軽趣向好作選139

 仙台はちょうど桜が見ごろとなりました。ただ、今日はだいぶ気温が下がって文字通りの花冷えに。土曜日にジョギングで楽しんでおいて良かったです。

 さて、今日は軽趣向好作選です。
20250413fukawa
▲27飛△16玉▲61角成△25桂
▲17飛△26玉▲38桂△同龍
▲62馬△35龍▲27飛△16玉
▲17歩△同桂成▲52馬△25桂
▲17飛△26玉▲38桂△同龍
▲53馬△35龍▲27飛△16玉
▲17歩△同桂成▲43馬△25桂
▲17飛△26玉▲38桂△同龍
▲44馬△35龍▲27飛△16玉
▲17歩△同桂成▲34角△25桂
▲17飛△26玉▲38桂△36玉
▲45角△同龍▲26馬まで47手。
 27飛、16玉で初っ端から打歩詰となります。61角成には25桂合が最善ですが、17飛、26玉、38桂、同龍として62馬で手がつながります。普通に35合なら27歩ですが、ここで取歩駒を逃がす35龍で今度は27歩が打歩詰。ところが、馬筋が変わったので、27飛、16玉に17歩が打てるようになります。ただ、同桂成に同飛では25玉で逃れ。そこで52馬とすると、再び25桂合が最善。ここで4手目の局面と見比べると(17に成桂はいますが)なんと馬鋸になっていることが分かります。森田手筋と取歩逃がしを使った仕掛け、なんと精巧なことでしょう!
 最後は34角として38桂と打ち、45角と捨てて収束。この45角を同龍と取らせるため、44まで馬を近づける必要ある、という仕掛けでした。
 才気煥発という言葉がピッタリくる作者ですが、その作品群の中でも特に輝きを放っている、完成度抜群の傑作です。

軽趣向好作選138

 今日は詰将棋解答選手権が開催されましたね。ネットでは前半の斎藤氏作が難しいと話題になっていました。見るのが楽しみです。見てみたら、チャンピオン戦は出場資格に制限があるんですね。普通の人だと「一般戦で全題正解経験あり」が一番近道かな?昔主催者側で仙台で開催したときは、自分もその場で全部解けましたが、今は厳しいかもしれないなあ。最近解図頑張ってるのでちょっと興味はありますが。


 ということで自分のフィールドに戻って(笑)、今日は軽趣向好作選。短編2作です。
20250330kubo
▲15香△同龍▲14香△同龍
▲13香△同龍▲12香△同龍
▲同銀成△同玉▲11飛△同玉
▲21馬まで13手。
 4香連捨てです。初手13香は22玉で駄目、14香は同角、13香、22玉で駄目で、最初に15に龍を呼ぶ手が必要となる仕掛け。15香に13合は12香で簡単ですが、14合の変化がちょっと面白く、たとえば桂合ですと同香、同角、13香、22玉、12香成、23玉、15桂以下。つまり合駒を取って使うことで処理しています。この手の連打モノではちょっと珍しいタイプかと思います。なので16歩は香の打場所を限定しつつ、歩合も回避しています。
 12龍まで引っ張ってきて同銀成~11飛は最短距離の収束で綺麗にまとまりました。配置駒数も少なく、美しい仕上がりです。


20250330uetani
▲18香△17桂▲36飛△25玉
▲38飛△16玉▲17香△同玉
▲18歩△16玉▲36飛△25玉
▲37飛△16玉▲28桂△同香成
▲17歩まで17手。
 この作品はアレコレ解説するよりも、ただ並べて味わって欲しい。美しい繰り替えです。あれこれ修飾せず、主題を簡潔に伝えることを優先した作者のセンスを含めて拍手。

軽趣向好作選137

 おもちゃ箱の年賀詰コンクールで2位に入賞しました!投票いただいた皆様、ありがとうございました。


 さて軽趣向好作選、今日で2014年最後になります。
20250316suzukawa
▲44銀△26玉▲35銀△15玉
▲24銀△26玉▲15銀△同銀
▲25飛△同玉▲36馬まで11手。
 55の銀がノンストップで15まで移動します。2手目35桂合は36馬、15玉、35飛で、35香合は同飛で各々早詰。初手36馬だと15玉で逃れるので、わずかな局面の違いでうまく手順が成立できていることがわかります。収束も25飛捨てで気持ちよく纏まりました。
 難しくはありませんが、オリジナリティを含めて完成度の高い小品で、本当に何をやっても巧い作者ですね。


20250316souma
▲53歩成△同桂▲72馬△74玉
▲54飛△64角▲同飛△同桂
▲63馬△同玉▲81角△72飛
▲同角成△74玉▲79飛△76角
▲同飛△同桂▲63馬△同玉
▲81角△72飛▲同角成△74玉
▲54飛△64角▲同飛△同玉
▲56桂△74玉▲63馬△同玉
▲81角△72歩▲同角成△74玉
▲75歩△84玉▲93銀生△同金
▲85歩△同玉▲63馬△86玉
▲96馬まで45手。
 不利合をベースにした驚きの繰返し趣向が展開されます。まず54飛に64角合。これは同飛、同桂、63角、84玉、93銀生、同金のときに85歩を打歩詰にするためです。例えば歩合だと63角の代わりが75歩になるので、85歩、同玉、63馬以下で詰む仕掛けです。
 64角合には同飛、同桂とした後、63馬~81角と92に金に狙いを付けるのですが、ここで72角合は同角生、74玉、52角で73が空くため打歩詰が打開されます。これで解決……と思いきや、今度は玉方は72飛合とここでも不利合を繰り出します。75飛、84玉、93銀生、同金のときに85歩が打歩詰になるわけです。
 ここで飛を離して打てば85歩が打てるのですが、76歩合のときに75歩以下で詰ますため、72飛合に同角成が絶対。72の駒が馬になったので76の合駒をまた角合にすれば打歩詰誘致できます。
 これをまた回避するために63馬~81角とし、72飛合をまた強要。最終的には48桂を56桂と跳ね、64に効きを作ることで打開します。56桂型だと81角、72飛合には同角成、74玉、64飛で詰むので72歩合(桂・香も可)とせざるを得ず、収束に向かいます。
 (前にもブログに書いたのですが)飛の不利合の仕組み自体は自作でもあるのですが、まさかこのように発展できるとは驚きで、これを繰り返す仕組みも含めて素晴らしい。この年の看寿賞を受賞した傑作です。

軽趣向好作選136

 次回詰とうほくは5月17日(土)開催となりましたが、場所は青葉区中央市民センター和室となりました。前回5個くらい当選したのが今回は1個だけ。ツキとかとはまた違うような気がするのですが。


 さて、今日は軽趣向好作選。Vol2に向けて(いつになるんだ)、2作紹介。
20250302horiuchi
▲41桂成△同玉▲52銀△42玉
▲43角成△同と▲34桂△同銀
▲43香成△同銀▲34桂△同銀
▲45飛△同銀▲34桂△同銀
▲43歩△同銀▲41銀成まで19手。
 62飛が間接的に22の先手玉をにらんでいる中、41桂成と初手から逆王手をかけさせる展開は意表かもしれません。つづく52銀は必然手になりますが、同飛の変化が難しい。同角成、同玉に32飛と打つのが好手で、42歩は82飛成、43玉、87角で、63玉は55桂、同と、83飛成、54玉、63龍以下で詰み。
 そこで52銀には42玉ですが、43角成が思い切った手で、52銀を浮かせた状態のままで45銀を連続で動かす趣向手順が展開されます。34桂に52玉は81飛成がピッタリ。43とを剥がした後、85飛を消して最後にもう一度43に銀を呼んで詰上がります。緊張感ある中での銀翻弄で独特の爽快感がありますね。
20250302miwa
▲56金△同玉▲57龍△45玉
▲54角成△同銀▲46龍△34玉
▲44龍△25玉▲37桂△同と
▲24龍△36玉▲26龍△45玉
▲46龍△34玉▲44龍△25玉
▲24龍△36玉▲48桂△同と
▲26龍△45玉▲46龍△34玉
▲44龍△25玉▲26銀△16玉
▲17銀△27玉▲24龍△36玉
▲26龍△45玉▲46龍△34玉
▲44龍△23玉▲15桂△32玉
▲22桂成△同玉▲13角成△同玉
▲33龍△14玉▲23龍△15玉
▲26銀△16玉▲25龍△27玉
▲35銀△37玉▲26龍△47玉
▲46龍まで61手。
 35角を軸とした龍の回転追いです。まず37桂を打って26桂を剥がし、次に26銀から17桂を剥がす……と見せかけて、48桂捨てを入れるのがミソ。47玉の変化に対応できるのは銀を手にしているこのタイミングだけです。もう一度回って今度こそ26銀から17銀としてもう一周すれば37桂があるので25玉とはできず、収束に向かう仕掛けです。その収束も上部で詰むかと思いきやまた下段に戻ってくるのが良いですね。
 個々の回転の意味づけは単一にするのが一般的ですが、本作の場合は最初の1周目が27との移動と26桂取りを兼ねたものとなっていますが、還元玉にこだわった?序奏を含めて作者らしさが感じられる作品です。


図面作成Ver3.00 再掲示 + 軽趣向好作集Vol1

 長いこと軽趣向好作選を連載して参りました。一度PDFで冊子にまとめたものを作成・配付しましたが、ちょっと思ったのが、「軽趣向なのでやはり駒が動くところも見てもらいたい」というところで、ふと思い出したのが昔波崎黒生さんからいただいた図面作成ソフト。これが非常に優秀で、ソフト上で手順鑑賞も可能となっております。

 これを利用して、軽趣向好作選の過去分について解説文つきで鑑賞できるようにしたいと思いたちました。前に掲示したのが少しわかりにくかったので、図面作成ソフトを含めてZIPファイルで掲示します。ここに軽趣向好作選で紹介した作品から100作選んだテキストファイルも収録しています。

ダウンロード - 図面作成_3.00.zip

もう既に図面作成ソフト導入済の方は以下のテキストファイルだけを入れていただければと思います。

ダウンロード - 軽趣向好作選vol1.txt

鑑賞の仕方は別に記事掲示します。

軽趣向好作選135

 昨日は詰とうほく。2月恒例のTETSUさんの年賀詰投票を開催しました。久しぶり参加の岩本さんも含めて10名出席。またUraさんから、今回はくるくるおもちゃ箱のほか展示室の冊子も今回配付。これで2024年まで全作揃いました。本当に頭が下がります。次回は5月10日・17日で抽選申込します。

 今日は軽趣向好作選。文句なく楽しめる作品です。
20250216aoki
▲15金△17玉▲97飛△87桂
▲同飛△77桂▲同飛△67桂
▲同飛△57桂▲16金△同玉
▲17歩△同玉▲57飛△同金
▲18歩△16玉▲28桂△15玉
▲27桂△14玉▲26桂△13玉
▲25桂△22玉▲32歩成△23玉
▲33と△24玉▲34と△25玉
▲35と△26玉▲36と△27玉
▲37とまで37手。
 4桂連合⇒4桂連打⇒と金引きにより4桂消去という3段構成。97飛に例えば57桂合ですと、28銀、18玉、19歩、29玉、99飛以下。この9段目の飛引きを防ぐため、87桂~57桂まで連続合で凌ぐのが妙手段です。ここで16金~17歩で金を消去するのがうまい繋ぎ。57飛と最後の桂を食いちぎれば、桂連打+32歩成からのと金引きの2段趣向が実現します。
 桂連合の仕組みは山田修司氏作以降作例も多いですが、繋ぎを工夫することで全編趣向手順でまとめた作者のセンスには拍手あるのみです。

 今日はついでに1月1日に出題しました年賀詰の解答も掲示します。
R7_20250216210001
▲63歩成△同玉▲74銀△同金
▲83飛成△73歩▲55桂△同と
▲64香△同金▲53銀成△同玉
▲73龍△63歩▲65桂△同と
▲54歩△同金▲43角成△同玉
▲63龍△53歩▲35桂△同香
▲44歩△同金▲33角成△同玉
▲53龍△43角▲34歩△同金
▲22銀生△32玉▲34飛△同角
▲23金△同角▲同龍△42玉
▲31銀生△52玉▲74角△62玉
▲63角成△61玉▲71と△同玉
▲74香△73歩▲同香生▲82玉
▲72香成△83玉▲74馬△72玉
▲73飛成△61玉▲62歩△51玉
▲71龍まで61手。
 前半は龍と飛の効きを利用した玉方金をお供にする送り趣向です。送る駒が銀・馬・角と異なるので初形からは少し意表だったようですが、有力な手段は少ないのでわかりやすいのではないでしょうか。53龍まで追ったときに34歩~22銀生が見えており簡単そうに見えますが、43角合と変えて34飛、同角とすれば逆王手となり、23金とせざるを得ず、今度はお供なしで左辺に玉が逃げていきます。
 71成香を取って74香と打ち、73歩中合に72香成~74馬で収束します。73龍に81玉でも82歩、91玉、93龍(71龍)で変同ですが、81玉に63馬も成立します。また最終手余詰の小傷がありますが、全体的にうまく出来たつもりで、楽しんでもらえれば幸いです。もし気に入ってもらえたら、おもちゃ箱で投票をお願いします!

軽趣向好作選134

 今週は結構寒くなるようですね。実は週末に遠出する予定です。天気よいといいなあ。ちなみにその次の週、2月15日(土)に詰とうほくを行います。よろしくお願いします。

 では今日は軽趣向好作選です。上田氏ならではの独創的な世界を。
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▲42歩△同銀▲52金△同金
▲61龍△51金打▲33桂生△同桂
▲52龍△同金▲32金△51玉
▲42金△同金▲52銀△同金
▲33角成△42金打▲同馬△同金
▲52金△同金▲24角△42金打
▲同角成△同金▲52金△同金
▲63桂△同金▲52金まで31手。
 実戦に出てきそうな形ですが、実は変則ハガシ。初手42歩に同金は61龍、51歩、同龍、同玉、42と、同玉、24角で早詰。同銀に52金と捨てて61龍と潜り込むと52龍~32金の筋があり、51金打が最善となります。ここで33桂生と捨てるのがポイントで、32金~42金~33角成と手が繋がります。63桂の筋があるのでまた42金打とすることになります。それをまた切って52金~24角と質駒となっていた金を取れば、33馬を持駒に変えた計算となり、再度42金打に同角成とすることで持駒金2枚となり、52金~63桂が実現します。
 金合を繰り返しながら周囲の駒をはがしていく趣向を無駄駒一枚なく仕上げており、手順前後を許さない仕組みを含めて流石の完成品です。

 

詰工房参加してきました+軽趣向好作選133

 X(Twitter)では既に書いてますが、この週末は独身生活でして、いいタイミングで詰工房が開催されたので、思い切って日帰りで参加しました。色々な方とお話できてとても良かったです。ちょうど今月もパラを真面目に解いていたので、作品の話題にもついていけました(笑)。ブログ見てます!という声もいただいており、本当に励みになります。春霞賞選考は前より更にグレードアップしてましたね。ネットの方はあまり追ってないのでレベルの高い作品に驚きました。2次会も含めて本当に楽しいひとときでした。
 そうだ伝言を。芹田さん帰り用の作品ありがとうございました。それらしい紛れが多くて、大道棋でも相当稼げそうな気がします。あと馬屋原さん、一応本人に了解取ってから図を送ります。少々お待ちください。


 さて本日は軽趣向好作選。ベテラン2氏のユーモア作です。
20250119tonami
▲33銀△同歩▲同歩成△13玉
▲19香△24玉▲34と△25玉
▲35金△26玉▲36金打△27玉
▲37金打△28玉▲38金打△29玉
▲18銀△19玉▲28銀△18玉
▲19歩△29玉▲39金まで23手。
 シンプルな初形に大量の持駒で、33銀と打ち込んでしまえば簡単に見えますが、33同歩成に13玉と抵抗します。ここで19香と最遠打が出ます。これに対して18歩は23ととして同玉は34銀以下、14玉は24金以下金を全部打てばちょうど詰みます。
 24玉と合駒せずに躱すのが最善ですが、まさに金に糸目を付けずに38金打まで打ち尽くし、18銀~28銀で捕まえます。インパクトのある初形からの最遠打からの金連打でクスリとさせられる作品です。持駒金銀8枚にも出来そうですが、主題だけをシンプルに見せる方がこの手順に相応しい気がします。


20250119seki2
▲25飛打△16玉▲26飛△17玉
▲27飛△16玉▲26飛引△15玉
▲42角△33桂▲同角成△同香
▲25飛△16玉▲26飛上△17玉
▲29桂△18玉▲16飛まで23手。
 こちらはいかにも飛のエレベーター、という初形ですが、持駒が歩ではなく角になっています。なら簡単では、と感じやすいのですが、他の配置を工夫することで詰みそうで詰まない状態を作り出しています。
 26飛引、15玉のときに24角は14玉で駄目、25飛は16玉で元に戻ってしまうのですが、42角と合駒を稼ぐのが急所で、33歩合なら同角成、同香、16歩と打てて14玉、24飛以下。頭の丸い桂合が最善ですが、これにはもう一度17まで追い出してから29桂で収束します。重厚な作品の多い作者の違った一面が垣間見える作品でした。

軽趣向好作選132

 本当は今日はカミさんの実家の掃除する予定でしたが、年末腹をこわしてしまい、家で一人静養中です。ということで上げれるうちに年内最後の記事更新を。軽くて楽しい作品です。


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▲21銀生△23玉▲12銀生△22玉
▲23銀成△同玉▲32角△22玉
▲21角成△23玉▲32馬△12玉
▲23銀△同銀▲21馬まで15手。
 23銀打としたくなる形ですが32が銀では無理筋で、これを角に置き換えたい先手とさせたくない後手でユーモラスな追いかけっこが展開。21銀生、23玉に12銀生が好手で同玉は21角、14玉は36角で捕まります。22玉が土俵際の踏ん張りですが、これに対する23銀成が更なる好手で、同銀は44角以下。同玉でついに32角が実現します。
 22玉に対して21角成~32馬で追い込んで23銀で収束。12・21・23・32の菱形で角銀の王手を繰り返す趣向的な手順で、易しいながら考える所もある好作です。


 今年も色々ありつつ、なんとかブログを続けることが出来ました。ありがとうございました。また来年もよろしくお願いします。

軽趣向好作選131

 次回詰とうほくですが、2月15日(土)13時から、生涯学習センター会議室が取れました。厳しいと思った抽選が結構当たっており、他に申し込まれた方には悪かったかも?

 今日は軽趣向好作選です。
20241215sotoyar
▲65飛△同龍▲66銀△同龍
▲同金△46玉▲56金△47玉
▲57金△48玉▲58金△49玉
▲27角△同歩成▲48飛△39玉
▲18飛△49玉▲48金△39玉
▲38金△49玉▲39金△同と
▲48飛まで25手。
 66金では46玉でまったく届きません。65飛から66銀で飛を手に入れて56金が気持ち良い一手で同桂は45飛まで一手詰。47玉と逃げますが、57金から58金が更なる追撃で同玉は48飛まで。更に49玉と逃げるのが正解ですが、ここで27角と睨みを効かせ続けた角を捨てて、48飛~18飛と足場を築き、48金~38金~39金とするのが決め手となり、最後は48飛まで。67金が66に前進した後で39まで追う動きを楽しむ趣向作でした。

より以前の記事一覧