軽趣向好作選128
今年もノルマの全国大会記念詰将棋の解説を書かせていただきました。いつも自前のワードファイルで作っているのですが、今年は最初に昨年のをクリアしたときに1行を14文字設定にしてしまったらしく、須藤さんがPDFにしたところで18行オーバーという大惨事に。なんとか4ページに納めましたが、解説文がやたらギュウギュウに見えたら、「ああ、全部ギリギリの文字数になるように削ったんだな」と思ってもらえれば間違いないです(笑)。
その点、このブログは行数気にせずに書けるのが良いところ。今日は軽趣向好作選です。
▲33銀△45玉▲36角△56玉
▲59龍△67玉▲58角△56玉
▲85角△66玉▲68龍△56玉
▲67角△66玉▲94角△56玉
▲67角△66玉▲58角△56玉
▲57歩△45玉▲65龍△同馬
▲36角△34玉▲35歩△同桂
▲45角△同玉▲44金まで31手。
比較的手が付けやすく、調子よく59龍~58角としますが、56玉と銀を取らずに逃げるのがうまい抵抗で、94に落ちている歩を取ると45玉とされて失敗。94角ではなく一歩手前の85に開くのが落ち着いた手で、45玉には54龍、同玉、63角成で詰み。これで66銀を取らせてから67角・66玉型で94歩を取るのが正解です。
2歩を手にして58角といったん元に戻し、57歩から収束に入ります。長くなりすぎず、かつ知恵の輪を形成した龍・角を綺麗に消した着地が見事で、軽趣向らしい楽しさ満点の作品です。
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