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2026年3月

軽趣向好作選163

 今日は解答選手権。前半の部の5問目が難問だったんだとか。どんな作品だったのか、見るのが楽しみです。


 さて、お疲れの方に、今日は軽趣向好作選。ただちょっと重めです。


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 なんだかどこから手を付けたら、という難しそうな初形なんですが、なんとここから趣向手順が展開されます。どんな手順でしょうか。


▲66銀△同玉▲22馬△65玉
▲32馬△55玉▲66銀△同玉
▲33馬△65玉▲43馬△55玉
▲66銀△同玉▲44馬△同馬
▲56金△同と▲67龍△同と
▲56金まで21手。
 馬の効きが玉の逃げ道(54)をふさいでいる状態なのですが、この退路を空けても良いよう、66銀と捨てるのが肝となる一手。同香は65金、44玉は43金以下ですので同玉ですが、これで22馬とし、さらに65玉に32馬とすることで馬鋸が成立しています。74玉は75銀以下持駒の金銀を活かして詰み。55玉としたところで更に66銀捨てからの馬鋸を繰り返していきます。44まで近づけて54に効きを作れば同馬と取らざるを得ず、56金からの華麗な収束が実現します。
 銀を消費しながら近づく馬鋸というのは珍しく、希少価値のある作品と思います。

詰将棋学校好作選60

 週末は久しぶりに東京に遊びに行ってました。いくつか観光地を回ったのですが、外国人観光客が多かったものの、中国人は前より少なく感じましたね。そのせいか、どこもあまり並ばず、無駄な時間は少なくすみました。


 さて詰将棋学校好作選は今回から2000年下半期です。ちょっと分けあって今日は超短編から。
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▲63銀△同銀▲64飛△同銀
▲44銀成△65玉▲21馬まで7手。
 有力な手がたくさん見えますし、結構どの手も続くのですが、微妙に届きません。そのような中で63銀というのは見えた人は少なかったのではないでしょうか。この手は続く64飛に対して53玉とされる手を消しているのですが、ちょっと意味が見えにくいうえに、わざわざ64飛が取られるよう銀を持ってきてしまうわけで、相当な難手になっていると思います。
 さらに64同銀に対して44銀成と成るのも逆モーションで気づきにくい一手。最後の21馬で納得できるのですが、この詰上がりが一目で見えた人はいないのではないでしょうか。行き詰まり氏の面目躍如の好作です。

軽趣向好作選162

 生まれて初めて、看寿賞推薦の投票を行いました。去年は結構解答も出していたので、自信をもって、私好みの作品を推しました。最近の受賞傾向とはちょっと違うかもしれないかな。でもいいんです。好きなんで(笑)。皆さんも投票いかがでしょう。ネットから可能です。(こちら


 今日は軽趣向好作選。今日から2015年8月号の作品紹介。まずはいかにも、という中編。
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▲25金引△16玉▲28桂△同馬
▲27銀△同馬▲28桂△同馬
▲26金△同玉▲36馬△16玉
▲25銀△15玉▲27桂△同馬
▲16銀△同馬▲27桂△同馬
▲25馬まで21手。
 25金引は自然な初手で、16玉のとき、28桂~27銀~28桂で馬を28地点の逃げ道封鎖に使いながら銀を消去します。これで26金~36馬で網を絞ります。25銀、15玉でこの銀を消去すれば詰み。ということで、今度は27地点の逃げ道封鎖に馬を使いながら銀消去するストーリーです。最初から最後までリズム感の良いパズルでした。

詰将棋学校好作選59

 次回詰とうほくですが、やはり抽選が厳しく、予定していた5月16日ではなく、その前の5月9日となりました。場所は前回と同じく、生涯学習センター和室となります。どうぞよろしくお願いします。


 さて、今日は詰将棋学校好作選です。
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▲22香△同玉▲44角△12玉
▲11角成△同玉▲44角△33香
▲同角成△12玉▲22馬△同玉
▲33飛成△11玉▲13香△12歩
▲同香成△同玉▲13歩△11玉
▲12香△21玉▲31銀成△同金
▲11香成△同玉▲31龍△同龍
▲12金まで29手。
 いつもの山田氏作に比べると、手が付けやすく食指が動くところではないでしょうか。ただ、23香は同銀、同飛成に22歩で、22香は12玉、21角、22玉でいずれも難しそう。正解は後者で、22玉以下は33銀成、13玉、34成銀として、22玉は33角、31玉、41飛成以下、23歩は24角、22玉、33成銀以下で詰みます。
 したがって22香にはちょっと意外ですが同玉が正解。これには有力な手が色々見えますが、44角から11香を取りに行くのが正解となります。同玉に再度44角と据えると、13飛成が見えており33に中合が最善となりますが、香合が最善となるのは分かりやすいところでしょうか。
 33飛成、11玉の局面で13香から合駒の歩を取ると、なんと13歩~12香の重ね打ちが出現します。12への足場を残すため、というわかりやすい理屈ですが、それまでのやり取りでは一切出て来なかった筋ですので、「おぉっ!」という意外感がありますね。手順に鮮烈さはありませんが、完成度の高い作品と思います。

軽趣向好作選161

 1日ということで、久しぶりに映画を見てきました。選んだのは「木挽町のあだ討ち」。原作を読んでなかったせいもあり、とても楽しめました。ちょっとじーんと来ますね。北村一輝が特によかったと思います。


 さて、今日は軽趣向好作選です。
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▲17金△36玉▲26金打△同馬
▲38飛△37馬▲26金△45玉
▲46歩△同馬▲37桂△同馬
▲48飛△同馬▲75飛△同馬
▲37桂まで17手。
 これ、解説必要なんですかね。下手なこと書くよりも、とにかく並べてみてほしいです。特に47歩消去した後の収束の美しさは絶品。たったこれだけの配置でどうしてこう上手く出来るのでしょう。ただただ拍手あるのみ。傑作です。


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