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2024年1月

次回詰とうほくの開催案内+年賀詰解答

 既にX(旧ツイッター)でも書きましたが、凡ミスでパラ2月号会合案内に次回詰とうほく日程を載せるのを忘れてしまいました。以下のとおりとなります。ぜひよろしくお願いします。


◎次回詰とうほく
〇日程:2月24日(土)13時~17時
 ※連休の中日です。
〇会場:生涯学習センター 会議室
〇会費:出席者数にて割り勘

せっかくなので年賀詰解答を掲示します。
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▲74金△同玉▲73桂成△64玉
▲63金△54玉▲53金△同と
▲81馬△63銀▲同馬△同と
▲43銀△64玉▲63成桂△同玉
▲73金△64玉▲74金△同玉
▲66桂△63玉▲54銀成△62玉
▲74桂△61玉▲65飛△同飛
▲62歩△同飛▲同桂成△同玉
▲63飛まで33手。

 初手から必然手が続きます(いかにも形から作った、という感じですねえw)。54まで追ったところで53金が多少思い切った手で、81馬と桂を入手するのが継続手段。66桂~74とを防ぐ銀合が最善で、これに対しては同馬~43銀と手を変えます。馬を切って73金~74金とこの金も捨てて66桂で足掛かりを作ります。この桂を跳ねて飛捨てで打歩詰を打開すれば詰上がりです。
 右に配置した駒が捌けないのと、65飛のタイミングが限定できなかった(62玉、74桂の前でも成立)するのが残念。後者は85飛を95龍にすれば防げますが、ここは初形曲詰を優先しました。手順はまあまあ好みです。

詰将棋学校好作選11

 最近Pythonを少し勉強してます。データベースとか編集できるといいんだけど。

 今日は学校好作選です。
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▲21歩成△12玉▲22と△同玉
▲14桂△同歩▲32香成△12玉
▲13歩△同玉▲35角△24銀
▲25桂△12玉▲13歩△11玉
▲44角△33桂▲22成香△同玉
▲33香成△31玉▲53角成△21玉
▲43馬△11玉▲12歩成△同玉
▲23成香△同玉▲35桂△12玉
▲13香△同銀▲23桂成△11玉
▲33馬△22香▲12成桂△同玉
▲13桂成△同玉▲25桂△同香
▲24銀△12玉▲23銀成△21玉
▲22成銀まで49手。

 持駒は多いですが手は比較的限られています。21歩成に同玉は31香成なので12玉と粘りますが、22と、同玉に14桂が手をつなげる好手。35角に対しては33に効かせる合駒が必要ですが、24角合は作意どおり進めて33香成のところ33桂成が成立しますので、25にも効かせる銀合が最善です。
 今度は33桂は香で取りますが43馬、11玉とした後、一旦築いた13歩~33成香を崩して、香を入手しつつ35桂を据えるのが急所。12玉に13香~23桂成が気持ち良い手順です。11玉と抵抗するのが最善で33馬に22香合とした後、更に12成桂~13桂成~25桂と打った駒を捨ててはまた打つ気持ち良い手順で詰みに至ります。
 適度に読ませつつ、難しくはなく、更に気持ち良い手順。最近の中編にはない心地よさを感じるのは筆者だけではないはずと思います。

軽趣向好作選109

 昨日ははじめてたま研にお邪魔しました。久しぶりの方も多い中、宗時さん、宗岡さんとは初めてお話しできました。菊田さんも言っておられましたが、やはり刺激になりますね。ありがとうございます。

 本日は軽趣向好作選。
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▲52角△51玉▲96角成△59と
▲57香△同馬▲52飛△41玉
▲57飛成△96飛▲52角△51玉
▲96角成△57金▲52飛△41玉
▲57飛成△96金▲52金まで19手。

 初手は必然手ですが、3手目の96角成が面白い一手。63角成だと作意どおり進んで57飛成のときに63とになり、その後52角~63角成としても入手できるのが歩なので全然詰みません。また、85角成だと5手目57香に同金とされ、52飛、41玉、57飛成に85馬と角を取りながら52に効かされてしまう、という巧い仕掛けが用意されています。
 96角成の場合は57香には同馬として、52飛~57飛成のときに先手に渡す駒を角にすることで早詰を回避するのですが、また52角~96角成が成立してしまいます。これを見越して96馬は飛で取るのですが、96角成には57金とせざるを得ず、今度こそ52飛~57飛成で金を入手して大団円です。
 玉方の取る駒を絞る限定打は有名な浦壁氏作をはじめ作例も多いですが、飛角の特性を利用して繰り返し手順にする構想が秀逸で、他に例を見ない楽しい作品になっています。

詰将棋学校好作選10

 今回の震災は新潟で体験。すごい横揺れでした。住んでいるすぐ近くで隆起も起きており、改めて怖さを感じました。

 本日は学校好作選です。
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▲54馬△同桂▲53銀△同角
▲33龍△35玉▲25銀△26玉
▲29香△15玉▲24龍△同桂
▲16歩△同桂▲24銀まで15手。

 いきなり馬のダイビングから始まります。これは7手目25銀に対して34合とさせないよう事前に桂を移動させたもの。さらに3手目53銀が深謀遠慮の一手。同玉は43龍ですので同角の一手ですが、これで53を塞ぐことで25銀に対する45玉の変化を36龍、44玉、34龍までで詰ます狙いです。
 25銀を実現すれば、29香の遠打が決め手となり、以降龍を使って打歩詰打開で綺麗に収束します。ギリギリの形で2つの変化伏線を実現させた手腕に作者らしさを感じます。ちなみに98馬を87馬としたり、74香を歩にしては余詰。また74地点は4手目同玉の変化のため、埋める必要があります。

今年もよろしくお願いします。

年末から色々とありまして、ちょっと素直に新年を祝う気持ちにはなれませんが、一応準備していましたので作品掲示します。

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30手台。手順前後のキズがあります。

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