軽趣向好作選152
今週末は解図をちょっと休んで、ちょっと久しぶりの創作にいそしんでました。解答を頑張ると、創作も少し上達するかなと思ったんですが、そう甘くはないですねえ。ふう。
さて、気を取り直して軽趣向好作選。またまた合駒趣向です。今回はちょっとゴツイですが、楽しさは保証します。
▲42香成△同玉▲44香△43香
▲同香成△51玉▲63桂生△同歩
▲42成香△同玉▲44香△43香
▲同香生△32玉▲35龍△同飛
▲42香成△同玉▲44香△43香
▲同香成△51玉▲95角△同飛
▲42成香△同玉▲44香△43香
▲同香生△32玉▲48角△38と
▲42香成△同玉▲44香△43香
▲同香成△51玉▲84角△73香
▲同角成△同歩▲42成香△同玉
▲44香△43香▲同香生△32玉
▲22銀成△同玉▲24香△12玉
▲13香まで53手。
ぎょっとする初形ですが、手は限られています。42香成から44香と打ち換えすれば32玉は43香成、51玉は41香成で詰み。困るようですが、43香の捨て合がうまい手で、同香成なら51玉、同香生なら32玉で凌ぐ狙いです。
さて、それに対してどう詰ますかが本番。まずは同香成、51玉のときに63桂生と捨て、同歩に42成香から44香と再度打ち換え。当然また43香合とされるのですが、今度は同香生として32玉に35龍と捨てます。このように43香合を成で取るか、生で取るかを使い分けて局面を打開する趣向となっています。
次は同香成で51玉に95角として3筋から飛をどかせ、次は同香生、31玉に48角と引く手を入れ、更に同香成、51玉型にしたうえで84角で合駒をもう一枚稼ぎ、最後は同香生、32玉に22銀成が決め手となって詰みに至ります。
成生によって応手を変える、打診合の手筋ですが、香のときだけ打歩詰を使わなくても成立するわけで、そこに着眼しただけでなく、それを元に成生の繰返し趣向に仕立て上げた作者のセンスに脱帽。傑作です。
« 詰将棋学校好作選50 | トップページ | 詰将棋学校好作選51 »
「軽趣向好作選」カテゴリの記事
- 11月の詰とうほく+軽趣向好作選153(2025.11.03)
- 軽趣向好作選152(2025.10.19)
- 軽趣向好作選151(2025.10.05)
- 軽趣向好作選150(2025.09.21)
- 詰とうほく開催日変更のお知らせ+軽趣向好作選149(2025.09.07)
コメント