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2026年5月

軽趣向好作選166

 昨日は詰とうほくでした。パラ原稿載せ忘れで心配したのですが、久しぶりの石川さんをはじめ10名の方に参加いただき、握り詰候補作品や新作を出し合ったり、更にはAIでWebの図面をKifファイル変換できないか、と試したりでにぎやかに過ごしました。次回は8月22日(土)を予定。新しく狙っていた会場があったのですが、既に予約済でした。残念。ということで、例によってこれから抽選申込しますので会場は追って案内します。今度こそ原稿忘れないようにしないと。

 さて、今回は軽趣向好作選です。昨年惜しくも急逝された角さんの作品を紹介。
20260510sumi
▲73飛成△54玉▲14飛△44香
▲同飛△同金▲56香△55歩
▲同香△同金▲43龍△64玉
▲65歩△同金▲73龍△54玉
▲66桂△同金▲87角△76桂
▲同角△同金▲66桂△同金
▲43龍△64玉▲65歩△同金
▲73龍△54玉▲55歩△同金
▲98角△65桂▲同角△同金
▲53龍△同玉▲65桂△54玉
▲55金△63玉▲73香成△52玉
▲64桂△51玉▲52歩△61玉
▲53桂生まで49手。
 初手はこの一手で、更に3手目飛を浮いてみると比較的簡単に香合が最善とわかり、それを食いちぎって56香と打つとある程度輪郭が明らかになり、「龍を左右に振りながら下段の角を活用するんだな」と見当がつきます。実際66桂と跳ねて87角を歩をパクると76桂合が最善となり、同角、同金に66桂と打てば、すぐ次に98角と二枚目の歩も調子よくゲットできます。……が、これが作者の仕掛けた罠。76桂、同角、同金となった局面から66桂、同金、65歩、同金、73龍、54玉と調子よく進むものの、解説者曰く「歩だけでは1億枚あろうが詰まない」形です。66桂、同金のあとに、いったん龍の振り子を使って55まで金を誘導するのが正解で、これなら98角には65桂合とせざるを得ず、同角、同金で歩二枚の代わりに桂をゲットしつつ65金型にすることができ、53龍が決め手となって収束するトリックでした。
 微妙な局面の違いで振り子の回数を増やしつつも錯覚しやすいトリックを組み込んでおり、作者の得意気な顔が見えてきそうな見事な知恵の輪でした。

詰将棋学校好作選63

前回の記事を書いている途中で気づいたわけですが、詰とうほくの会合案内原稿を送付するのを忘れていました。次回詰とうほくは今週末、5月9日(土)に詰とうほくを開催します。会場は仙台駅東口の生涯学習センター和室になります。よろしくお願いします。
 会合案内の原稿を忘れた、ということは前回詰とうほくの結果も忘れているわけです。個人名を載せるのも、ということで全部は載せませんが、2月14日(土)に開催し、総勢11名参加。TETSUさんの年賀詰鑑賞会を楽しみました。

 さて、今日は詰将棋学校好作選。今までも何度か触れていますが、このコーナーは、半期賞選考で担当の方から言及があった作品を紹介しています。
20260526ichishima
▲35銀△同歩▲56龍△46と
▲同龍△36桂▲17角△同玉
▲47龍△37角▲18歩△26玉
▲36龍△同歩▲38桂まで15手。
 初手15角では17玉でダメで、35角、同歩、同銀も17玉で打歩詰で逃れます。35銀と捨てて56龍とぼんやり引くのが正解。意外にここで合駒に困ります。香の効きを通す36桂が最強で、15角、17玉、47龍には27歩合でやはり打歩詰です。しかし、17角とあえて26に効きを残さない手がありました。同玉、47龍に27歩は今度は18歩で詰み。37角合が最善で、これには同龍と取らず、18歩から36桂を食いちぎれば、頭の丸い角合を逆手に取る桂ツルシが決まります。
 ……というのは実は誤解。実は56龍には46ととヤケクソ中合する手が成立します。龍を近づけているのですが、打歩詰があるので、結局17角~47龍とするしかありません。龍ソッポを利用したヤケクソ中合という極めて珍しい(というか、本作以降も見たことないように思います)テーマでした。自作の中では最も誤解が多かった(95名中35名誤解)のですが、手順全体の構成を含めて自作の中では完成度の高い作品で気に入っています。

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