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2019年10月

軽趣向好作選22

 毎年この時期には鳴子までドライブして、紅葉狩り→日帰り温泉を楽しんでいたのですが、去年から夜のライトアップを始めたという記事を目にしまして、今年は思い切って泊りがけで行って参りました。…が、残念ながら結構な土砂降りでライトアップ見物は断念しました。まあ温泉を満喫できましたし、翌日は晴れて綺麗な紅葉を楽しめましたので、まあ良しとしましょう。

 本日は軽趣向好作選を。

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▲58飛△69玉▲68飛△79玉▲78飛△69玉
▲68飛右△59玉▲58飛△49玉▲48飛△39玉
▲38金△同金▲同飛△49玉▲48飛左△59玉
▲58飛△69玉▲68飛△79玉▲78飛△69玉
▲68飛右△59玉▲58飛△49玉▲48金△39玉
▲59飛△49角A▲同飛△同桂成▲38金△29玉
▲28金△19玉▲18金△29玉▲19金△同玉
▲73角△29玉▲28角成迄45手。

見たままの飛の横追い。金を剥がすところまでは手なりに進められますが、桂の配置が巧みで、収束に向かうための飛の位置変換がキーになっています。78飛・58飛型で48金と据えて59飛で合駒を稼ぐのがポイント。易しいながらも2往復させていて流石のセンスです。…が、Aのところで38金から手順前後が何か所かあるようで、ちょっと味悪かも。

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▲49金△同玉▲47龍△39玉▲48銀△29玉
▲38角△28玉▲39銀△同玉▲48龍△28玉

▲49角△29玉▲38銀△28玉▲47銀△29玉
▲38角△28玉▲16角△29玉▲38銀△28玉
▲49銀△29玉▲38角△28玉▲47角△27玉
▲38銀△28玉▲29銀△27玉▲38龍△同飛
▲同角△36玉▲34飛△46玉▲47金△55玉
▲56金迄43手。

 龍・角・銀による知恵の輪趣向。47角・49銀型を得るために細かく角と銀の位置を繰り替えます。この趣向自体はこの好作選3で紹介した明石氏作が先行している(作者が休眠されていた頃の作品なので偶然の一致)のですが、 意味づけ・構成ともに違っていて、端正な初形とシンプルながら少し意外性のある収束が買われ、看寿賞を受賞しました。冬眠蛙的には先行の明石氏作も捨てがたいですし、ほぼ趣向そのものが主題でそれに先行作があるのに受賞というのもどうか、という気もしますが、好作には違いないです。

 

日本酒の記録(2019年9月)

先週は当初新潟に帰る予定でしたが、台風の関係で行けず。自宅は大丈夫でしたが、全国で大変なことに。被害にあわれた方にはお見舞い申し上げます。

 本日は先月飲んだお酒を。

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冬眠蛙的にはすっかりお馴染みの新政の「№6」。今回はR-TypeのEssenceという、圧力をかけずに採取した生酒。心もち透明感の強い、澄んだ味わいでした。いつもながら美味しいです。

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続いて三重県の「瀧自慢」の純米大吟醸。同僚から教えてもらったお店に置いてあったお酒で、瓶のラベルにもあるように、インターナショナルワインチャレンジのゴールドメダルを受賞したお酒なんだとか。ただ、日本酒の催しも最近多いみたいなので、どのくらい価値があるのかは冬眠蛙にはわかりません(笑)。確かにワインっぽい香りを楽しめました。

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続いて秋田の「刈穂」の山田穂の特別純米酒。山田穂というのはお米の名前になるのですが、さて、どこの米なんでしょう?やはり地元かな。瓶の裏にも書いてあるのですが、マスカットのような香りと純米酒らしいコクのある味わいが楽しめます。かなりのヒットでした。限定品なんだそうでもう無いのかもしれませんが、見かけることがあればオススメです。

これからラグビーのW杯準々決勝ですね。昔高校の授業でラグビーやったなあ。力が弱いので押された記憶しかありません(笑)。ではでは。

軽趣向好作選21

 9月になっても30度を超える日があったりしていた仙台ですが、最近急に秋らしくなってきました。風邪もやっと落ち着いた感。来週は所用で新潟に帰るので、なんとかそれまでに完治したいものです。

 さて軽趣向好作選を。

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▲32角△同香▲同銀生△14玉▲16香△15角
▲同香△同玉▲24角△14玉▲13角成△同香
▲16香△15角▲同香△同玉▲24角△14玉
▲13角成△同香▲16香△15角▲同香△同玉
▲24角△14玉▲13角成△同桂▲16香△15歩
▲23銀生△同玉▲22飛△14玉▲15香△同玉
▲33馬△16玉▲17歩△同玉▲44馬△16玉
▲26馬迄43手。

 桂香図式からのハガシ趣向。23銀生からの筋に備えて角合にする必要があり、24角も取れないため趣向が成立しています。最後の桂を跳ねると33角の筋が発生するため、歩合に変わって収束する、という仕掛け。18銀が無ければ54歩も43歩に変えて4×4にできるのですが、制約が厳しく断念しました。単純な仕掛けに見えてこの図にたどり着くまで何年かかかっており、自作の中では印象が強い作品です。

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▲13歩成△同玉▲14香△23玉▲33角成△同玉
▲13香成△同玉▲16香△15歩▲同香△14歩
▲同香△23玉▲24歩△同桂▲13香成△同玉
▲15香△23玉▲14銀△12玉▲13銀生△21玉
▲12銀生△31玉▲41歩成△同金▲32歩△同金
▲同銀△同玉▲42金迄33手。

 知恵の輪作品ですと、局面が還元する手順があってその中にキーを設定するのが通常のパターンですが、本作は打ち換えの間にキーを設定する変わった作品。最初に歩を香に打ち換えることで角を消去し(打ち換えしないと33角成に同玉で不詰)、次いで香を打ち直すことで歩合を稼ぎ24に桂を飛ばして、最後に15に打ち直して収束します。一回ごとに香を打ち直す場所が変わり、楽しい謎解き作品になっていると思います。

 

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