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詰将棋学校好作選27

 ちょっと間が空いてしまいました。仙台はすっかり涼しくなりました。これからの季節に着るパーカーを新調しました。

 今日は詰将棋学校好作選。傑作長編、気合を入れていきます。
20241006umemoto
▲13香成△同歩▲35桂△同と
▲24歩△34玉▲25金△同と
▲同龍△44玉▲55龍△34玉
▲37香△36角▲同香△同飛
▲25龍△44玉▲62角△53香
▲同角成△同歩
A『▲47香△46香▲同香△同飛
▲55龍△34玉▲37香△36角
▲同香△同飛』
B『▲12角△23香打▲同角成△同香
 ▲25龍△44玉』
『A』
C『▲45角△24玉▲23角成△同玉
▲25香△24香▲同香△34玉
▲25龍△44玉』
『A』『B』『A』『C』『A』
『B(同香の代わりに同金)』『A』
▲45角△24玉▲23角成△同玉
▲24歩△32玉▲31と△同玉
▲32歩△同玉▲23金△41玉
▲32金△52玉▲53龍△61玉
▲63龍△62金▲53桂生△71玉
▲72歩△同金▲61桂成△82玉
▲91銀生△同玉▲92金△同玉
▲72龍△93玉▲83金△94玉
▲92龍まで153手。
 角打香合と香打角合を絡ませた香の呼び出しハガシと言えばよいでしょうか。最初に62角で52歩を53に吊り上げるのは47香に46角合とする手を防ぐ準備工作です。53歩と吊り上げたので47香に46角合は同香、同飛、35角で詰みます。一方で37香に36香合は26桂で簡単。これで持駒角+34玉・36飛型を作ることで、12角から香を入手しつつ香を吊り上げる手段と45角から23に吊り上げた香を取る手段が成立します。52歩型ですと12角に23香合、同角成、同香、27龍、44玉、47香、46角合でやはり不詰で、合駒の綾で手順前後を防いでいるのは巧みです。
 21香を吊り上げてはがし、金を入手してからが収束。制約がなかなか厳しかったはずですが、無理のない手順で少ない駒配置での収束を実現しており、金を持っているときだけ成立する初手の伏線をはじめ、作者の確かな構成力がうかがわれる傑作です。

 

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