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2019年5月

軽趣向好作選13

 全国的に暑くなりましたね。最近休みには河原をジョギングしているのですが、流石に熱中症が心配になってきました。

 さて、本日は好作選を。

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▲33香△41玉▲43香△51玉▲53香△61玉
▲61香△71玉▲81と△同玉▲92歩成△同玉
▲82歩成△同龍▲83と△同龍▲同桂成△同玉
▲85飛△73玉▲84龍△63玉▲65飛△53玉
▲64龍△43玉▲45飛△33玉▲44龍△23玉
▲25飛△24歩▲同飛△12玉▲13歩△11玉
▲21飛成△同玉▲22歩△同玉▲23歩△同玉
▲24金△22玉▲33龍△21玉▲12歩成△同玉
▲13金△11玉▲22龍迄51手。

 

 

見た目のとおり4香を並べ打ちして玉を右に追います。33香や53香は4段目に打つのも誘われますが、右側で龍の横効きを背景にして精算するのですべて3段目限定です。
85飛からは復路ですが、65と・45とを剥がして更に24の中合で更にもう1歩稼ぐことにより、見事に煙ります。使用駒にも統一感があり、易しいながら楽しめる作品になっていると思います。

20190526hasaki

▲48銀△46玉▲55馬△46玉▲44馬△46玉
▲47歩△同銀生▲55馬△35玉▲36歩△同銀生
▲44馬△46玉▲58桂△同と▲55馬△35玉
▲47桂△同銀成▲55馬△46玉▲37銀△同成銀
▲55馬△35玉▲36歩△同成銀▲44銀△34玉
▲35歩△同成銀▲33銀成迄33手。

 波崎氏のお家芸、銀の翻弄モノ。最初に馬を44に据えるのは45銀に紐を付けるためですが、そのあとの47歩に同銀生と応じるのは(成った方が36歩を打歩詰にできるので)意外な応手かもしれません。実際は同銀成には38桂と打つ手があり早く詰みます。
 知恵の輪のキーは銀を36まで持っていった後、46玉型にしての58桂にあります。この地点を塞ぐことで、47桂に同銀成を強制できるわけです(同銀生は44馬~37銀)。成銀にしてしまえば37銀で誘導し、打歩詰を回避することが出来て詰みあがります。59角や78金が残るのがやや不満なところかもしれませんが、効果がすぐに見えない58桂を中心に良く出来た知恵の輪です。

2月の詰とうほく

 昨日生涯学習センターにて詰とうほくを開催しました。仙台に越してきたリヴァロさんが初参加。早速持ってきた作品を披露され、皆でだいぶ苦戦しました。今回は他にも作品を見せ合う機会が多く、最近では珍しい感じでした。
 前回の詰とうほくで、ヤフオクに出ていた詰将棋の本を利波さんが入札するかどうか、だいぶ迷われていたのですが、結局落札してまして、今回持ってこられました。原作がわかるものとそうでないものがあるようで、もしかするとまだ世に出てない作品もあるのかもしれませんね。ツイッターを見ると、とりあえず購入された2冊に「詰将棋巴」と「詰将棋駒ケ原」という名前が付いたそうですw なんだそれは?と思った方はご本人にお尋ねください。
 他にも例によっていろいろと雑談等。スマホ詰パラの話題でも盛り上がりました。わけあって携帯のテザリングでPCのウェブサイトをいくつか覗いたのですが、今日見てみたら通信量がエライことになってました。これからちょっと控えないと。
 二次会では最近パラで活躍されている仙台の作家さんの作品を(PCの助けを借りつつ)解図。序がどうかなあ、という意見もありましたが、冬眠蛙でも間違いなく付けると思います。ああいうあまり考えなくて良い序が趣向作にはちょうどいいかな、と。

 次回は8月24日(土)となりました。暑くなんないと良いですね。


 全国大会の握り詰の仕上げにかかっている方がそろそろ多いのでしょうか。今年は19手までに手数制限されたので、逆に大変かなあ。まだ間にあうので、チャレンジしてみたいところではあります。


 あ、そうだ、気づいたんですが、スマホでこのブログを見ると、写真のない記事がちょっとみっともないんですよね。ということで、次回紹介する軽趣向作品を先に図面だけ載せておきます。
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趣向がわかりやすい構図ですが、さすが近藤氏、という工夫が出てきます。50手台。

軽趣向好作選12

来週18日は詰とうほくです。会場は元に戻って仙台駅東口の生涯学習センターですので、お間違えなきよう。

さて、軽趣向好作選を。まずはこちら。

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▲21歩成△41玉▲42歩△同成香▲31と△51玉
▲52歩△同成香▲41と△61玉▲62
歩△同成香
▲51と△71玉▲72歩△同成香▲61と△81玉
▲82歩△同成香71と△91玉▲93飛成△92銀
▲83桂△同成香▲81と△同玉▲83飛成△同銀
▲同飛成△71玉▲72歩△62玉▲53銀△51玉
▲52歩△41玉▲44香△43金▲42銀成△同金
▲同香成△同玉▲43金△31玉▲32歩△21玉
▲22歩△同玉▲33金△21玉▲81龍迄53手。

 

盤面3×4からの追い趣向。途中31以降で同玉と取れそうですが、桂捨てから頭に歩を打つ筋で詰むので、この趣向が成立しています。なんと91まで追い込んで93飛成で手が変わります。復路は歩の枚数と取った香を使うタイミングに気を使い、金中合も登場します。詰上がりに残った歩の配置にも趣向性を感じる見事な纏めに作者の手腕がうかがわれます。(Flash盤は途中生になっています。すみません)

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▲24歩△13玉▲23歩成△同玉▲25龍△24歩
▲同龍△同玉▲25香△33玉▲44馬△32玉
▲22香成△42玉▲53馬△33玉▲44馬△42玉
▲41と△同玉▲51歩成△同玉▲61歩成△42玉
▲43歩△41玉▲51と△同玉▲62馬△41玉
▲42歩成△同玉▲53角成△33玉▲44馬△24玉
▲35馬△33玉44馬△42玉▲53馬△33玉
▲44馬△24玉▲42馬△13玉▲23成香△同玉
▲33馬△12玉▲13歩△同玉▲31馬△12玉
▲22馬迄55手。

 拠点を作るべく、35馬から香を据えます。5筋・6筋の駒と持駒の歩をうまく使い、後ろの角を馬にすることに成功。しかし、35馬に15玉とされたときに16歩が二歩。この時点で初めて、初手24歩~23歩成で13歩を消去する事前工作が必要であったことが分かります。変化を多くともなうのでやりにくい手になっており、非常に効果的な伏線だと思います。
 以降も色々ありそうなところ、うまいことこの手順に限定しており、好作と思います。(こちらも途中Flash盤は嫌がらせ不成をかましてます。ごめんなさい)

 パラで令和改元記念の作品展みたいなのを〇〇氏がやるんじゃないかと思っていたのですが、無かったですね。思ったのですが、令和元年は5月からなので、祝賀詰もあまり作られないなと。というわけで、キワモノ狙いという非常に不純な動機で創作してみました。
20190512

ちょっと文字がズレてますが、令和元年ということで初形「R1」。20手台ですが祝賀詰ですので超簡単。ご笑覧ください。

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