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軽趣向好作選76

 先週はniftyの障害にて更新できませんでした。まあ今日KDDIの障害に比べればカワイイもんですが。あまり多くは言えませんが仕事にも影響出ておりまして、早めの復旧を祈るばかりです。
 看寿賞発表になりまして、受賞された皆さん、本当におめでとうございます。イチシマ的には昨年「渡辺氏作が受賞」と断言していたToshikiさんの慧眼に改めて恐れ入っている次第。いや~、流石です。

 さて、先週飛ばした分軽趣向好作選は今回2作行きましょう。
20220702horikiri
▲14飛△24歩▲64飛△45玉
▲15飛△25角▲同飛△同歩
▲67角△56角▲同角△同香
▲23角△34角▲同角成△同歩
▲46歩△55玉▲33角△44角
▲同角成△同歩▲65飛△54玉
▲32角△43角▲同角成△同桂
▲64飛△55玉
▲77角△66角
▲同角△同桂▲65飛△54玉
▲55飛△同桂▲43角△63玉
▲52角成△54玉▲43馬△63玉
▲65香△64歩▲同香△同玉
▲65馬△63玉▲73香成△同玉
▲83馬△63玉▲64歩△同玉
▲65銀△75玉▲74馬まで59手。

 角打角合趣向。①最初に角合を入手②打歩詰予防のため55香を56に移動③33を開けるために33歩を34に移動④43に桂を呼ぶために43歩を44に移動⑤31桂を43に移動⑥収束を見据えて74桂を66に移動で都合6回の角打角合です。②と③を入れ替えると67角に56香合で逃れます。収束は少し長いですが、単純になりやすい角打角合をここまで理知的に仕上げるのは流石に合駒職人の堀切氏です。
 2手目24角合でも作意同様に進むため、発表時は誤解者が大量発生。24歩と突くのが絶妙で、これを同飛と取ると34角合、同飛、同歩と進めることとなり、上記の②③の手順前後と同じ仕組みで不詰。精巧の一語です。

20220702machida
▲28飛△37玉▲38飛△27玉
▲36銀△同桂▲28飛△37玉
▲26銀△同桂▲38飛△27玉
▲18銀△同桂成▲28飛△37玉
▲26銀△同龍▲38飛△27玉
▲37飛まで21手。

 飛角の両王手を繰り返しつつ逃げ道を埋める趣向。構図は前に紹介した中村雅哉氏作と一緒ですが、埋める駒を桂にしたことで18銀を同桂成と取ってまた26の逃げ道が空いたため、もう一回りして26銀と再度捨てる手が入ったのが大きい。持駒趣向としても盤面の使用駒から見ても完璧と言っていいのではないでしょうか。
 新人コンクールで2.81の高得点をたたき出しました。編集部に横取りされたようで、石黒教授はかなり残念だったのでは。

 

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