« 2020年5月 | トップページ | 2020年7月 »

2020年6月

冬眠蛙第5作品集 第1番

以前予告していましたが、第5作品集として以前ネット出題していたものも含めた形で少しずつ紹介させていただきます。第1番はこちら。

0501

 過去4回は順番は個人的な感覚で並べていましたが、今回はあれこれ考えたものの、結局手数順に並べることにしました。したがって、第1番は比較的手数短めです。ぜひチャレンジを。

 えーと、趣向詰好作選も続けたいと思っていますので、紹介ものんびりになります。月2回くらいになりそうかな。気長に続けます。

 藤井七段、棋聖戦で2連勝しましたね。最後の方見ていたのですが、渡辺三冠が途中でやや諦め気味になっていたように見えたのが気になりました。もっとも、冬眠蛙は渡辺三冠のそういう人間臭いところが結構好きだったりします。どちらも次も頑張ってほしいですね。

軽趣向好作選38

新潟に帰ってました。今年は正月仕事だったので、帰るのは8か月ぶり位?これからは自由に行き来できると良いですね。

さて、軽趣向好作選を。

20200622kondo

▲16歩△26玉▲36飛△27玉▲18馬△38玉
▲29馬△27玉▲26飛△同玉▲38桂△27玉
▲18馬△38玉▲29馬△27玉▲28歩△26玉
▲36金迄19手。

ミニ知恵の輪で、38桂を打つために18馬~29馬で38歩を消すのですが、その桂も打歩詰回避するために取らせるための桂で、また18馬~29馬を繰り返すのがなんともいえない感触です。詰将棋の楽しさを味わえる作品ですね。

20200622yamamoto

▲17歩△同玉▲28角△27玉▲19角△28歩
▲38銀打△16玉▲17歩△同玉▲28角△16玉
▲27銀△同玉▲55角△28歩▲38銀打△16玉
▲17歩△同玉▲28角△16玉▲27銀△同玉
▲64角△28歩▲38銀打△16玉▲17歩△同玉
▲28角△16玉▲27銀△同玉▲73角成△16玉
▲17歩△同玉▲28馬△16玉▲27馬迄41手。

わかりやすい銀連取りですが、28歩捨合を入れたことにより、38銀打と打って27銀と捨てる手触りをサイクルごとに味わえるのがウリでしょうか。飛2枚の配置がなかなか機能的で、作者のセンスがうかがえます。

 

予告

 風みどりさんからツイッターでこのブログに掲示している作品集を紹介いただきました。ありがとうございます。書かれているほどレベル高くなくてガッカリされたかもしれませんが、冬眠蛙的にはカワイイ子供も多くおりますので、ぜひご覧いただければと思います。

 ……で、風さんからは更に「雨滴」と「ねっと・わーく」は見れないのか、というコメントも。前者はできれば掲示したいのですが、実は作者の隅の老人Aさんと連絡が取れない状態になっています。Aさんにおかれましては、もしもこのブログをご覧になっているようでしたら、ぜひコメントいただければと思います。冬眠蛙もぜひ紹介したいです。
 一方後者ですが、ちょっと思うところありまして。ちなみに「ねっと・わーく」はこのブログで定期出題していた作品を集めたもので、10作品をまとめて第1集を作り、更にその後もしばらく出題はしており、材料はあります。
……で、ここ数年ポツポツと発表している作品も系列としてはこの「ねっと・わーく」のコンセプトに沿った作品が多いので、いっそのこと纏めて第5作品集として出そうかな、と思っている次第です。結構な作品数があるので選題を迷っており、更にどうしても直したい作品もあったりするので準備はしばらくかかりそう。でも個人的には今までで一番満足できる作品集になりそうな予感がします。……いいんです、自己満足ですから。

 というわけで、しばらくお待ちいただければと思います。

軽趣向好作選37

次回詰とうほくですが、8月22日(土)の13時から、生涯学習センター和室と決まりました。今後のコロナの状況にもよりますが、まずはご連絡いたします。

さて、軽趣向好作選を。

20200607matsumoto
▲33角△42香▲同角成△同角▲54香△53角
▲同香生△同銀▲33角△42香▲同角成△同銀
▲54香△53銀▲42銀△同銀▲53香生△同銀
▲52銀△42玉▲43銀成△同玉▲32龍迄23手。

変則ハガシと言えば良いのでしょうか。42の合駒が香以外はすべて早詰、それを取って54香と打つと移動合が最善。2回目の54香に53銀と銀を差し出したため、42銀からの収束に入れるという仕掛け。両王手から32龍まで、もう何も足す必要も引く必要もない、見事な完成作です。羨ましいの一語。

20200607sato
▲36龍△44玉▲34龍△55玉▲64龍△46玉
▲66龍△35玉▲36龍△44玉▲34龍△55玉
▲64龍△46玉▲47歩△同玉▲67龍△46玉
▲56龍△35玉▲36龍△44玉▲34龍△55玉
▲64龍△46玉▲47歩△同玉▲48香△同玉
▲68龍△47玉▲58金△46玉▲66龍△35玉
▲36龍△44玉▲34龍△55玉▲54龍△46玉
▲57金△35玉▲34龍△26玉▲36龍△15玉
▲16歩△24玉▲34龍△13玉▲23龍迄53手。

龍追いですが、4六まで追ったときに手順を変えることで、66と~68歩まで剥がすのが面白い。特に47歩・48香と2枚使う手順は良く成立できたものと思います。その鍵は69金の活用ですが、これを57に持ってくるためにもう一回転させるのがうまい。76桂が84にも効いているのも良いですね。楽しめる作品だと思います。

 

« 2020年5月 | トップページ | 2020年7月 »