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2025年8月

詰将棋学校好作選47

 8月も終わるというのに関東や中部はすごい暑さだったとか。仙台は今日は30度前後でしたが、油断して今ジョギングしたら予想以上に蒸していて汗だくになってしまいました。

 さて、今日は詰将棋学校好作選です。
202050831kinoshita
▲54銀△同玉▲55銀△同龍
▲66桂△同龍▲36角△同龍
▲43銀△同玉▲53金まで11手。
 玉方の龍と角が守りに睨みを効かしており、52とが浮いていることも相まって詰ましにくそうな初形です。とは言いつつも、初手54銀と思い切って捨てれば同龍は42金までなので同玉の一手で、と金が取られる心配がなくなり、少し筋に入った感はありますでしょうか。ところが、ここで平凡な53金や筋に見える66桂は64玉とされると駄目。55銀と打つのがちょっとやりにくい一手でした。同龍と取らせて66桂と跳ねるのが継続手段で、今度は64玉には55龍~54飛と打てば、58角の左右の効きで捕まえることができます。
 したがって66桂には同龍と取りますが、36角と更に捨てて55への龍の効きを外せば龍の守備がほぼ無効化され、43銀が決め手となります。初手では成立しない53金で最後詰上がるのも味良いですね。ちょっとした不利感ある手が良い味付けになっている佳作です。

昨日の詰とうほく+昭和時代の年賀詰

 昨日は詰とうほくでした。なんと厚木から「詰将棋一番星」の磯田さんが初参加。昔の作品集だったり古文書の話だったりで盛り上がりました。荒川さんとともにホテル近くの居酒屋さんで3次会までお付き合い。86歳ということで、お元気でびっくりしました。今日お帰りのはずですが、新幹線がまた昼に不通だったようで、大丈夫でしたでしょうか。
 次回は11月8日で抽選申込予定です。今度は原稿忘れないようにしないと(汗)。


 さて、席上磯田さんからいただいたのが昭和時代の北原氏・森田氏・角氏の年賀詰の載った年賀状。昭和50~60年代くらいのもののようで、図面はハンコ、文字は手書き。北原氏は特に味がある文面で楽しめました。せっかく図面いただいたので、紹介しよう、と思ったのですが、作意が分からないのが多いんですよね。やはりPCソフトがない時代ですので、記載されている手数と合わなかったり、駒余りですとか、あぶり出しっぽい初形なのに字にならない、みたいな。
 ここでは森田氏の初形曲詰の年賀詰2作を紹介します。
Morita202508241
▲64銀△同玉▲75馬△55玉
▲56歩△同玉▲57金△55玉
▲44銀△同玉▲53馬△55玉
▲47桂△同香成▲56歩△45玉
▲35馬まで17手。
初形が独楽の形になっていますが、リズミカルな手順で自然に57馬が75→53→35と回っており、題名にピッタリです。途中47桂の局面で独楽がひっくりかえったように見えるのもちょっと洒落てますね。


Morita202508242
▲65飛△同玉▲75金△55玉
▲67桂△同香成▲66金△同成香
▲56歩△同成香▲65金△同玉
▲75馬△55玉▲54金△同玉
▲53飛成まで17手。
65飛に同香は66金~56歩で詰み。75金に55玉で打歩詰の局面になりますが、ここで67桂といったん香を成らせて66金と捨てることで56への効きが生じて打歩詰を打開します。最後も54金と捨てて年賀詰らしい爽やかな手順になっています。


仙台は今日も猛暑日に。本当に身体にこたえますよね。皆さんもお気をつけください。


軽趣向好作選148

 東京から甥っ子が遊びに来て相手をしたんですが、小学生になると暴れん坊になって疲れました。子供を持つ親御さんは本当に大変だな、と。


 今日は軽趣向好作選。大家の高完成度の作品をどうぞ。
20250817yamada
▲85飛△94玉▲84飛△95玉
▲96と△同玉▲97歩△95玉
▲85飛△94玉▲86桂△同と
▲84飛△95玉▲96歩△同玉
▲86飛△95玉▲87桂△同と引
▲85飛△94玉▲86桂△同と
▲84飛△95玉▲96歩△同玉
▲86飛△95玉▲87桂△同と
▲85飛△96玉▲97歩△同と
▲86飛△95玉▲96歩△同と
▲85飛△94玉▲95歩△同と
▲84飛△93玉▲94飛まで47手。
 飛と角2枚をバッテリーとしたと金ハガシ。非常に精巧な仕組みで、87・88に効きがある間は86地点までと金を呼ばないと取れない仕組みになっています。最初の一枚は98歩消去に絡めて取り、次いで87桂~86桂でもう一枚取ります。最後は桂一枚になっていますが、87桂と捨てて85飛とすると、94玉には今度は87飛とすれば85桂合には95歩~85飛で簡単。したがって85飛には96玉が最善となり、97歩から95まで今度はと金を呼び、84飛~94飛で鮮やかな両王手が実現します。シンプルで考えやすいですが、適度な変化・紛れがあり、楽しい趣向作品になっています。

詰将棋学校好作選46

 帰省先の実家でパラを読んで初めて気づいたのですが、次回詰とうほくの予告の原稿送付をすっかり忘れていました。次回詰とうほくは8月23日、前回と同じく青葉区中央市民センター和室での開催となります。ご覧になった方、ぜひよろしくお願いします。


 今日の詰将棋学校好作選は超短編です。
20250814harada
▲66角△57桂生▲43飛△38玉
▲49飛成△同桂成▲65角まで7手。

 66角が最終手を見据えた限定打。43飛~49飛成を取りつつ取られるのを防ぐ57桂生が最善となり、最後は透かし詰での詰上がりです。最終手まで無駄手を排除しつつ味の良い桂生を入れて、かつ極限まで配置を絞っており、現代的な好短編です。

軽趣向好作選147

 郵便の土曜配達がなくなってもうだいぶ経ちますが、31日か1日が金曜にあたったときにパラが来てないときのガッカリ感が半端ないですね。特に今年は解答に力を入れているので、週末がなくなるのは大きいです。明日には来るかな。夏休みで取り返せれば良いのですが。


 さて、本日は軽趣向好作選です。ちょっと構想味のある知恵の輪です。
20250803wakashima
▲56歩△同龍▲64銀△44玉
▲43と△45玉▲34銀△54玉
▲53と△44玉▲66角△同龍
▲43と△54玉▲59龍△56桂
▲53と△44玉▲49龍△48桂成
▲同龍△46桂▲43と△54

▲57龍△同龍▲87角△同龍
▲66桂まで29手。
 両方の玉が接近していて緊張感のある初形。その緊張感のまま、初手56歩はギリギリの効かし。同玉は65銀で69の銀が質になっており詰みます。同龍に64銀と打ち、44玉に43ともまさに綱渡りで、同玉は33香成、52玉、73玉、96龍、63銀成です。
 45玉に34銀と据えて舞台装置が完成。これであと1歩あれば、54玉型でも44玉型でも簡単ですが、龍が良く効いていて、たとえば9手目すぐに87角は65銀で逆王手を食らいます。39龍で合駒を稼ぎに行くのが正解で、44玉型にしてから66角で龍を6筋に移動した後、再び54玉型にして59龍と回ります。44玉型のままで49龍は46桂合で失敗します。
 59龍にも56桂合で歩は入手できないのですが、53と、44玉として49龍としたときに8筋に効きがなく、また桂も打てないのが大きな違い。仕方なく玉方は48桂成~46桂と非常手段で抵抗しますが、桂を入手できたことで、53と、54玉に57龍~87角の決め手が飛び出す仕掛けです。
 少ない駒数で序奏を含めて配置駒が何重にも活用されており、手順の楽しさや鮮やかな収束、まさに理想的な仕上がりと思います。

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