趣向詰好作選97
ロシアで内乱が発生して昨日から今日にかけて大騒ぎでした。SNSを見ても、マスコミよりも突っ込んだ情報が多く飛び交ってましたが、どれが本当の情報なのか判断が難しい。そういった部分を含めて、怖い世の中になったものだな、と思います。
前回松本全国大会の記念詰将棋2作を紹介しましたが、今回は同じ長野全国大会の握り詰入選作を紹介。
▲99龍△89金▲69と△同玉
▲89龍△79金▲59金△同玉
▲79龍△69金▲49金△同玉
▲69龍△59金▲39金△同玉
▲59龍△49金▲29金△同玉
▲49龍△39飛▲19金△同玉
▲39龍△29金▲17飛△18歩
▲同飛△同玉▲28金△同金
▲19歩△17玉▲18金△16玉
▲26成香△同玉▲28龍△35玉
▲45金△36玉▲46金まで43手。
下段玉一間龍での合駒送り趣向という構図は見えやすいのですが、合駒は飛角金銀とあります。銀合だとどこかで龍に紐づけて銀打が出来るので早そうかな、というところで、実際それで早いのですが、この変化で56と・36成香がうまく効いてます。
こうして金捨て金合趣向で追うのですが、29金、同玉、49龍に39金合ですと28金、同玉、38金、同金、18金、同玉、38龍で詰みますので、ここで39飛合と変えます。これに対してはもう一度19金、同玉、39龍まで送り、17飛と合駒を稼ぐのが正解。ここで取った歩で19歩~18金と足場を気づき、趣向の足場となった36成香・56とを上手く活用して収束します。少ない駒で良く練られた作品と思います。握り詰の制約で成香配置になっていますが、将来的にどういった形で作品集に納められるのかは興味あるところです。今のところ、作者のHP上は成香配置のままとなっていますね。
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