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詰将棋学校好作選44

 新潟の実家から母親が遊びに来てました。朝ドラの影響でアンパンマンミュージアムに行ったり、今日は近くの動物園にホッキョクグマの子供を見物に。80歳過ぎているのですが元気で、親孝行少しは出来たかな。

 今日は詰将棋学校好作選。ちょっと意外性のある短編です。
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▲51飛△41香▲同飛成△22玉
▲25香△同桂▲21龍△同玉
▲23飛△22銀▲33桂△12玉
▲13金△同銀▲21飛成まで15手。
 ほぼ無仕掛に近い初形。44歩もすぐには活かせそうにないので、持駒の飛2枚でサンドイッチを狙う筋かな、というところ。実際41飛と打てば31合には11飛で詰みますが、22玉で詰みません。実は遠ざけて51飛と打つのが大事で、22玉には21飛打、13玉、25桂、同桂に53飛成で詰みます。33桂配置で飛の後ろの効きを活かすのをカムフラージュしているのがベテランの技ですね。
 これに対しては41に捨て合で抵抗しますが、歩は二歩、桂は品切れ、更に銀とかですと同飛成、22玉、21飛打、13玉、25桂、同桂、24銀で詰みます。最善は香合で、この場合だけ22玉に21飛打では詰まず、25香~21龍と捨てる展開になるのが素晴らしい。また、21龍、33玉には43金、34玉、33飛ですが、二歩禁防止のための45歩配置をちゃんと活用しているのも巧い。最後の合駒は非限定ですが、主題が明確に伝わる好作です。

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