軽趣向好作選89
忙しくてだいぶ間が空いてしまいました。すみません。まだしばらく落ち着かないので、更新間隔が不規則になるかもしれません。ただ、2月18日(土)の詰とうほくは予定どおり実施します。13時より、生涯学習センター和室です。
今日も軽趣向好作選を載せます。
▲38金△29玉▲39金△同玉
▲93角△29玉▲69飛△18玉
▲19銀△17玉▲71角成△26銀
▲18銀△16玉▲61馬△25銀
▲17歩△同銀成▲同銀△同玉
▲62馬△26銀▲18銀打△16玉
▲52馬△25銀▲17歩△同銀成
▲同銀△同玉▲53馬△26銀
▲18銀打△16玉▲43馬△25銀
▲17歩△同銀成▲同銀△同玉
▲44馬△26銀▲18銀打△16玉
▲34馬△25金▲17歩△同銀成
▲66飛△26桂▲25馬△同玉
▲24金△16玉▲17銀△同玉
▲18歩△同桂成▲26銀△16玉
▲15と迄61手。
金消去から可成地点の93に角を据え、19銀打で追い込むまでが序奏です。71角成で合駒選択となりますが、18歩~61馬~17銀の筋があり、これを防ぐ銀合が最善。銀合だと前述の筋は17銀、同銀成、同歩、26玉で逃れますので、詰方も18銀打と手を変えて61馬と合駒打診。ここで17歩、同銀成、同銀、同玉、62馬の筋に対して25を開けつつ銀合とするために25銀合が最善です。この巧妙な仕組みで、1歩消費しながら玉の銀の延べ棒が再生産されるような手順の馬鋸が成立しています。
35馬型になると簡単に詰むため、34馬の時点で金合を余儀なくされ、66飛から金を取って収束します。馬鋸をする馬どころか、手順の中核を担う銀も全て置かない初形に作者のセンスと遊び心が感じられる傑作です。
▲26龍△同玉▲35馬△37玉
▲46馬△26玉▲17金△同龍
▲35馬△37玉▲29桂△同銀成
▲46馬△26玉▲37金△同龍
▲35馬△15玉▲16歩△同角生
▲24銀△14玉▲26桂△同龍
▲15歩△同龍▲13銀成まで27手。
35馬~46馬として37桂を消し、17金が鋭い捨駒。これで17を塞いで37金とすれば、同龍、35馬で15に追い込むことが出来ます。
ところが、ここで27桂としても同銀成とされて、打歩詰が解消されず詰みません。実は17金、同龍としたところでもう一度35馬として、29桂と銀をどかす手を入れるのがミソでした。これで49の角の効きが通るため、先ほどの手順で15に追い込んだときに16歩と打つことが出来ます。同角生と生で抵抗されますが、26桂と龍を呼んで打歩詰を解消し、詰上がります。
確かまだこの作品で入選2回目だったかと記憶していますが、知恵の輪のキーに成による打歩誘致の構想を入れ込むあたり、エンターテイナーとしての作者の才気が既に感じられます。
昨年末に給湯器が故障気味になったのですが、半導体不足で供給が追い付かない、とのことでずっと不便を強いられてました。今日やっと交換され、ほっとしているところです。給湯器はだいたい10年ちょいで交換した方が良いのだそうで、皆さんもお気をつけください。特にこの時期は給湯器ないと大変ですよ。
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