軽趣向好作選136
次回詰とうほくは5月17日(土)開催となりましたが、場所は青葉区中央市民センター和室となりました。前回5個くらい当選したのが今回は1個だけ。ツキとかとはまた違うような気がするのですが。
さて、今日は軽趣向好作選。Vol2に向けて(いつになるんだ)、2作紹介。
▲41桂成△同玉▲52銀△42玉
▲43角成△同と▲34桂△同銀
▲43香成△同銀▲34桂△同銀
▲45飛△同銀▲34桂△同銀
▲43歩△同銀▲41銀成まで19手。
62飛が間接的に22の先手玉をにらんでいる中、41桂成と初手から逆王手をかけさせる展開は意表かもしれません。つづく52銀は必然手になりますが、同飛の変化が難しい。同角成、同玉に32飛と打つのが好手で、42歩は82飛成、43玉、87角で、63玉は55桂、同と、83飛成、54玉、63龍以下で詰み。
そこで52銀には42玉ですが、43角成が思い切った手で、52銀を浮かせた状態のままで45銀を連続で動かす趣向手順が展開されます。34桂に52玉は81飛成がピッタリ。43とを剥がした後、85飛を消して最後にもう一度43に銀を呼んで詰上がります。緊張感ある中での銀翻弄で独特の爽快感がありますね。
▲56金△同玉▲57龍△45玉
▲54角成△同銀▲46龍△34玉
▲44龍△25玉▲37桂△同と
▲24龍△36玉▲26龍△45玉
▲46龍△34玉▲44龍△25玉
▲24龍△36玉▲48桂△同と
▲26龍△45玉▲46龍△34玉
▲44龍△25玉▲26銀△16玉
▲17銀△27玉▲24龍△36玉
▲26龍△45玉▲46龍△34玉
▲44龍△23玉▲15桂△32玉
▲22桂成△同玉▲13角成△同玉
▲33龍△14玉▲23龍△15玉
▲26銀△16玉▲25龍△27玉
▲35銀△37玉▲26龍△47玉
▲46龍まで61手。
35角を軸とした龍の回転追いです。まず37桂を打って26桂を剥がし、次に26銀から17桂を剥がす……と見せかけて、48桂捨てを入れるのがミソ。47玉の変化に対応できるのは銀を手にしているこのタイミングだけです。もう一度回って今度こそ26銀から17銀としてもう一周すれば37桂があるので25玉とはできず、収束に向かう仕掛けです。その収束も上部で詰むかと思いきやまた下段に戻ってくるのが良いですね。
個々の回転の意味づけは単一にするのが一般的ですが、本作の場合は最初の1周目が27との移動と26桂取りを兼ねたものとなっていますが、還元玉にこだわった?序奏を含めて作者らしさが感じられる作品です。
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