昔は読んだけど。

ほんとは今日、三輪さんの第5回出題をしようと思っていたのですが、先ほどノーベル文学賞の発表があったので、ちょっと感想など。

有力視されていた村上春樹は惜しくも賞を逃した、とのこと。仮に受賞すれば川端・大江につぐ3人目となったわけですが、冬眠蛙にはその2人と比較すると、だいぶ芸風が違う作家に思えます。(あ、なお、正直に書きますと、大江は1冊しか読んでません。良さが全然わかりませんでした)

高校か大学だったかの頃、「ノルウェイの森」が大ベストセラーになりましたが、その前から何冊か村上春樹は読みました。雰囲気のある文章が書ける人だと思います。「ノルウェイの森」は彼の作品の中ではだいぶ濃密な感じで、これから読みだすと、あまり好きになれないかもしれません。

これから読んでみたい、という方に個人的にオススメなのは

・中国行きのスロウ・ボート(中公文庫)

・回転木馬のデッド・ヒート(講談社文庫)

ですね。両方とも短編集ですが、文章のうまさで読みあきません。内容もいかにもムラカミ、という感じです。長編では「羊をめぐる冒険」や「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」が好き。ただ後者はちょっと疲れるかも。

「アンダーグラウンド」とかのあたりから、だんだん読まなくなりました。これは彼の作風どうこうよりも、自分の好みが変わった方が強いと思います。決してつまらないわけではないんですけどね。

 

最近はミステリか実用書ばかりなので、たまには普通の小説も読んでみるかな。ではでは。