軽趣向好作選93
今日で4月もおしまい。今年に入って多忙の日々を過ごしていますが、これだけせわしないと、ロクに駒どころかPCすら触らなくて、順位戦も「もういいか、しょうもない作品だけど在庫処分しちゃえ」という気になりますね。おかげで欠席で迷惑かけずにすみました(笑)。
では今日は軽趣向好作選を。
▲39銀△29玉▲38銀打△19玉
▲48銀△18玉▲29銀△19玉
▲28銀△同玉▲19銀△38玉
▲49銀△29玉▲58銀△38玉
▲47銀直△同馬▲49銀△29玉
▲48銀△38玉▲39飛迄23手。
8段目の受方玉に9段目の詰方飛、持駒に複数枚の銀を持たせて知恵の輪風に追う構図はたまに見ますが、本作は玉方馬と詰方馬が睨みあい、47を開けておくことでちょっとした緊張感が漂います。
39銀、29玉に詰キストなら直観的に48銀としてしまいたくなりますが、これは作者の罠で、38玉、39銀打、29玉となるともう詰みません。銀をたくさん持っている内に38銀打として19に追い込んでから48銀として、18玉に38銀~28銀として馬筋を遮って19銀を据えるのがポイントでした。
38玉で残り銀1枚になりますが、その銀を49銀~58銀と据えれば47銀直で15馬筋を通すことに成功します。最後は49銀~48銀と据えなおせば39飛まで。ちょっとした構図の工夫で他にない手順構成を見せるあたり、流石に実力者ですね。
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