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詰将棋学校好作選35

 思うところあった……わけでもないのですが、最近解く方ばかりの冬眠蛙です。せっかくなので解答送付してますが、これだけメールが普及すると、なかなか印刷して封入して切手貼って出すのが不便に感じちゃいますね。ちなみに、2月号ですと利波さんの作品展がメール解答なしなのですが、こちらについてはhirokiichishima*mineo.jp(半角にして*を@に変えてください。)で解答もらえれば、私の方から解説するヒト(笑)にそのまま転送しますので、よろしければご利用ください。

 さて、本日は詰将棋学校好作選。力と熱の感じられる短編を。
20250211sakaguchi
▲55と△同玉▲68角△57龍
▲77角△46玉▲55角△同龍
▲38桂△同と▲49龍△48香
▲同龍△同と▲38桂△同と
▲47香まで17手。
 初形に驚きますが、良く見れば玉は身動き取れない形です。しかし66角は65玉、77角、68歩と顔面で受けてギリギリ逃れ。また48角や68角は57歩で龍の効きが強い。55とと捨てて68角と龍筋を閉ざすのが意表の手段。64玉なら46角で、65玉は77角、68歩、66飛以下同手数駒余りです。
 ここで57龍は移動捨て合のようで実は取られる駒を逃がす手段。同香は64玉で今度は46角が出来なくなります。空振りを許容して77角とし、46玉に55角と捨てて龍筋を逸らせば38桂以下の収束につながります。
 余詰筋がかなり強く(例えば81桂がないと、初手66角の筋で93の銀が浮いているため詰み。また25とが無いと3手目66角、64玉、55角、53玉、64角以下詰み)、初形配置駒がかなり多くなったため、発表時は賛否両論でした。ただ、当時著名な解答強豪だった作者がソフトもない中で丹念に読みを重ねて実現した狙いには、共感を覚える方も特に現代では多いのではないかと思います。

 週末から月曜まで金沢⇒白川郷と旅して来ました。凄い雪でしたが、景色がとても綺麗で楽しめました。今週末15日は詰とうほくで、今度は詰将棋を満喫したいと思います。仙台駅近くの生涯学習センターの会議室での開催となります。皆さまもぜひどうぞ。

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