的には好きになれないタイプの作品ですね。初手は5手詰では勝負にならないから付け足した感じでしょうか』

☆関係ないですが、作者は多才な方で、ギターや作曲も趣味にされているそうです。1個Youtubeにアップされておられる動画も紹介します。興味がありましたら、ご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=G0sDj2_GUag

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第7回プレ短コン⑭奥鳥羽生さん作

▲33角成 △同玉 ▲77角 △42玉 ▲32龍 △51玉
▲95角 △同飛 ▲52金 迄9手。

正解者数24名 (無解2名)
評点4.23 (5-9、4.5-1、4-11、3-2、2-1) 2位

☆前作の柳原さんが技術の高さと美しさを思わず感じる作品でしたが、本作はこれと好対照。一手にみなぎる力強さが全面に押し出されています。77角!

☆ちなみに、この作品に技術がない、と言っているわけではありません。現に作者からは作図過程?も送っていただいていますが、数多の案の中から、最も77角を効果的に魅せる図を選択しているのです。もっと駒数少なく実現できる手順を、あえてテーマに合わせた表現にしているわけで、作家としての矜持を感じます。

☆というわけで、ちょっと冒険的要素も含んだ作品でしたが、多くの解答者に評価されて、見事2位入賞を果たしました。作者実力発揮の一局と思います。

** 短 評 **

蛇塚の坂本さん『7七角が意表そして9五角の連続が面白い』
EOGさん『なるほどね』
太刀岡甫さん『衝撃の限定打』

☆66・55の余地が残る中での77角ですからね。

ぬさん『遠くからの角の限定打がすごい!』
金子義隆さん『一番手間取ったが、出来は微妙。22歩がホント邪魔(笑)』
中村雅哉さん『雄大な手順。好みです』

☆うん、いかにも中村さん好みですね(笑)。

占魚亭さん『角を打ち換え、その角を消す折り目正さに好感が持てる』
☆きっちり耳をそろえて返します、みたいな。

u-makuさん『限定の角打ち最高』
ほいさん『打換えの匂いがする構図と思いました。狙いくっきりですね』
さくかさん『どんっだけ狙い浮き彫りやねん!だがそこがいい!初形も、むしろよくこの形で収まったと思う。好みで言えば一番かも』

☆えぇ~、私は全然見えなかったですが。

夏風さん『角限定打が痛快。3段玉に1段龍の形をうまく使っています』
ikz26さん『33角成~77角~95角はインパクト大。変化の俗な31龍が見えず難儀した』

☆私も同じ。32龍は見えるのに、31龍はまったく見えませんでした(笑)。変化にこういうボンヤリした手が入ると奥行が出ますね。

名無し名人さん『17題中一番難しかった。77角の限定打を中心に緩みのない手順は見事。ただ、詰上りで働かない攻め駒が多いのが難点ではあります。有吉さんか奥鳥羽生さんか冬眠蛙さんの内の誰かだと思うのですが、分か らないですね』
ほっとさん『77角が見えず、最後まで残った。これが冬眠蛙さん?』

☆打ち換え大好きなので、冬眠蛙作予想もチラホラ。確かにこれが自作だったら、できた瞬間に小躍りして喜んだと思います。

河童Bさん『3手目の77角打が難手。それで初手も難しい。77角打に合駒が出来ないとはね』
三輪勝昭さん『初手どうしても32龍と指したくなってしまう。直ぐダメだと分かるのだけど。
優勝予想。作者は有吉さんを予想しました。外れの場合はこの1行はカットでお願いします(笑)』

☆しません(意地悪)。

利波偉さん『77に中途半端に打つ所が面白い。紛れも楽しめる好作』
柳原裕司さん『77角から95角捨ては初めて見る展開。新鮮味あり』

☆下の可成地点からではない、というのがポイント高。

後藤進さん『何故か気付きにくい角の打換え』
有吉弘敏さん『4手目の66合の変化処理が絶妙。一つ一つの駒の配置が絶対なのがよくわかりますので、高度な作図力を感じます。ダイナミックな角の動きも大好きです』

☆ちゃんと伝わってますね。

秀和歌さん『戦慄が走った。優勝予想』
☆あと一歩届きませんでしたが、この高得点ですから。あ、ちなみに秀和歌さんも本作に5.1点計上されてましたが、ルール上小数点以下カットしました。ご了承ください。

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第7回プレ短コン⑬柳原裕司さん作

▲54飛 △55桂 ▲68銀 △同玉 ▲67馬 △同桂生
▲79銀 △同桂成 ▲38飛 迄9手。

正解者25名(誤解1名)
評点4.49 (5-12、4.8-1、4.5-4、4-6、3-1、2-1) 1位

☆盤面配置わずか7枚から桂中合を生を含んだ二段跳ね。合駒を動かすのは柳原さんの得意中の得意ですが、それにしても見事な完成度です。

☆作者曰く「2012短コン2位馬屋原氏作のアレンジ。パクリ感が拭えないので、こちらでお世話になります。(すみません)」とのこと。パクリというほどではないと思うのですが、なるほど、こう発展させるものか、と思います。

Sankouuma

☆変化処理や余詰防止を含めて全く無理がないのが、さすがだなあ、と思います。例えば68銀、46玉、57銀打、45玉には27馬。こんなに都合よく行っていいもんなんでしょうか。

☆ハイレベルな今回のプレ短コンを見事に制しました。で、なぜ本番には出ないのか、と(笑)。

** 短 評 **

利波偉さん『起承転結がちゃんとしている作品。この作品だけは柳原氏作だと確信できる』
有吉弘敏さん『桂中合と2段跳に加え、48銀では最終38飛ができないところもすばらしい。厳選された中合をテーマとした美しい作品を次々に発表されているY原さんと予想』

☆残念ながらこの作品にはオッズが成立しないですね(笑)。

ぬさん『9手で中合駒の移動2回』
斎藤吉雄さん『形よし手順よし、才色兼備』

☆斎藤さんは本作に5.5点!解答募集要領にも書いてたんですが、最高5点なんです。残念ながら小数点以下をカットさせていただきました。

奥鳥羽生さん『手練れの一局、飛の活用を遮らない68銀に創意あり。配置・構成ともに完成品』
ほいさん『収束のためとはいえ、6八銀と捨てるのが気持ちいい。中合から入り高い完成度です』

☆ほんと、この完成度には(元)作家として、うらやましくなります。

蛇塚の坂本さん『桂の中合から2度の桂移動面白い』
さくかさん『うつくすぃ…桂合~不成はもちろんのこと、合駒と収束の間も捨て駒で繋いでるのが地味に凄い。それでこの初形ってんだから、さすがに言うことなし。見事!優勝予想』

☆あったり!

三輪勝昭さん『これは柳原さんかな?有吉さんかも。秀和歌さんと単勝3点買いで行きます。完成品だけど前例はないのかな?何か味が付けれそうな気がするけど。48の邪魔消去は手順前後が成立するから難しいかな?僕は打ち捨てより、盤上の駒を捨てるのが好きなので持駒の銀は77に置きますね。その場合は1路右に寄せたい(若干紛れが増す)。この作品は関係無しに言うと、持駒だと配置は1枚減るし紛れは増えるかも知れないけど、僕は置駒を捨てる味の方が好き。置駒だと一旦打ったりとかして更に味を出す事が可能で、成立のメドが立ったら打捨てになっている手は置駒に出来ないか創作時に必ず考えます』
ほっとさん『1手の緩みも無し。素晴らしい。出会えて良かった。特に、邪魔にならないように捨てる3手目が良い(中合を動かす作品は、中合の直後の手が平凡な手になりがちなのです)。しかしよく見ると、初手・3手目に67馬~49馬の無駄手を入れることができてしまう。これでは満点は差し上げられない』

☆長評2個。67馬~49馬は冬眠蛙はあまり気にならないですが、もし私が作者だったら(三輪さんの評にもある)48の邪魔駒消去は入れてましたね。玉方34と・詰方48歩くらいで成立していると思います。まあ、好みの問題ですけど。

後藤進さん『初手の意外性と応手の中合の組合せが良質』
不透明人間さん『よくこの駒数で作れたものだ』
夏風さん『好形からよくできた手順ですが、既視感がありました』

☆あ、確か馬屋原さん作の解説されてましたもんね。(追記:…と思ったら違うのだそうです。失礼)

金子義隆さん『構図も手順もきれい』
u-makuさん『無駄なく作ってる感じですね。それでも2手目の応手には時間がかかった』

☆68銀が見えるまで時間かかると2手目も絞れないですね。

中村雅哉さん『この形からこの手順なら、文句のつけようがない。秀作』
ikz26さん『桂中合を不成から二段跳ねさせるメイン手順が美しく、繋ぎの68銀も気が利いている。配置もこれ以上ないくらい洗練されていて文句なし』

☆絶賛ですね。

太刀岡甫さん『中合の桂を無駄なく2段活用して完成度の高い作品』
河童Bさん『中合の桂を2度跳ねさせたのは御見事、拍手、拍手』

☆原田泰夫風。

名無し名人さん『今回の目玉。桂中合の2段跳ねが鮮やかに決まりました。悪形なら驚きませんが、この形で成立しているところが素晴らしい。作者は本命柳原さん、対抗有吉さん、大穴つつじさんといったところでしょうか』
☆初当たり!しかし弱気だ(笑)。

EOGさん『うますぎる』
秀和歌さん『中学校で2 ヶ月連続で採用されたのはこの作品にとっては不幸だったか。完成度はピカイチ』
占魚亭さん『合駒桂の二段跳ねをさらりと表現していて素晴らしいです』

☆ほんとスマートですね。でも見た目はオッサ…(自己規制)。

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第7回プレ短コン⑫三輪勝昭さん作

▲53角成△66金 ▲35馬 △同と ▲66飛 △45玉
▲46飛 △同と ▲35金迄9手。

正解者 25名 (誤解1名)
評点 3.48 (5-2、4.5-1、4-9、3-9、2-4) 4位

☆冒頭2手のやり取りが強烈。特に75角や64角が有力に見える中で、あえて龍筋を閉ざす53角成は迫力十分。47玉には48金、同玉、26馬と大旋回する手順を用意しています。

☆それに大して66金合が同飛なら57玉で逃れる順を見せつつ、5手目56龍を防ぐ妙防。以下は難しくはないですが、しっかりと角・飛を捨ててまとまっており、密度の濃い短編です。

☆配置駒数は多いのですが、やりたいことを明確に表現するパワーは氏ならでは、というところでしょう。好評でした。

** 短 評 **

奥鳥羽生さん『角の大車輪、飛の着地もふらつきなし。受方手を色々と考えさせる』
有吉弘敏さん『龍筋を遮る位置への空き王手の角移動は実現が難しいテーマですが、26馬へ移動する変化でうまく成立させており、かつ43地点への攻方玉方の駒の効かせ方が絶対的、大変すばらしい作図技術です。気に入りました』

☆鋭い着眼。参考になります。

蛇塚の坂本さん『良い最高素敵金の中合もと金の翻弄も全部の駒が躍動して良い』
☆手放しの褒め評。

ikz26さん『手順は綺麗に纏まっているが、配置がちょっと雑』
河童Bさん『初手、竜の利きを止めての53角成と続く応手の金の中合が作者の狙い。初形の広さには少し辟易です』

☆下辺の金銀が残るのが若干嫌味ですかね。

夏風さん『初手53角生かと思いました。指し手に迷わなかったのは構図の問題?』
金子義隆さん『期待通りだが、見慣れた感も』

☆うーん。グルメの贅沢?

ほっとさん『ちょっと前の幻想咲花さんっぽい作り方。粗にして野だが卑ではない。こういう作品を発表できる場所が今ではほとんど無くなってしまった。やっぱり本家詰パラ短コンの盤面枚数制限は撤廃した方が良い』
☆本家でこれだと解答者数激減?悪くないな(笑)

占魚亭さん『玉とと金の入れ替え。35地点が攻方の重要地点』
ぬさん『手順はいいですが配置が重いです』
秀和歌さん『駒数多いが、意欲作』

☆意欲では当代ナンバー1かも。

ほいさん『中合からの4六飛が気持ちいいです。初手は最初に読む手?』
u-makuさん『初手を早めに察知できたので難しくなかった』
不透明人間さん『初手の第一感は5三角不成だった』

☆下に移動はほぼ無さそうなので、ものすごく意外、というわけではないですかね。

中村雅哉さん『狙いは良いが構図に無理がある』
さくかさん『派手さと知的さが融合した感じ。形は多少気になるけど、俺は好きです』

☆あー、ほっとさんの評は正解ですね。

斎藤吉雄さん『初手2手目の応酬が見所』
太刀岡甫さん『塞いで塞いで開いて開く。飛角が消えて詰め上がり』

☆交通標語みたいな評。うまく感じを捉えてます。

利波偉さん『こういう、ルール上どういう受け方が最長手数か?を探す作品は嫌い』
EOGさん『変化の48金が見えれば割とスムーズ』
名無し名人さん『金の中合を取る手順が作意とは意外。手順は申し分ないですが、悪形が気になります。作者は全くわかりません。秀和歌さんかも』

☆作者予想を全部外す方が難しい。(詰将棋あるある)

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第7回プレ短コン⑪冬眠蛙作

▲66桂 △同と左 ▲54龍 △同桂 ▲75銀 △63玉
▲55桂 △52玉 ▲51角成迄9手。

正解者26名 (誤無解なし)
評点3.13 (5-1、4-8、3.5-1、3-10、2-5、1-1) 6位

☆66桂が55地点を空ける伏線手で、54龍と捨てて55桂を打つ、というのが狙い。

☆収束なんだこれは、という感じですが、最初は別の収束だったのをあえて変えたもの。この初形から52まで追って詰ます、という意外性が54龍のインパクトとバランスが合ってるかな、と。また、55桂が43にも効いている、ってのがちょっと良いな、と思ったんですが、評判は散々でした。

☆個人的には手順の一貫性、という点でまあまあ気に入ってます。

** 短 評 **

有吉弘敏さん『54龍の不利感がうまく表現されています。構図と手順がコンパクトでバランスがよくとれています』
☆うれしいなあ。ありがとうございます。

三輪勝昭さん『4手目同桂は変化にして、詰将棋らしいまとめ方をしていたら5点を付けたかも。初手は73角成、75玉に66は埋まっていた方が良いだろうと66桂は第一感。実際は55の利きを外すだけの手。本来の意味でなく別の理由で指されてしまうのは作家的に避けたいのだけど、本作の場合66の退路封鎖に思うので54龍が見え難い効果がある。実を言うと54龍は初めに見えた。こんな手があったら面白いと。まさか成立しているとは』
奥鳥羽生さん『54龍が英断で、指し難い一手。54への利きは必要だが55に居ることが不可ということで、55龍が半邪魔駒だったという訳』
夏風さん『4点にしようか悩みました。前半と後半のギャップが惜しまれます』

☆というわけで、夏風さんは3.5点。ね、便利でしょ(笑)。

金子義隆さん『非常に詰めにくい』
ほっとさん『3手目が見えなくて相当悩んだが、この収束では…』

秀和歌さん『非常に手こずった。好作と思うが、前半偏重が評価されにくいのは辛い』

☆悩んでもらえただけで、作家的には満足してたりして。

占魚亭さん『竜を消す前に下準備』
河童Bさん『3手目の54竜捨てに痺れる。止めの一手は55桂打でした』
ikz26さん『54龍が強烈な一手。以下はダレ気味だが、十分お釣りがくる』

☆あんまりお釣りなかったなあ。税率UPされたせい?(笑)

ぬさん『収束がもう少し何とかなりませんでしたか?』
後藤進さん『54龍が眼目の一手だが、平凡な後続が惜しい』
u-makuさん『案外見えにくかった。割と好きな詰将棋かも』

☆割と、ってのが微妙な感じでイイです。

斎藤吉雄さん『3手目の竜捨てには驚きました。そのあとが残念かなぁ』
中村雅哉さん『54龍のインパクトは十分』

☆最近このテのが結構好きなんですよねえ。原点回帰というか。

利波偉さん『5手目迄は良いが収束3手で失速。54龍が中心手なのでやむを得ないが、、、』
名無し名人さん『まさか龍が邪魔駒とは。しかしこの狙いならやむを得ないとはいえ、収束の緩みが気になります』

EOGさん『54龍は見えるが75銀が打ちにくかった。しかしこのまとめ方では』
☆こういうのも斬新かも、と思ったのですが、ちょっとゲテすぎましたか。

太刀岡甫さん『いろいろな手の組み合わせが肝心』
ほいさん『竜捨ての前の6六桂が鋭い。9手詰めなのに読みを要求される好作ですね』

☆作家的にはうれしい短評2コ。狙いが分かってもらえるって幸せです。

不透明人間さん『2枚目の桂の打ち場所が見えなかった』
さくかさん『1手の感触なら一番なだけに、収束まで気を遣って欲しかった』
蛇塚の坂本さん『筋が解り易く見え易く感じる』

☆それはあまり筋が良くないような。(笑)

☆駒数多いのが気になっていたのですが、触れた評が少なくて意外でした。まあ、駒数制限なしの催しだから、かもしれないですけど。

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第7回プレ短コン⑩太刀岡甫さん作

▲36銀 △同玉 ▲25銀 △同玉 ▲14角 △同玉
▲24金迄7手。

正解者数26名(誤無解なし)
評点1.92(3-6、2-12、1-8) 17位

☆玉は下段にの格言を地で行く捨駒3連発。…なのですが、残念なことに①とテーマが少しかぶってしまい、銀捨て4連発を実現したほっとさん作に比べると中途半端な感じが目立ってしまいまいました。

☆アイススケートでも3回転ジャンプでも十分評価されるけど、4回転ジャンプを跳ばれるとかすんでしまうわけで、そういった面で非常についてなかった感じです。コンクールはこういうことも起こりやすい。

☆角を持駒にしたために紛れも強くなり、詰上りに関係ない配置が増えてしまったのもマイナスに働いた感。作者には今回の不運にめげず、次回また頑張っていただければ、と思います。

** 短 評 **

名無し名人さん『①と似ていますが、あちらは趣向作でこちらは普通の詰将棋という印象です。7手詰で昨年のリベンジのぬさんとみました』
☆逆にここまで外すのも見事かも。

有吉弘敏さん『斜め3連捨てですね。狙いが明確です』
☆普通なら十分受けるテーマと思います。

利波偉さん『打ち捨てにしても中途半端。①と比較されるのも辛い』
三輪勝昭さん『7手詰?16銀から読んだりして結構悩んだけど、単純過ぎる筋。解後感最悪』
EOGさん『八、九段目は必要ないような手順』

☆工夫の余地はありそうかな?

奥鳥羽生さん『ただひたすら一途な思いを貫き、望みを遂げる』
☆巨人の星的?

斎藤吉雄さん『すっきりした初形がいいです』
蛇塚の坂本さん『筋が解り易い、7手詰が物足りない』

☆手数のハンデはやはりありますかね。あれ?ってなっちゃうんですよね。

夏風さん『罠がないか真剣に考えてしまいました。1番と比べられるのが痛いですね』
ぬさん『1と同時に発表された関係で割を食いそうです』
ほっとさん『手数で不安になる。それにしても誰かさんの作と手順が被り過ぎ(苦笑)』
☆かなりびっくりされたのでは?

秀和歌さん『これであってるのか不安』
不透明人間さん『考えやすかった』
☆意外と紛れ多いんですけど、意外性に欠けるのがちょっと残念。

ほいさん『金を残す基本的な詰将棋ですね!』
占魚亭さん『玉の釣り上げに大成功』

☆言われてみると、UFOキャッチャーっぽい。

後藤進さん『①と似た手順(手筋)だが、より平易な感じ』
ikz26さん『配置も手順も今一歩』
u-makuさん『28銀から考えた。紛れあっていいと思う』

☆ちょっと筋悪?裏の裏を考えて失敗、みたいな。

河童Bさん『3連捨ては良いけれど、一本道の感もありますね』
中村雅哉さん『素直すぎるかな』

☆え、私のことですか(ボケ)。

さくかさん『捻りがなさすぎるなあ』
☆いや、それはさくかさんが捻くれ(ry。

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第7回プレ短コン⑨u-makuさん作

▲24飛 △同銀 ▲26桂左 △17玉 ▲34桂 △35銀
▲26桂 △同玉 ▲16飛迄9手。

正解者数25名(誤解1名)
評点2.72(4-4、3.7-1、3-12、2-2、1-6) 12位

☆入玉形で歩なし、しかも守備駒は銀一枚。かなり独特な初形にまず驚きます。38桂を跳ねたくなるのですが、初手26桂では17玉で大駒4枚がまるで役に立たない形になります。実戦だったら発狂ですね(笑)

☆正解は初手24飛。この飛を消すことで、26桂、17玉に34桂と手がつながります。飛も角も唯一の守備駒である15銀に食べられてしまいますが、26桂から16飛であっさり詰みあがります。手順もなかなかユーモラスです。

☆初手24飛と捨てることで、26桂、36玉が一瞬詰まなそうに見えるのもうまい。45銀左、47玉、38金で実は簡単です。「56銀の配置は37歩でもいいですが詰上がりと変化の味を考えてこうなりました」と作者より。なかなかユニークな作品でした。

** 短 評 **

ほいさん『34を開けるための飛車捨てが狙いでしょうか』
後藤進さん『易しいが、閉塞感の解消は楽しめる』

☆閉塞感の解消。うん、うまい表現です。

中村雅哉さん『狙いは明快に表現されている』
太刀岡甫さん『カタカタと開き王手の歯車が動く』

☆15銀の動きもそんな感じですね。

夏風さん『掴みどころのない手順』
蛇塚の坂本さん『桂と飛の邪魔駒が逆に面白さユニークさを倍増しました』

☆坂本さんは点数も倍増でした。

三輪勝昭さん『結構面白い手順だけど、僕は詰方の駒が多いのは嫌いなもので1点です』
☆あらら。

有吉弘敏さん『ユーモラスな双方の応酬です』
奥鳥羽生さん『飛び交う忍者(桂)が撹乱し、止めを刺す頭領(飛)といった趣き』

☆アクションものというより、喜劇っぽい感じも。

河童Bさん『34飛が邪魔とはね! 桂跳ねで3度の開き王手、やるねぇ』
ikz26さん『此方は攻方桂の跳躍か。ちょっと配置が苦しめ』
金子義隆さん『今回、一番ヘンな作品。面白いようなそうでないような』

☆作者にとってはある意味褒め言葉かも(笑)。

占魚亭さん『派手な手順なのに、地味に見える不思議』
秀和歌さん『4 手目36 玉の変化に苦労』

☆ちょっと盲点になりやすいですかね。

さくかさん『伝わるものはあるけど、色々と中途半端な感じ』
不透明人間さん『合駒お化けが出なかった』

☆合駒が出てもっとワケのわからない手順だとさくかさんのニーズも満たせた?

斎藤吉雄さん『攻め駒が大渋滞で飛車を動かしたら流れ出した』
☆34飛が事故車両でしたか。

利波偉さん『24飛消去は旨い』
EOGさん『面白い』

☆EOGさん位詰将棋に詳しいと、逆に新鮮なんでしょうか。仙台的にはホヤみたいな感じ?

名無し名人さん『駒の利きを確認するのに頭がこんがらがってきました。この独特の感覚はオタマジャクシさんでしょうか』
☆……もはや何も言うまい。

ほっとさん『「桂跳のスペースを空けるための桂跳」のスペースを空けるための飛捨て。使用駒や飛で始まり飛で終わる所など、統一感がある』
☆センスを感じる一作でした。

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