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軽趣向好作選143

 全国的にも同じ傾向っぽいですが、梅雨入りしたと思ったら急に暑い日が続いてますね。空梅雨にならないと良いですが。

 さて、今日は軽趣向好作選。ちょっと長めですが、一流趣向作家の腕をご覧ください。
20250622sionoiri
▲12歩△21玉▲22歩△同龍
▲11歩成△同龍▲22歩△同龍
▲同角成△同玉▲21飛△同玉
▲31歩成△同玉▲34香△33歩
▲同香生△22玉▲32角成△11玉
▲12歩△同玉▲13歩△同玉
▲16香△15歩▲同香△24玉
▲14馬△33玉▲34歩△同玉
▲35歩△同玉▲38香△37歩
▲同香△26玉▲36馬△15玉
▲16歩△同玉▲17歩△同玉
▲19香△28玉▲18馬△37玉
▲38歩△26玉▲46龍△25玉
▲36馬△34玉▲35龍△43玉
▲54馬△同玉▲55龍△43玉
▲44金△42玉▲52龍△同玉
▲53銀成△41玉▲24銀△32玉
▲33金△21玉▲31銀成△同玉
▲42銀成△21玉▲32成銀まで75手。
 まず龍を手に入れるのですが、単純精算の前に12歩を消去するのが芸が細かい。すぐに効果が分からないのですが、進めてみます。
 31歩成~34香と打ってみると、22玉には32角成、13玉、15香、24玉、27香として、以下15玉には17香、16歩、33馬以下。この33馬を防いで、33歩中合が最善です。同香生から32角成として16香と離して打つと、24玉、27香のときに15玉を用意して15歩中合が必要。更に14馬・35玉型のときの38香にも単に26玉では29龍で簡単なので37歩中合が必要となります。こうして1筋・3筋で香打→歩中合→馬引きを繰り返し、その形になるまで持駒の歩で玉を誘導する趣向が展開される仕組みです。ここで最後の17玉・19香型に持っていくために1筋で歩を連打しますので、そのために最初の歩消去が必要であった理由も判明します。
 18馬・37玉で折り返し、今度は龍と馬で玉を上部に追い戻します。54馬で金を入手した後、44金と上部を押さえて52龍と切れば後は易しいながら気持ちの良い捌き。最後は見事に還元玉で詰みあがりました。
 趣向のオリジナリティもさることながら、序奏から収束まで精緻に仕上げられていて、塩野入氏らしい完成度の高い趣向作品でした。

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