軽趣向好作選86
前回記事について、その後ちょっと思ったんですけど、例図①で2筋の下の方に玉方の歩があったり、関係ないところに4枚香が配置されていた場合に「22合」だと正解なんですけど、「22歩」「22香」はやっぱり誤解になるんですかね。または極端な話全然関係ないところに歩以外の全部の駒が花駒として配置されているときは「22歩」以外は誤解?寒いとしょうもないこと考えちゃうんですかね(笑)。
今日は軽趣向好作選ですが、資料フォルダに発表年月間違えて登録した作品があって、ちょっとだけ遡って紹介となります。
▲45桂△同飛▲44と△同飛
▲45桂△同飛▲35角△52玉
▲64桂△同飛▲63と△同飛
▲64桂△同飛▲74角△同飛
▲62と迄17手。
角が出る場所を塞いでいると金を消すため、桂をうまく使う手順は過去にもある手順です(筆者も1作ある)が、これを左右で繰り返す着眼が素晴らしい。まさにコロンブスの卵です。持駒趣向にもなっている上に使用駒にも統一感があり、完成品だと思います。
▲23銀成△同玉▲41角△12玉
▲42龍△22桂▲同龍△同玉
▲32香成△12玉▲22成香△同玉
▲33歩成△12玉▲22と△同玉
▲32飛生△23玉▲36飛生△12玉
▲22金△同玉▲32飛生△23玉
▲35桂△同金左▲同飛生△12玉
▲22金△同玉▲32飛生△23玉
▲35桂△同金上▲同飛生△12玉
▲22金△同玉▲32飛生△23玉
▲35桂△同金▲同飛生△12玉
▲22金△同玉▲32飛生△23玉
▲35桂△同角▲同飛成△12玉
▲32龍△22桂▲21角△12玉
▲22龍△同玉▲32角左成△11玉
▲23桂△同銀▲12歩△同銀
▲同角成△同玉▲23銀△11玉
▲22銀成まで69手。
密集形で一見23銀成、同玉で続かないように見えますが、41角がうまい手で取ることも合駒することも出来ず、42とを取らせるしかありません。合駒を食いちぎって香、歩を成り捨てて飛筋を通したところで飛生を繰り返すハガシ趣向が登場します。生の意味づけも簡明で、普遍性のある楽しい手順となっています。
35桂に対して金で取る順番は非限定で、最後は同角とせざるを得ず収束に向かいます。この手順も趣向の延長のような雰囲気で、最後は14を塞いでいた銀も呼び出してはがし詰上がり。最終形と初形を対比したくなる逆算に拍手。
今年は29日より実家に帰るため、年内の更新はおそらく最後です。皆さん本年もありがとうございました。来年1月1日に例年どおり特別出題を予定しております。ぜひご解答およせいただければと思います。よろしくお願いします。
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