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冬眠蛙第5作品集 第16番+第15番解答

 ありがたいことに、看寿賞受賞のお祝いとのことで、高坂さんに自作を12局選んで解説していただいています(こちら)。作品の狙いも含めて、こそばゆくなるくらいに良く書いてもらっており、作者冥利につきます。感謝あるのみです。

 さて、本日は第5作品集紹介を。第16番です。

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20手台ですが、実質的には短編という認識です。冬眠蛙は解く方だと、こういう捉えどころのない作品は苦手です(笑)

○第15番 解答
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▲42銀成△同玉▲53角△33玉▲44銀△22玉
▲52龍△㋑42桂合▲33銀生△13玉▲22銀生△同玉
▲32角成△13玉▲43龍△同銀▲25桂△同飛
▲35角成△同飛▲23馬まで21手。

㋑歩合は13手目より42龍、13玉、14歩、同飛、12角成以下同手数駒余り。

収束5手からの逆算。桂を合駒で出そうとしてなかなかうまくいかなかったが、単に質駒にしてみたら思いのほか良く手が入った。42桂合と中合した瞬間、33銀生~22銀と捨てるのが自慢の手順。13角の紛れが程よい序も含め、会心の出来。

けんちゃん「序に少し迷ったが、5手目の44銀が見えてからは一瀉千里。入って欲しい手が全部入っているので、難易度は低いが解後感は非常に良い」
原○清○「中合はこうやって出すんだなと勉強になった」
神谷薫「(類作云々ではなく)相馬さん作をふと思いだした」

 神谷氏の評の『相馬さん作』は下図(ちなみにけんちゃんからも言及あり)。実は自分も創作時にこの作品を思い出した。なぜ思い出すのかはぜひ解いて確認してみてほしい。それだけの価値を保証。

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