« 2019年6月 | トップページ | 2019年8月 »

2019年7月

次回詰とうほくにて。

 以前ご案内のとおり、次回詰とうほくは8月24日に生涯学習センターの会議室で行うこととなったのですが、早いものでそろそろ100回が近づいて参りました。次回が99回となるはず。何かしらやっても良いかなあ、と思っております。妥当なところで作品展とか、いかがでしょうか。次回ご意見を募集します。作品だったら大歓迎。

 最近連日、韓国との関係悪化のニュースが続いております。キムチや韓国海苔が大好物の冬眠蛙としては少し複雑な思い。なかなか難しいんでしょうねえ。お互いの言い分もさることながら、文化や国民性の違いなんかもあるんだろうなあ、と素人ながら感じております。

 次回はまた軽趣向好作選を。こちらの作品+もう一題紹介させていただく予定です。

20190728okamura

軽趣向好作選16

仙台は今日も気温22度くらい。去年の全国大会とか、まるでウソみたいに毎日ジメっとしております。義弟が5か月の赤ちゃんを連れて仙台に来ており、会ってきました。いや~、かわいい。抱っこしたらギャン泣きされましたが(笑)

さて本日は軽趣向好作選を。たまに手順記載誤りでコメントいただいており、ありがとうございます。ああ、誰も見ていない、というわけではないんだな、と安心しております。

20190721umemoto
▲86歩△75玉▲76香△同玉▲21馬△77玉
▲22馬△87玉▲97飛△86玉▲96飛△85玉
▲86歩△75玉▲31馬△76玉▲32馬△77玉
▲33馬△87玉▲97飛△86玉▲96飛△85玉
▲86歩△75玉▲42馬△76玉▲43馬△77玉
▲44馬△87玉▲97飛△86玉▲96飛△85玉
▲86歩△75玉▲53馬△76玉▲54馬△77玉
▲55馬△87玉▲97飛△86玉▲96飛△85玉
▲86歩△76玉▲65馬△77玉▲66馬△87玉
▲97飛△86玉▲96飛△87玉▲88歩△同馬
▲76馬迄61手。

飛の上下運動と三段馬鋸の組み合わせ趣向。86歩の有無だけで綺麗に成立しており驚きます。若干原理図的な風味ですが、あまりに無駄なく出来ているのでこれ以上手を入れる余地が無かった、といったところでしょうか。実力派作家の軽作。

20190721ichishima
▲26金△同玉▲27香△35玉▲36飛△同桂
▲24銀△34玉▲35歩△同銀▲23銀生△33玉
▲55馬△同桂▲22銀生△32玉▲44桂△同銀
▲23角△22玉▲41角成△11玉▲12歩△同玉
▲23馬△11玉▲22馬迄27手。

 3筋より左で捨駒をしつつ、2筋の銀で下段に落とします。55馬・44桂は収束に向けた伏線の組み合わせ。55馬がないと44桂に41玉で逃れます。が、この作品の狙いは実は3手目。27飛、35玉、36香でも同じようですが、22手目23歩合で打歩詰逃れになります。阿部さんに「香先飛香を作ってほしい」と言われて作ったもので、軽趣向的な香りの中で表現できたのが気に入っています。

 

日本酒の記録(2019年6月)

 詰将棋全国大会は今年も盛り上がったのでしょうか。例によってツイッター規制がかけられていたようで、良くわからない。。。

 先月は飲み会が多く、家であまり飲まなかったので2か月まとめようかとも思ったのですが、6月に開けた日本酒の記録を。書かないと味を忘れちゃう(笑)

P_20190607_205206_vhdr_on

地元宮城の「愛宕の松 PREMIUM純米大吟醸」。以前にここで紹介した「伯楽星」と同じ新澤醸造店の銘柄です。伯楽星よりも若干辛めでスッキリした味わい。あんましPREMIUM感はありませんでしたが(笑)、美味しかったです。

P_20190614_210441

冬眠蛙好みの銘柄のひとつ、愛知「醸し人九平次」の「Le K rendez-vous」。フルーティな香りと酸味で、それでいてしつこくない。後味もさわやかで好きな人ならいくらでも飲めちゃうんではないでしょうか。

 新しい職場にも少しだけ慣れてきましたが、扱う仕事が違ってなかなか大変。冬が忙しいみたいなので、夏のうちに遊びに行こうかな。

軽趣向好作選15

先週は角さんと楽しく飲み会。看寿賞や全国大会ネタで盛り上がりました。今ちょうど頂いたお土産の東京ばな奈を食べたところ。新刊本も含め、大変ごちそうさまでした。なお、全国大会はやはり諦めました。会社の異動時期と同じなんで、毎年調整が難しいんですよねえ。

というわけで、ひっそり仙台で好作選を。

20190630ohashi_20190707212501
▲41角成△22玉▲31馬△23玉▲34銀△同銀
▲41馬△22玉▲33角生△13玉▲31馬△23玉
▲22馬△14玉▲32馬△13玉▲22角生△24玉
▲33銀生△15玉▲24銀生△同玉▲42馬△23玉
▲33角成△13玉▲14歩△同玉▲24馬迄29手。

 

3手目33角成は13玉、31馬、14玉で打歩詰。ひねって33角生も23玉、22馬、14玉でやはり駄目。首をかしげるところですが、31馬~34銀が妙手。43銀の32の効きを外して41馬、22玉で還元させて33角生とすれば14玉に32馬で手が続きます。
とは言っても13玉でやはり打歩詰なのですが、ここで22角生から42銀を消去するのが継続手段。42馬とあえて離すことで42馬・33馬型を作って収束します。少ない駒数ながら考えさせ、しかもそれが嫌味にならない絶妙な味加減。大橋氏は本当に何を作らせてもセンスが良いなあ、と思います。

20190707hasaki
▲23銀打△21玉▲32銀生△同玉▲43銀左生△21玉
▲32銀生△同玉▲43銀上生△21玉▲32銀生△同玉
▲43角成△同金▲同銀生△21玉▲32銀生△同玉
▲31金△同龍▲同と△同玉▲51飛△32玉
▲41飛成迄25手。

 持駒と盤面配置あわせて4枚の銀を全て32に生で捨てる、言葉にするとかなりの無理ゲーなのですが、それをアッサリと実現してみせたのが本作。1枚目は32誘導するため、2枚目は63角の後ろの効きを通すため、3枚目は25角の効きを通すため、そして最後は収束で32に出すため。簡明ながら捨てる順番を完全に限定できているのは素晴らしいの一語。
 なお、発表後に成生が非限定(成でも手数が長くなるが詰む)となるキズが判明し、作品集編纂にあたり添川氏が修正した図で今回紹介させていただきました。

« 2019年6月 | トップページ | 2019年8月 »