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詰将棋学校好作選2

 次の土曜日、8月19日は詰とうほくです。今回は冬眠蛙の凡ミスで会場が遠目の戦災復興記念館となります。よろしくお願いします。そろそろ暑さも落ち着いているかな?

 前回より始めた学校好作選、作品の質は保証できますが、いつもながら解説下手でつまらなかったらすみません。本日は大学から紹介します。
20230813koseki
▲23桂生△12玉▲11桂成△同玉
▲21と△12玉▲34角成△13玉
▲25桂△14玉▲15歩△同玉
▲13桂成△35桂▲16歩△26玉
▲35馬△16玉▲28桂△同角成
▲46飛△15玉▲27桂△同馬
▲16歩△同馬▲14成桂△同玉
▲16飛△15銀▲同飛△同玉
▲26銀△14玉▲25銀△23玉
▲13馬△33玉▲22馬△43玉
▲32角△42玉▲41角成△同玉
▲31馬まで45手。

 広い初形で狙いどころがつかみにくいですが、実に味のある手順が展開されます。初形では43角をどかして飛成で王手の形を狙い、23桂生から桂を捨てて34角成の形を作ります。13玉に25桂から歩を叩いて13桂成が狙いの筋。これに対して35桂合が妙防で、単純に26玉、35馬、16玉とした場合に比べて、持駒の歩が桂に変わることになるため、16歩と叩けません。しかし28桂から46飛とするのが痛快な手段で同馬は17歩~27桂でぴったり詰みます。
 そこで15玉ですが27桂と活用して打歩詰を打開し、馬を入手します。23角~26飛の筋があるため、銀合が最善でが、その銀を取って足場を作り、取れない13馬が痛快な一手。最後は32角~41角成で詰みあがりました。54香一枚でよく纏まったものと思います。核となるような手はありませんが、手順全体が巧妙で感触が非常によく、また盤面全体が非常によく捌けているのも素晴らしい。ベテランの快作です。

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コメント

当時のパラは持っていませんが、小池さんからもらった半期賞リストには明石六郎と同時受賞となっていますが?

失礼しました。93年9月号を見ると、半期賞受賞は明石氏作だけだったのですが、翌月号の編集後記に「記載漏れで古関氏作と2作受賞」と記載がありました。次回連載時にお詫びさせていただきます。ご指摘ありがとうございました。
EOGさん会員でなかったこともあったのですね。驚きました。

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