軽趣向好作選167
仙台はここのところ急に気温が低くなりました。さすがに5月になってコタツを片付けたのですが、足元が冷えて毛布を出す羽目に。今週はまた暑くなるらしく、なんだか慌ただしいですね。
さて、今日は軽趣向好作選です。
▲57馬△45玉▲35馬△56玉
▲64香△65桂▲34馬△46玉
▲24馬△45玉▲72馬△54銀
▲35馬△56玉▲57歩△同桂成
▲83馬△65銀▲57馬△45玉
▲72馬△54銀▲35馬△56玉
▲83馬△65歩▲48桂△同歩成
▲57歩△47玉▲36馬まで31手。
思わせぶりな作品名がついています。さて、どのような意図でしょうか。
まず57馬~35馬で45歩を消去。そのまま34馬で馬鋸出来そうに見えるのですが、46玉、24馬、45玉とされると、46歩は54玉、72馬は56玉で逃れます。35馬、56玉のときに64香と開いて65地点を埋める必要があります。これに対して65歩は今度こそ34馬、46玉、24馬、45玉に72馬として、54合に46歩、56玉、23馬で13香を取れば詰み。23馬に捻って34桂と逆王手で防ぐ手はあるのですが、同馬、46玉、35馬、56玉、48桂、同歩成、57歩でやはり詰みます。この最後の57歩を取れる65桂合が最善となります。
今後は馬鋸の筋は逃れます。57馬~72馬で54に合をさせて、35馬~57歩~83馬とすると、逆用して57歩から桂を入手することが出来、再び72馬~35馬~83馬とすれば、先ほどの変化と同じく48桂~57歩で収束します。
今までの森田手筋は「なんらかの別の目的で発生させた合駒を、合駒を発生させた駒の効きを外すことで打歩打開に使う」という目的でしたが、本作はもともと57歩を取るための桂合。その分駒の効きをめぐる知恵の輪的やり取りの不思議さが際立つように思います。作者らしい構想作品でした。
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