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2025年11月

軽趣向好作選155

先週は岡山まで旅行に行ってました。いわゆる結婚記念日というヤツで、まあなんとかやってこれた、というところ。岡山城、後楽園、倉敷美観地区を満喫。いいところですねえ。片道5時間の新幹線でしたが、おかげで予定していたパラ高校とプルーフゲームまでは解くことが出来ました。


諸都合で今回も軽趣向好作選です。
20251130iwata
▲26桂△同香▲25銀△同香
▲24金△同香▲23銀△同香
▲13金△同玉▲31角△14玉
▲12龍まで13手。
見た目の4香のインパクトに加えて、その香を全部一路ずつ上げれば詰む、という愉快な構成。詳しい解説は不要ではないでしょうか。いかにも岩田さんらしいユーモアあふれる作品です。

軽趣向好作選154

 そろそろ今年も終わりに差し掛かりました。毎年衝動買いを含めて結構音楽配信を購入してます。昨年のベスト3は上から順に「さよーならまた明日/米津玄師」「二度寝/CreepyNuts」「生者の行進/椎名林檎とAI」でした。今年は今のところ「Prema/藤井風」「劇上/YOASOBI」「JANE DOE/米津玄師、宇多田ヒカル」がベスト3かな。藤井風は同じタイトルのアルバムも良かったです。


 さて、軽趣向好作選。ちょっと今回は濃い目。
20251116suzukawa
▲29香△28角▲同香△27飛
▲同香△同玉▲26飛△同玉
▲29香△28角▲同香△27飛
▲71角△44香▲同角成△同歩
▲27香△同玉▲26飛△同玉
▲29香△28角▲同香△27銀
▲35角△同桂▲16と△36玉
▲37歩△同玉▲73角△36玉
▲46角成まで33手。
 何はともあれ初手は29香と打ちます。普通に27合ですと16と、36玉、46と。捻って28歩も16と、27玉、17と、36玉、46と、25玉、28香以下です。ということで46に効かせる28角捨合が登場します。同香としたとき、今度は27合に16と、36玉、37香以下の手順があります。27飛合はその37香を同飛成と取る目的です。
 27飛合には同香と取り、その飛をすぐ26に捨てて引き戻します。これで初形から持駒の香が角に変わりました。もう一度29香と打つと、再び28角捨合~27飛合が出現します。37に打つ香がないので27飛合の方は他でも良さそうに見えるのですが、実は27他合には35角と捨てるうまい手があり、同桂に37歩と打つ筋を防ぐため、やはり飛合が最善です。
 これを同香、同玉と取って26飛と捨てると、首尾よく香二枚を角二枚に交換。ただ、ここで全く有力な手がなく首をひねることになります。実は27飛合とした瞬間に71角と捨てるのが妙手でした。同金は17角、15玉、71角成以下、62合は17角、15玉、62角行成で詰み。44香合が最善(桂合は16と、36玉、45角以下)で、これを取り、再び27香~26飛~29香を繰り返します。持駒が元に戻ったので同じようですが、44地点が埋まったのが大きな違いで、今度は27飛合は37角と打つ手が成立します。以下36玉は47と、45玉、36角以下。このとき44に逃げられない仕掛けです。
 ということでその36に効かす27銀合が最善になるのですが、先ほどの35角が決め手となり、詰みに至ります。

 連続合による豪快かつ緻密な持駒変換に意表をつくキーを織り交ぜた傑作です。


詰将棋学校好作選52

 連休明けに詰パラが届きました。解図はいつもどおり短大から始めていますが、今月はただでさえ期末だというのに、記念作品展もなんか凄そうで、どこから手を付ければ良いのやら。後半の3連休でちょっと旅行を予定しており、そこでどのくらい解けるかなあ。


 さて、今日は学校好作選。こないだの詰とうほくでも少し話に出したのですが、90年代のパラの大学院はほとんど煙詰が無く、今回が初めての紹介になります。


20251109soekawasouma
▲78と引△58玉▲68と△同玉
▲78と△58玉▲49と△同玉
▲77桂△38玉▲39金△27玉
▲28金△同と▲同馬△36玉
▲37歩△35玉▲26銀上△同香
▲同銀△同玉▲27香△35玉
▲17馬△45玉▲47香△55玉
▲65と△同と▲54金△同金
▲同馬△同玉▲53馬△同玉
▲65桂△64玉▲75と△同玉
▲74金△同銀▲同成桂△同玉
▲73桂成△同と▲同と△同玉
▲72桂成△同と▲同と△同玉
▲62歩成△同と▲73歩△同と
▲61銀△71玉▲72歩△同と
▲同銀成△同玉▲73歩△同玉
▲74歩△同玉▲75歩△同玉
▲76歩△同玉▲77香△同龍
▲同と△同玉▲78飛△67玉
▲69龍△57玉▲58飛△47玉
▲49龍△37玉▲38飛△27玉
▲29龍△16玉▲36飛△15玉
▲26龍△14玉▲34飛△13玉
▲24龍△12玉▲13歩△11玉
▲21桂成△同玉▲22龍△同玉
▲23歩△同玉▲24金△22玉
▲33飛成△21玉▲12歩成△同玉
▲23金△21玉▲22金まで111手。
 現代詰将棋を代表するアーティストお二人の競演。まずは右辺に追います。初手78と寄ですと、58玉、68とに59玉で桂が跳ねられないので注意。77桂の気持ち良い跳ねだしから28金で上部へ。26地点で精算して27に香を据え、ついで17馬から47香としたところで香と歩が規則正しく並ぶ形になり、後半への期待が膨らみます。
 ただ、その後半につなぐまでに54金から馬を切り、更に53馬とダイブする妙手が現れます。65桂跳ね、64玉のあたり、ちょっと補足感じますが、75とで龍筋を通して74金から8筋の銀とと金を全部精算してしまいます。62香を入手して同とに対してそのと金も剥がすと、いよいよステージが整います(途中図)。
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 73歩から玉を舞台に上げて77香から龍を入手し、78飛から飛龍追いで玉を再び右辺へ。17玉からは縦に追い、24龍から13歩を据えれば大団円です。
 78飛以降の趣向手順のステージを構成する7段目の駒は歩でも良いわけですが、67の香にすることによって逆算を進めるのが流石の着眼。ただ、47・27と規則性を持たせて配置した3枚の香については、その筋が通った状態で逆算を進めるのは本来容易ではないはずで、53馬の妙手も織り交ぜて実現してみせたのは流石です。解答者29名全てA評価!で満点を獲得しました。

11月の詰とうほく+軽趣向好作選153

 1日土曜日に詰とうほくを開催しました。遠来のシナトラさん、いのてつさんの他、高坂さんも30年ぶり?の参加ということで盛り上がりました。哲さんのプルーフゲームを高坂さんが持ってきており、その解図ではシナトラさんといのてつさんの頭脳の回転の速さを目の当たりに。両人もスゴイのですが、見せてもらった手順がすごくて、哲さんの鬼才ぶりを改めて感じました。戸村さんや小笠原さんの新作を解いたり、短コンの出品作を見せ合ったりで楽しみました。3次会の喫茶店でコーヒーお代わりして長時間色々と盛り上がりました。改めてありがとうございました。
 次回は2月14日を基本線に、21日も申し込む予定です。今回は想定外の日になってしまったのですが、次回はちゃんと希望の日に当選しますように。(ー人ー)ナムナム

 さて、軽趣向好作選。今回残念ながら欠席だった石川さんの作品です。
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▲13馬△同玉▲35馬△24角
▲同馬△12玉▲22銀成△同玉
▲55角△44歩▲同角△31玉
▲53角成△22玉▲23歩△12玉
▲13馬△同玉▲35馬△24角
▲同馬△12玉▲13馬△同玉
▲22角△12玉▲11角成△同玉
▲22歩成まで25手。
 22銀成から開き王手の筋では届きません。思い切って13馬と捨てて35馬と引くと、12玉は22銀成までですので24に中合することになりますが、24歩合は同馬、12玉にまた13馬と捨ててしまえば、同玉、14歩以下で、また24桂合は同銀で簡単に詰むことがわかります。角合が最善で、捨てた角(馬)を回収することとなりました。
 12玉に今度は22銀成と捨てて64の桂に狙いを定めて55角と打ちます。31玉で桂を取らせると、64角以下22玉、55角、31玉、43桂、同銀、64角で詰み。玉方も44歩合と近づけて粘るのが非常手段になりますが、53角成から23歩を据えて、13馬~35馬が再現します。もう一度角捨て合するのですが、11銀が23歩に置き換わっているのがポイントで、今度は13馬から22角とすれば11角成で収束します。
 意表をつく角捨合から11銀を23歩に置き換えるマジックが秀逸で、収束まで統一感のある手順もさすがです。

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