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軽趣向好作選129

来週土曜日は詰とうほくです。久しぶりの和室開催となります。寒い日になりそうですので、皆様防寒対策を取ってきましょう。


本日は軽趣向好作選です。
20241117kaneko
▲77銀上△同飛生▲87銀△同飛生
▲67銀△同飛生▲68桂△同飛生
▲58角△同飛生▲68桂△同飛生
▲66と△同飛生▲68桂△同飛生
▲46飛△66桂▲同飛△同飛生
▲68桂△同飛成▲85銀△66玉
▲56と まで25手。
 構図からして、49飛を活用するために右側の駒を捨てるのかな、という形に見えますが、まずは86銀が浮いているので、それを取られないよう、77銀上~87銀として飛を質に入れます。先ほどの狙いから、66と~65角としたくなるのですが、66とを同玉と取られると手が続きません。そこで58銀を消してから58角と下から捨てる手順が正解になります。これで飛筋が通ったので66と~68桂とすれば46飛が実現します。
 これで歩を入手しました。なんとここまで来て、今まで文字通り縦横無尽に攻め駒を取った飛は全て不成であったことがわかります。66桂合で打歩詰ですが、これを取ることで収束します。最後を成限定にしているのも気が効いています。
 20手台ですが8回の連続飛生を含む9回の飛生出現で、連続飛生は今でも本作が最長記録のようです。46飛の局面まで、飛でも龍でも成立している手順になっていなくてはいけないので、これはなかなか破れないのではないでしょうか。68桂を繰り返す手順が楽しく、趣向詰としても一級品と思います。

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