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2021年8月

冬眠蛙第5作品集 第18番+第17番解答

 第5作品集は少し間が空きました。今日は第18番。
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これもちょっと収録を迷いました。あぶり出しですが、さて詰上がりは?

○第17番解答
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▲55桂△66玉▲56馬△同銀生▲77銀△55玉
▲54金△同歩▲66銀△44玉▲45歩△同銀
▲36桂△同銀▲45歩△同銀▲34金△同銀
▲同銀成△同桂▲46飛△同桂▲45歩△同玉
▲34銀△56玉▲57飛△66玉▲75馬迄29手。

 自分の結婚を記念して作ったハートのあぶり出し。という割には、作品が出来たのは入籍の10日前で、締切ギリギリだった(笑)。普通名前を作りそうなものだが、嫁の名前(2文字)で「どちらか片方でも」と小川さんに頼んだところ、なんと2文字を一作で作ってこられたので、自分が無理に作る必要なかった、というのが実情。妻の名前は下の作品を解いていただければ。手数同じです。無理やり作ってもらった小川さんに改めて感謝。
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 手順は玉方67銀を5回動かすあたりが見所で、この初形からは意外性があったのではないかと思う。詰方66銀が入ってなんとか見れる作品になった。
 おかげさまで、たまに喧嘩もしますが、今のところなんとかやれています。もう少し落ち着いたら、好きな旅行も増やせたらな、と思っています。

 


詰とうほく開催しました。

 半年ぶりの開催で、前回の2月は冬眠蛙は仕事の都合でほんの2時間程度しか居れなかったので、本当に久しぶりの開催、という感覚でした。宮城を含めてコロナ禍が勢いを増している状況でしたが、自分を含めて6名参加でした。ありがとうございます。
 データベース関連の話のほか、Uraさんから資料チェックを依頼され、帰りはなかなかの重さになりました。のんびり覗きます。新刊本も持ち寄られて体裁等の話題で盛り上がりました。私は尾形さん、岩本さんとWFPのライトなフェアリー短コンの解図にチャレンジ。普段フェアリーにあまり接していないのでルール把握から一苦労でしたが、何問かその場で解くことが出来ました。こないだTwitterで話題になっていた鬼滅の刃の盤(駒は普通のですがw)を初めて使ったのですが、意外と見やすかったです。角筋がゆきかう詰将棋やフェアリーだと、こちらの方が解けるかも。
 次回は11月20日を基本線で、ということになったのですが、どうも会場があまり空いてなくて、抽選厳しそうなので11月13日・6日もあわせていくつか申込しました。どうなるかわからないのですが、この日は都合悪い、という場合はご連絡いただければと思います。

 先週火曜に2回目のワクチン(モデルナ)を受診したのですが、翌日は発熱とダルさでだいぶキツイ一日を過ごしました。聞いたら尾形さんは金曜にワクチンを打ったばかりだったけど全く普通とのことで、ちょっと驚きました。ファイザーも副作用出る人は出るという話ですが。

 九州の詰将棋全国大会は中止となりましたね。次期からほんのちょっと幹事のお手伝いをやらせてもらうことになった関係で経緯を知っているのですが、ギリギリまで色々な調整されており、幹事の皆さんや九州Gの方々には頭が下がります。残念でしたが、本当にお疲れさまでした。

軽趣向好作選60

 ネタはつきないもので、軽趣向好作選も60回。今回は特にお気に入りの2作品を紹介。
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▲21銀△13玉▲23金△同玉▲32馬△13玉
▲14馬△22玉▲32馬△13玉▲31馬△23玉
▲15桂△同と引▲32馬△13玉▲14歩△同と
▲同馬△22玉▲32馬△13玉▲31馬△23玉
▲15桂△同と▲32馬△13玉▲14歩△同と
▲同馬△22玉▲32馬△13玉▲31馬△22飛
▲14歩△23玉▲15桂△33玉▲22馬△同玉
▲23飛△31玉▲32銀成△同玉▲43金△41玉
▲21飛成△31香▲同龍△同玉▲33香△22玉
▲32香成△12玉▲23桂成△同玉▲33金△12玉
▲22金迄61手。

 自陣と金はありますが、それ以外はごく自然な初形。21銀~23金と思い切って32馬を据えれば、馬桂歩による精巧なハガシ趣向が展開されます。最終的に香を吊り上げると、11地点が空くので32銀生、12玉、13歩が打てて詰み。つまり、このハガシ趣向は打歩詰回避のために行われていることになります。
 最終的には15香型を作る前に31馬に対して22飛合と手を変えますが、以下も自然な捌きで打った桂も綺麗に成り捨てて収束して文句なし。ちなみにこの収束で15桂と打つ手があり、これならと金を全部剥がされる前に22飛合とすれば良さそうですが、その場合は桂を余計に持駒に残せるので、同馬、同玉に34桂合で詰みます。都合良く出来ているものですね。
 詰四会作品展での発表作で、ハガシ方がちょっと渦潮をイメージするので命名もピッタリ、と思いきや、作者曰く「51のと金が『成る”と”』だから」とのこと。オヤジだなあ(笑)。

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▲31飛△21歩▲同飛成△同玉▲32歩成△11玉
▲21と△同玉▲31角成△11玉▲23桂△同成香
▲12歩△同玉▲24桂△同成香▲13歩△23玉
▲32馬△13玉▲25桂△同成香▲14歩△24玉
▲33馬△14玉▲26桂△同成香▲15歩△25玉
▲34馬△15玉▲16歩△同成香▲同馬△同玉
▲17香△25玉▲26歩△同玉▲27香迄41手。

 持駒と成香配置が目立つ初形。いきなり飛打で合駒を食いちぎり、32歩成~21とは軽い伏線。31角成とすれば、こちらは馬桂歩を使った6手一組の追い趣向となります。26桂で桂を使い切りますが、16歩から精算すれば、最後はなんと4香詰。なるほど、これで成香配置なのか、と作者のユーモアにニヤリとさせられます。手順もさることながら、個人的には命名が良いです(笑)。

 雨が降り続いていて、仙台も今日は20度前半。九州や中国地方は大変な大雨になっているようで、お見舞い申し上げます。皆様どうぞ気を付けて。

 

冬眠蛙第5作品集 第17番+第16番解答

 コロナウィルス感染者数が激増しており、大変申し訳ないですが、当初参加予定のたま研についてキャンセルさせていただきました。最終的に中止となってしまったようで、小川さんに会える機会だったのに本当に残念。次回リベンジさせていただければ、と考えています。
 なお、詰とうほくは今のところ予定どおり開催する方向です。ただ、宮城県もだいぶ増えているので、二次会はやはり厳しそうです。


 本日は第5作品集。第17番です。
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第17番・第18番と炙り出しが続きます。この作品は正直収録を迷いました(笑)。

○第16番 解答
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▲22銀生△14玉▲13銀成△㋑同玉▲31角△㋺22桂
▲同角成△14玉▲23馬△同玉▲21飛△32玉
▲22飛成△41玉▲42龍△同玉▲54桂△31玉
▲32歩△同玉▲33金△31玉▲42桂成△21玉
▲22金 迄25手。

 


㋑同香は23角、同玉、22飛、14玉、15歩以下。
㋺14玉は15歩、同玉、42角成以下。22歩合は15飛、23玉、24歩、32玉、35飛、33歩、42角成、同玉、33飛成、51玉、62馬以下。

 パラリとした配置から、実は31銀が邪魔駒。これを消去して31角は42金を射程に置いた手だが、これに対する22桂合が妙防で、これは15飛、23玉、24歩、32玉、35飛に34歩と徳俵でしのぐ手を用意したもの。
 同角成としてからは収束で、ちょっと流れ過ぎな感じは否めない。㋺の変化がどうしても手数がかかるため、短くまとめるのは厳しかった。

隅の老人A「初手から誘手が多く、31銀が邪魔駒とは気が付かない。有効な攻め手なので22銀と進め、暫くして邪魔と気が付く。31角に歩合を読ませてから桂合に至る。23馬は素材から直ぐに読めた、同玉以下の纏めは蛙さんもやや不満」
たくぼん「まあ収束はさておき(笑)、序の素晴らしいこと。最初の4手の”こうだったらいいな”と思った手順がそのまま入っているんですから。歩合の変化の対比も面白く。本当に感心させていただきました。多分作品集に入るときには切れのある収束に変わっているのではないかと推測します」

 う~ん、次は頑張ります(笑)。

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 前回の記事から、鈴川さんのブログで使われているKifPlayerを使わせてもらっています。ちょっと上げるのにはひと手間多くなるのですが、スマホでも見やすいのがメリット。ちょっとPCで見ると図面が大きすぎるかな。ご意見・アドバイス歓迎します。

軽趣向好作選59

 オリンピック、毎日盛り上がっているのは良いのですが、スポーツのイベントはさておいて、大河ドラマくらい続けてくれるといいのに。渋沢栄一はどちらかというと明治維新後が本格的な活躍のはずなのになあ。

 さて、本日は軽趣向好作選を。
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▲27銀打△25玉▲26歩△同銀▲同銀△同玉
▲27銀打△25玉▲37桂△同角成▲26歩△同馬
▲同銀△36玉▲37銀引△25玉▲17桂△同角成
▲26歩△同馬▲同銀△36玉▲37銀引△25玉
▲69角△58歩▲同角△同と▲17桂△同歩成
▲16角△同と▲26歩△同と▲同銀△同玉
▲27歩△25玉▲17桂△36玉▲16龍迄41手。

 27銀打~26歩はこうやるところですし、37桂~26歩で19角を剥がすのも想像がつきますが、26同銀に36玉と逃げた形で詰みそうでなかなか詰みません。37銀引~17桂と39角を読んで剥がすのが好手順。あれ、でもまだ36玉と逃げられます。
 ここで37銀引と追いなおして、69角で歩を入手するのが妙手でした。47への合駒は17桂、同歩成、26銀、36玉(同玉は37角以下)、37銀上、27玉、17龍、38玉、27角以下。58歩合とせざるを得ないのですがここで得た歩を使って16歩を剥がしにいくのが更なる好手段。最後は27歩~17桂(37桂も可)でピッタリ詰上がります。
 この初形から角銀だけでなく16歩まで剥がすのは予想外の展開で、69角のスパイスも良く効いており、秀作と思います。

 

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